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まとめ編 029

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うちの家は他の家と比べて、ちょっと常識がおかしい…


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「なんで付き合ったり結婚したりできるんだろ?」

「わしらの頃はお見合いが多かったけどな」

「父さん、お見合いの話とかないの?」

「お見合いか…」

「相手いない?」

「相手はいるけど女の子と話せるのか?」

「選択肢があれば!」

「セーブはないからな!」


------


「美容室、初めて行った」

「スーツも初めて着た」

「お座敷のお店!」

「相手はめちゃくちゃ綺麗な人!」

「やれることはやったぞ、後は自力で頑張るんだ」


女性

「ご趣味は?」

「…エロゲです」

「終わった」

女性

「エロゲって?」

「…エロゲは人生です」


------


「エロゲは人と話すのが苦手な僕に会話の選択肢をくれました」

「セーブすることで失敗してもいいという勇気もくれました」

「女性との会話の楽しさも教えてくれました」

「そして一番は家族を大事にすることを教えてくれました」

彼女

「もっと教えて下さい」

「はい!」


------


「エロゲは本当に多くの事を教えてくれました、エロゲは僕の財産です」

「反面ゲームの世界に籠るのもダメだと思う気持ちも湧いています」

「僕は一緒にいてくれる方とエロゲも人生も分かち合いたいです」

「お付き合いしていただけますか?」

彼女

「…私もお話があります」


------


女性

「お見合いの前、怖かったんです」

女性

「私、女子校で男性苦手でお付き合いしたこともなくて…」

女性

「でもお話聞いててあなた純粋な心に強く惹かれました」

女性

「一緒にエロゲしてみたいです」

女性

「私おっぱい小さいですけど…」

女性

「お付き合いしていただけますか?」


------


「ぜひ、よろしくお願いします!」

女性

「はい!こちらこそよろしくお願いします」


おんたま

「エンダーーーーーイヤーーーー」


「あの…来週、デート行きませんか?」

女性

「行きます、行きたいです、どこ行きますか?」


「えっと秋葉原!」


女性

「楽しみにしてますね」


------


「あんた、お兄ちゃんも彼女できてんから彼氏くらい連れてきいよ」

「…」

「え?今日エイプリルフールじゃないよね?」

「今日はオナニーの日や」

「そっかーオナニーの日か…」

「…」

「え?兄貴に彼女!?ええ!?」

「…とりあえずオナニーして、落ち着こ」


------


「あれ、兄貴がエロゲしてる」

「兄貴彼女できたんだよね?」

「できたよ」

「なんでエロゲしてるの?」

「エロゲと現実は別だからね、エロゲは今まで通り楽しむよ」

「まっとう!」

「それに女心の勉強になるしね」

「…兄を初めて見直したかもしれない」


------


つづく

最後まで読んでいただきありがとうございます。

もしよろしければ、感想やブックマークいただけると嬉しいです。

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