まとめ編 022
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うちの家は他の家と比べて、常識が取り立てておかしい…
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母
「最近ご飯食べる量少ないんちゃう?」
妹
「コスプレの為にダイエットしてるから」
母
「気持ちはわかるけど、体壊したら楽しめなくなるだけやで」
妹
「…」
母
「それに食べても胸に栄養いかない人もいるんやからね」
妹
「確かに」
姉
「なんで二人して私を見てるのかな?」
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兄
「髪の毛伸びたなあ」
妹
「確かに、切りに行ったら?」
兄
「前髪で目を隠すのがエロゲ主人公のこだわりだからね」
妹
「でも最近のエロゲの主人公は普通に目も出てるけどね」
兄
「…確かに」
妹
「むしろ最近目を隠してるのって陵辱ゲームの主人公だけじゃない?」
兄
「…」
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姉
「最近お腹の膨らみがわかるようになってきたよ」
夫
「本当だ、お腹の中に確かに赤ちゃんがいるんだね」
姉
「すごいよね」
夫
「うん、感動した」
姉
「それにお腹もだけど、最近は胸も張るようになってきたんだ」
夫
「え?胸も?」
姉
「うん、胸も」
夫
「…え?」
姉
「…え?」
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妹
「ちょっとジュースのストローなくなってるんだけど?」
兄
「あっ、飲み終わったと思って捨てといたよ」
妹
「ああ、それならいいやありがとう」
兄
「ほっ」
妹
「ちなみにさっきのストロー、意味もなく痺れ薬塗ってあるからね」
兄
「いでででででで!!!」
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妹
「兄貴がジュースの差し入れなんて珍しい」
兄
「この前は誤解があったようだから」
妹
「ちなみにストロー変えてもいい?」
兄
「…いいよ」
妹
「中身も差し替えていい?」
兄
「それだと入れた意味が!」
妹
「入れたって何をかな?」
兄
「えっと愛情?」
妹
「そんな愛はいらん」
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兄
「エロゲの選択肢ってつい悩んでしまうよね?」
妹
「セーブできるから、別にどっちでもいいんじゃないの?」
兄
「違うんだなぁ、やっぱり最初に選んだ選択が素直な気持ちだから、そこに嘘はつけないんだなあ」
妹
「へぇ、人生の選択は悩まないのにね」
兄
「選択肢が無いからね!」
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母
「あんた、最近ティッシュ使い過ぎちゃうか?」
兄
「あっ…」
母
「出るもんは仕方ないけど、買いに行くのも捨てるのも大変やからね、ちょっとは減らしてや?」
兄
「…ごめんなさい、泣きゲーするの諦めるよ」
母
「お母さんの心が汚れてたわ」
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父
「最近どうだ?」
妹
「…」
父
「何か欲しい物あるか?」
妹
「…」
父
「美味しい物食べに行くか?」
妹
「…」
父
「この前言ってた百合展のチケットが…」
妹
「今すぐ頂戴!」
父
「じゃあ父さんと一緒に…」
妹
「…」
父
「友達と楽しんできてくれ」
妹
「…お土産は買って帰るから」
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つづく
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