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サルウァトル  作者: 天津風楓
第一章
9/10

七話:鍵を閉めるな

鋼翼の回想です。

これは・・・俺が中二のころだっただろうか。

俺は卓球部に所属していた。この時卓球部には、二年生しか来ていなかった。

確かこの時、俺、将大、和也、文哉、中島でたまに所属してはいないのだがその時は榛名が遊びに来ていた。


「鋼翼、鋼翼。ゲームしようぜ。」


 和也が誘ってきた。

本来学校に不要物を持って来てはいけないのだが

この学校はほぼほぼ無法地帯だったので持って来ている奴も多かった。


「いいよ。やろうぜ。」 「そうだよ。何やんだ?」


俺たちが、便乗したその時


「ウェーイ」 「やあこうちゅけ」


 ほかの部のやつ。中田と石田。バト部のやつだ。


「お前ら入ってくるなよ。」


 将大がそう言い俺たちで追い出した。

そして和也が「また入って来られるのも嫌だし鍵かけとくわ。」と言って鍵を掛けた。


 しばらくしていま4時35分だろうか。

ゲームも終わったころ突然


ドン゛ ドン゛ ドン゛


 ドアを蹴るような強い音が鳴った。

なので和也がドアを開けた。すると突然



「お前ら鍵閉めんなや!!」


と怒鳴られた。そう、この人は卓球部顧問、新田秀平だ。


 なので和也が「違うんです。ほかの部が入ってくるから閉めただけです。」と反論したのだが

新田は「鍵閉めんなや!」と怒鳴った。


「それに何で金剛がいるんだ?お前この部の人間じゃないだろうが!出ていけ!」


 新田は、榛名に対して怒鳴った。


「別に私は伊勢君や金川君にあいに・・・」


「言い訳無用!出てけ!」


 新田は榛名の反論を遮って追い出した。榛名はこの時すでに涙目になっていたのだ。

そして俺たちは5時過ぎるまで説教された。

それと同時に俺らは鞭で叩かれた。




ーーーーー



 俺は家に帰ってきたが、流石に理不尽だったので親にこの事を言った。

すると父さんが学校に電話した。


「もしもし。伊勢鋼翼の父ですが新田先生いらっしゃいますか?」


「鋼翼。向こう行っていなさい。」


 父さんが俺を非難させた。




怒鳴り声がよく聞こえる。父さんが新田にキレたようだ。



ーーーーー



 その後分かった事だがこの事は色々な生徒が偶然近くで聞いていたらしい。

鞭で叩く音も聞こえていたそうだからそれが証拠になった。

そのせいで教育委員会に知れ渡った。そして新田は無期限謹慎処分になった。



 榛名なんて新田が謹慎になった時、いい笑顔で毒を吐いたくらいだ。

相当憎かったのだろう。能代なんて俺たちを心配してくれた。

周りの生徒のおかげで新田に仕返しできたのだ。

まあ新田は俺たちを鞭で叩いたので罪は重いからな。

能代は榛名の友人です。

次回は八話投稿予定です。

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