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性癖暴露大会…?

【お知らせ】


・ついに、250ptを突破しました!

 拙作を読んでくださっている皆様のおかげです!

 本当にありがとうございます!


・轟雷の八柱・火雷神→轟雷八柱・火雷神に変更。


・初期設定!!その2の後書きに、ステータスの星システムについての説明を加えました。ややこしくて理解できなかったって人がいれば見てください。


《前回のあらすじ》


スケがアヤの信用を一応勝ち取った。

俺がトイレから戻ってくると、なぜかさっきよりも打ち解けた感じの二人がいた。


「お待たせ……何かあった?」


「……いや、案外アヤさんも話してみると楽しい人なんだね。ちょっと駄弁(だべ)ってただけだよ」


「本当に?」


「本当だよマツリちゃん。私がこんなゴツイ鎧着ているのになんで素早く動けるのかな、って気になって聞いてたの」


た、確かにさっき聞いた時は気にしなかったけどよく見れば重そうなフルプレートの鎧だ……。こんなのを着て戦うなんて正気の沙汰じゃないね。少なくとも俺はそう思う。


だって、このゲームは物体の重さがちゃんと存在していて、武器もそれなりにどっしりとした重みを感じる。しかも、ちゃんと五感も働き、味覚、聴覚、視覚、嗅覚、触覚があるのだ。


もちろん痛覚制限はあるから、触覚とは言っても物を触った時にザラザラ、スベスベ、もちもちなどの感触が分かり、温度を少し感じる程度だが。


だからフルプレートを着て動けばガチャガチャ鳴るし、動きづらいことこの上ないと思うのだが……


「マツリさんも気になるのかい?これからは一緒に戦うことになるし、特別に教えてあげようかな」


俺が装備を見つめている事に気がついたスケさんは、そう言って人差し指をピッとあげた。


そしてそのままのポーズのまま小さな声でこう言った。「僕は、確かにフルプレートだから動きづらいんだ。でもね、僕が入っているギルドのメンバーに、重量操作の魔法が使える焼き鳥って人がいて、僕が攻勢に転じる時にかけてもらうことで動きやすくしているんだよ。本当、焼き鳥さん様々だよね」


重量操作魔法なんてのもあるのか……!


……あれ? 敵の重量を操作してその場に縛り付けたら勝ちじゃね?チートじゃん。


俺がそんなことを考えたのが分かったのか、スケさんはでもね、と言ってから続けた。「一度に掛けられるのは人が一人でやっと。後、使用中もMPがじゃんじゃん減っていくからポーション使っても持って三分程かな」


「やっぱりそんな縛りもあるんですね。じゃあ俺のもいずれ……」


「うん!下方修正が来るだろうね!」


やっぱりかぁぁぁ……。そりゃあ強いやつ(・・・・)はいづれそうなる運命なのか……


「ただし──」


ただし……!?


「マツリさんが強ければ(・・・・)、の話だけどね!!」


「うわああああ! アヤ助けてぇぇぇ!! スケさんがいじめるぅぅぅ!!」


俺はスケさんの言葉でメンタルを打ちひしがれ、アヤさんに助け舟を求めた。

しかし、アヤさんはピクっと一瞬眉を上げたっきり呆然としている。



「今なんと……!?」

あ、これ怒られるな。咄嗟の事とはいえアヤさんのことをアヤって呼び捨てにしちゃったし……やばい、死ねる。


「これからもさん付けせずにアヤって呼んでぇぇぇぇぇ!!」


「なんでぇぇぇぇぇ!?」


「だって萌え──何でもない」


「もえ……?」


「いいからほーら!」


「……アヤさん」


「ほら!!」


圧力がすごい……。ほら! って言われる度襲われそうな位の寒気がする……


「う、アヤ……」


「ん? 聞こえなかったなー!」


……もういいよ! 本人がいいんだったらそうするよ!俺の負けだよ!


「……アヤ!!」


「んはッ……!! じゃあ早速、火雷神を倒しに行こう!!」


俺がアヤって呼んだのを聞くと、アヤさんは満足して

歩き出した。それに俺も慌ててついていく。


さっきのアヤさんはちょっと狂気めいた所があったし、俺がアヤって呼ぶと、もえ……とか言った後でなぜか興奮してたからもしかしてアレ……?


まあ好きでいてくれているなら良しとしよう。うん、もうこの事は金輪際考えないでおこう。


それが精神衛生上一番いい。


よしそれじゃあ俺も行「駄目、萌える。あんなの萌えないわけが無いじゃん……。どうしようめちゃくちゃ萌えるッ!! うはーアヤだって! 呼び捨てだよ呼び捨て! 一ヶ月は余裕で生きていけるっ!!」


……よし、俺も行くか!


「置いていかないでくれよ〜!!」って声が後ろから聞こえた気がしたが、振り返らない。今はそれどころでは無いのだ。


……


…………


………………


あの後スケさんとも仲直りをし、スケさんの案内で安全なルートを通って10分位歩き続けた。すると、途中から少しずつ雷の音が聞こえ始めた。そして、雷が落ち続けている場所の目の前まで来て、無情にもスケさんは足を止めた。


「着いたよ。ここが轟雷八柱・火雷神が居る所、万雷(ばんらい)の地・轟炎だよ」


おいおい……。なんだよその厳つい名前は……やっぱりここ絶対初心者向けじゃねぇだろ!!


円形の闘技場のような形をしていて、そこに雷が轟轟と音を立てながら落ちて行き、その落ちた所から火柱が上がっている。


……どうやらあそこで戦うらしい。


はい! 宣言しておきます!!


死にます!!


「さあマツリさん、一人で(・・・)頑張って脱・初心者しましょうね……!!」


俺の方を見てなぜか興奮しながらそう言ってくるスケさんを見て、俺は膝から崩れ落ち、こう思った。


──クソっ! この人もあかんやつ……!!




俺はその事実を突きつけられた今、汗をかかないアバターなのにどっと冷や汗が出たような気がした。



────────────────────────


PN:マツリ


性別:女


称号:─


種族:大天使(アークエンジェル) Lv.1


職業:光に導く者 Lv.1


  人々を正しき方向に導く心優しき天使。


【職業アビリティ】


 ・パーティメンバーのHPを毎秒0.5回復

 ・パーティメンバー死亡時、MPを100消費して

  3回まで蘇生可能。

 ・HPが60%以上の時、即死しない

 ・HPが10%以下になった時、全ステータスを

  +40する。


【装備】


武器:天使の剣(エンジェル・ソード)


頭:天使の輪 


胴:天使の装束〈上〉


脚:天使の装束〈下〉


足:天使のブーツ 


【ステータス】

MP:120


《汎用型》

STR:20 ★

VIT:20 ★

AGI:20 ★

DEX:20 ★

INT:20 ★


【スキル】

SP(スキルポイント):0


《浄化》《慈愛の一撃》《堕天化》

アヤさんとスケさんはお察しの性癖です。

主人公は……のちのち分かるかも……?


今日は、今までの話の見返しをしておかしい所を修正、加筆していました。

あと1話だけ投稿出来そうです。



拙作をこれからもよろしくお願い致します!

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