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衝突

非常に遅れました。申し訳ございません。

言い訳がましくなりますが、少し体調を崩しておりました。


今後は多分大丈夫なので今まで通り更新します。


そして修正です。

ステータスに型の表示を追加。

主人公はPPを20ずつ振ったので汎用型となりました。

あともうひとつ、皆さんが気になってたかもしれないあれを修正しました。

ええ、そうです。『大天使の剣』を『天使の剣』に名称変更しました。


以上です<(_ _)>


前回のあらすじ


火雷神にボロ負けした。



──気がつくと俺は始まりの街に戻ってきていた。


身体を動かすと先程より重く、また鈍くなった気がする。これがいわゆる、デスペナルティーと言うやつだろう。

確か現実で3時間経たなければこの効果が解除されず、敵と戦っても経験値が貰えない、というものだった。


これが付いていることで改めて敗北した、という事実が突きつけられる。



さて、あの鬼(スケさん)達が戻ってくる前に、一旦

状況を整理しよう。


まず、俺は一人で火雷神と戦い、ボロ負けして今に至る。

そして火雷神は攻撃の一撃一撃が重く、かつ軽やかだった。その上、俺のレベルはまだ1。戦力差は歴然だろう。


……もしかして、最初からスケさんは俺を勝たせる気はなかったのか……?


そして俺が怒るなりなんなりしてゲームを辞めさせようと……?


ああ、絶対にそうだ。そうに決まっている。

そうでなければいくら鬼畜で鬼そのものだとしてもいきなりあそこは選ばないと思う。




向こうがああだから俺ももう──




唐突に俺の思案を打ち消したのは、当事者、スケさんだった。



「やっぱり駄目だったね」


そう言って彼は半分笑って半分複雑そうな顔をした。




side:スケ



──時は遡ってマツリの戦闘中──



「どう思います? あの動き」


マツリさんと火雷神との戦いを観察していたら、アヤさんが声をかけてきた。


「んー、ヤバいね!」


「あ、やっぱりそう思いますよね。なんというか──アビリティに頼りすぎ、って感じですね」


僕がそう言うと、アヤさんも同調してきた。


「そうだね。昔の貴族のようなものだね」


「権力に頼りすぎて反乱を起こされた時に弱くて負ける、みたいな感じですか……?」


「うん。よくわかったね──あ、死んだね」


僕達がそう話している間、約1分弱でマツリさんは負けた。初めてにしては上出来だったけど、それでもアビリティの恩恵が有ってこそ、の話。つまりアビリティがなければ最初の一撃で即死だった、って訳だ。


「本当ですね。デスペナは痛いですがマツリちゃんと約束した以上、逝きますか」


そうなんだよなぁ……。あの顔で言われたら無理だよなぁ……。あと逝く時はもっと……こう、なんというか、絶望に歪んだ顔をしながら逝ってく──おっと、話が逸れてしまった。


「……そうだね」


僕は渋々頷き、アヤさんと一緒に火雷神の前に行き、抵抗をせずに退場させられる事にした。




side:マツリ


「まあ負けることは想定内だった──というか始めたてホヤホヤの初心者にあのレベルの魔物が狩られれば僕達の面子があったもんじゃないし。

でもさっきマツリさんが言ってたみたいにコツコツと頑張っていけば──」


「──ふざけんじゃねぇ」


「……へ?」


「ふざけんじゃねぇよ!! あんたのせいで俺は無駄な死にゲーしに行ったんだ! それなのになんだ? 初めから勝てるとは思って無かったぁ……? お前は何がしたかっ──」


「──というのは建前で!!」


俺が声を荒らげて罵ると、それを遮る程の声量でスケさんが話し出した。


「マツリさん、あなたは初心者だ! しかもPSなんてあったもんじゃない! でもあなたは──その職業のアビリティなどでなんとかなると思っているだろう!?さっきの戦いだって、初撃も避けようと思えば避けられたはずだ! でもあなたは、突っ込んだ! 自分の強さも持たずに、職業の力を引き出せると思うな!!」


「……ッ!?」


スケさんがピシャリと言い放ち、俺は思わずその気迫にたじろぐ。


しかし言い切ったスケさんはいつもの笑みをうかべて、こう言った。


「だから──これから、一緒に強くなりましょう」


「は、い……」


──ああ、違う。スケさんは俺をあえて(・・・)あいつと戦わせて、現実を突きつけたんだ。

ユニーク種だからといって本人が強くないと意味が無い。俺は、図に乗っていたんだ。


たかだか、チュートリアルの敵を倒すくらい誰でもできることじゃないか。


本当に、誰でも出来ることじゃないか──


俺は覚悟を決めた。スケさんの指導を受けて、あいつ(火雷神)を倒す! そして、アヤたちと同じようにトッププレイヤーになる!!


「よろしくお願いします!」


「うん、良い顔になった。それでこそマツリさんだ。こちらこそよろしくね。覚悟は決まったようだから、ビシバシいくよ──?」


そう言った時のスケさんの顔は、完全に暗黒面の顔になっていた。


さっきまでのかっこいい人はどこ行ったんだ。



────────────────────────


PN:マツリ


性別:女


称号:─


種族:大天使(アークエンジェル) Lv.1


職業:光に導く者 Lv.1


  人々を正しき方向に導く心優しき天使。


【職業アビリティ】


 ・パーティメンバーのHPを毎秒0.5回復

 ・パーティメンバー死亡時、MPを100消費して

  3回まで蘇生可能。

 ・HPが60%以上の時、即死しない

 ・HPが10%以下になった時、全ステータスを

  +40する。


【装備】


武器:天使の剣(エンジェル・ソード)


頭:天使の輪 


胴:天使の装束〈上〉


脚:天使の装束〈下〉


足:天使のブーツ 


【ステータス】

MP:120


《汎用型》

STR:20 ★

VIT:20  ★

AGI:20  ★

DEX:20 ★

INT:20  ★


【スキル】

SP(スキルポイント):0


《浄化》《慈愛の一撃》《堕天化》

今後あとがきに書くことが無かったらステータスをここに書くことにしましょうかね……?


ここまでを『プロローグ』とさせていただきます。

かなり長い導入になりましたが、ご理解下さい。

また、ここまでの導入をご覧頂き、ありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。

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[一言] 続き楽しみにしています  更新頑張って下さい
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