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まとめ編 035

------


うちの家は他の家と比べて、ちょっと常識がおかしい…


------


「可愛い妹だよ」

「…それだけ?」

「当たり前だろ?エロゲの世界じゃなくて、俺らは普通の兄妹なんだから」

「兄妹…」

「大切な家族だよ」

「…うん」

「今日は寝よう…」

「…」

「おやすみ」

「…」

「すぅ…すぅ…」

「ううぅ…ぐす、バカ…」


------


「旅行、あっという間だったな」

「そうね」

「また来たいな」

「…」

「…兄貴さ、帰ったらエロゲ貸してよ」

「ん?いいよ、どんな作品がいい?」

「心が切なくなるやつ」

「わかった」

「…何かにすがれるって、幸せなことかもね」

「?」

「バーカ」


------


「兄妹で旅行なんてどうしたのかしら?」

「それはヤルためでしょ?」

「え!?そんな関係やったの?」

「冗談、それに兄君だから大丈夫」

「…選択肢間違えてないかしら?」

「今回は無難な所にいったようね」

「なら良かった」

「私はいたずらに入れたけどね」


------


「今日って…妹の日らしいじゃない」

「別に何かあるわけじゃないけど…」

「いつもみんながコメントで励ましてくれてるの…」

「実はすっごく嬉しいんだからね!」

「みんな…あ、あ…ありがとう!」

「お兄ちゃんなんて、バーカ!」


------


「猫ってさ、何でも願い事叶えてくれるのよね?」

「そうだよ、僕と契約してエロい写真をくれたら何でも願い事叶えてあげるよ」

「ほら写真、これで兄貴と付き合えるようにしてよ」

「…本当は願い事なんて叶える力のないただのエロ猫でした」

「あっ逃げた、写真返せ!」


------


「…怪しい猫ね」

「あっ、友ちゃん」

「部屋から急に出て来たから捕まえておいたわ」

「ありがとう」

「妹ちゃんは私が守る」

「ところでいつのまに家の中に?」

「合鍵持ってるから」

「後、写真なかった?」

「エロ自撮り写真なんて知らないわ」

「…」


------


「あなたまだ兄に思いを寄せてるの?」

「そんなの勝手でしょ…」

「あなたが不幸になるのを見たくないの、いい加減気づいて」

「…」

「人として正しい道を選んで欲しいの」

「…」

「女同士の方が健全だから…」

「…」

「無言で警察に電話するのはダメよ」


------


------


つづく


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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