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まとめ編 034

------


うちの家は他の家と比べて、ちょっと常識がおかしい…


------


「お兄ちゃんさ、エロゲのライブ行きたいって言ってたよね?」

「うん」

「でも彼女と泊まりはまだ早いから誘いにくいって」

「そうなんだよね」

「だったら私ならお泊まりも問題ないし…ライブ行く?」

「行きたい!」

「仕方ないなあ…じゃあ付き合ってあげる」


------


「お兄ちゃんと同じ部屋でお泊まりか…」

「別に兄妹だし、いつも一緒の部屋にいるし、普通なはずなんだけどね」

「…下着、ちょっと可愛いの準備しとこうかな」

「いやいや、それだとなんか意識してるみたいで嫌だし…」

「まあ"旅行"だから、下着買いに行こうかな」


------


「妹のやつ、急にエロゲ貸して欲しいとかライブ行きたいって言い出して、もしかして…」

「エロゲのこと好きになってくれたのかな」

「兄妹でエロゲの話できるのは嬉しいな」

「おっと彼女ちゃんのお土産と連絡だけ忘れないようにしないと」

「旅行、楽しみだな」


------


彼女

「兄君からメールだ」

彼女

「そっか、妹ちゃんと旅行に行くんだ…」

彼女

「妹ちゃん、兄君のこと…本当に好きなんだね」

彼女

「私もお兄ちゃんいるから、すごくわかるよ」

彼女

「兄君、妹ちゃんの気持ちとちゃんと向き合ってあげてね」

彼女

「私は信じて待ってるよ」


------


「始発の電車に乗るのってワクワクするね」

「…そだね」

「なんだか眠そう?」

「昨日遅くまでライブの予習して寝て無くて…」

「本当にお兄ちゃんって、バカ」

「ごめん…」

「肩…貸してあげるから、寝てていいよ?」

「うん…すーすー」

「ほんと、バカ」


------


「会場到着、人思った以上に多いね」

「なんたって人気メーカーのライブだからね、血が騒ぐな」

「…あのさ、はぐれないように…手、繋ぐ?」

「ん?そだな」


ぎゅっ


「周りからは、どう見えてるかな?」

「仲の良い兄妹かな?」

「…そだよね」


------


「ライブ楽しかったね!」

「めちゃくちゃ感動した」

「やっぱりプロの人ってすごいね、来てよかった」

「そだね、次は彼女と来たいなぁ」

「…」

「さて、ご飯食べよっか?」

「…うん」

「疲れた?」

「…ちょっと、ね」

「ホテル戻る?」

「…うん」


------


「ライブ終わってから元気ないね」

「…」

「一緒にライブ来たの微妙だった?」

「…」

「最近急に冷たい時があるけど、俺のこと嫌いになったかな?」

「…お兄ちゃんは」

「ん?」

「私の事、どう思ってるの?」

「どうって…」

「女の子として、どう?」


------


つづく



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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