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まとめ編 022

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うちの家は他の家と比べて、常識が取り立てておかしい…


------


「最近ご飯食べる量少ないんちゃう?」

「コスプレの為にダイエットしてるから」

「気持ちはわかるけど、体壊したら楽しめなくなるだけやで」

「…」

「それに食べても胸に栄養いかない人もいるんやからね」

「確かに」

「なんで二人して私を見てるのかな?」


------


「髪の毛伸びたなあ」

「確かに、切りに行ったら?」

「前髪で目を隠すのがエロゲ主人公のこだわりだからね」

「でも最近のエロゲの主人公は普通に目も出てるけどね」

「…確かに」

「むしろ最近目を隠してるのって陵辱ゲームの主人公だけじゃない?」

「…」


------


「最近お腹の膨らみがわかるようになってきたよ」

「本当だ、お腹の中に確かに赤ちゃんがいるんだね」

「すごいよね」

「うん、感動した」

「それにお腹もだけど、最近は胸も張るようになってきたんだ」

「え?胸も?」

「うん、胸も」

「…え?」

「…え?」


------


「ちょっとジュースのストローなくなってるんだけど?」

「あっ、飲み終わったと思って捨てといたよ」

「ああ、それならいいやありがとう」

「ほっ」

「ちなみにさっきのストロー、意味もなく痺れ薬塗ってあるからね」

「いでででででで!!!」


------


「兄貴がジュースの差し入れなんて珍しい」

「この前は誤解があったようだから」

「ちなみにストロー変えてもいい?」

「…いいよ」

「中身も差し替えていい?」

「それだと入れた意味が!」

「入れたって何をかな?」

「えっと愛情?」

「そんな愛はいらん」


------


「エロゲの選択肢ってつい悩んでしまうよね?」

「セーブできるから、別にどっちでもいいんじゃないの?」

「違うんだなぁ、やっぱり最初に選んだ選択が素直な気持ちだから、そこに嘘はつけないんだなあ」

「へぇ、人生の選択は悩まないのにね」

「選択肢が無いからね!」


------


「あんた、最近ティッシュ使い過ぎちゃうか?」

「あっ…」

「出るもんは仕方ないけど、買いに行くのも捨てるのも大変やからね、ちょっとは減らしてや?」

「…ごめんなさい、泣きゲーするの諦めるよ」

「お母さんの心が汚れてたわ」


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「最近どうだ?」

「…」

「何か欲しい物あるか?」

「…」

「美味しい物食べに行くか?」

「…」

「この前言ってた百合展のチケットが…」

「今すぐ頂戴!」

「じゃあ父さんと一緒に…」

「…」

「友達と楽しんできてくれ」

「…お土産は買って帰るから」


------


つづく

最後まで読んでいただきありがとうございます。

もしよろしければ、感想やブックマークいただけると嬉しいです。

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