まとめ編 002
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うちの家は他の家と比べて、かなり常識がおかしい…
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兄
「母さん、勝手に部屋に入ってゲームを綺麗に並べ直すのやめてくれる?」
母
「あんたが綺麗に片付けへんからやろ?」
兄
「確かに整理してないこっちが悪いけど…」
母
「けど?」
兄
「おっぱいの大きさ順で並べるのはやめて」
母
「お父さんと一緒で巨乳好きなんやね」
兄
「遺伝子が憎い」
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妹
「おまえさ、なんでエロゲを部屋に出しっぱなしにするの?」
兄
「ごめん」
妹
「妹にエロいパッケージ見せてどうしたいわけ?」
兄
「だからごめん」
妹
「私がエロ可愛いって喜んでるの気づいてるわけ?」
兄
「ごめ、ん?」
妹
「さっきの本当に激エロだった…ん?」
兄
「…」
妹
「兄貴、最低!」
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妹
「エロゲの兄妹って仲よすぎじゃない?」
兄
「そうか?」
妹
「リアルに考えるとありえないんですけど」
兄
「あくまでゲームだから、リアルじゃないしね」
妹
「そういうとこ、どうなの?」
兄
「!?」
妹
「正論じゃなくてたまにはカッコいいこと言えないの?」
兄
「俺はリアルでもエロゲでも妹が好きだ!」
妹
「キモ!」
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兄
「母さん!抱き枕をベランダにそのまま干すのはやめて!」
母
「自分の嫁なんやから別に恥ずかしくないやろ?」
兄
「それでもその、近所の目線とか…」
母
「あほ!自分が好きなもんは堂々としてたらええ」
兄
「母さん!」
母
「それにお父さんも抱き枕、使ってるからね」
兄
「えっ!?」
父
「ふふ」
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妹
「今日は友達が遊びに来るから外出てくれる?」
兄
「別に隣の部屋にいるからいいだろう?」
妹
「エロゲしてて声漏れてきたら困るでしょ!」
兄
「まあ、確かに」
妹
「するのかよ!」
兄
「暇だしね」
妹
「もしかして外でもエロゲしないよな?」
兄
「…」
妹
「妹、流石にドン引き」
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妹
「ねえ、トイレまだ?」
兄
「ちょっと待って」
妹
「さっきからずっと待ってるんだけど?」
兄
「もう少しで出るから」
妹
「…」
兄
「…ふう」
妹
「…」
兄
「すっきりした、さあどうぞ」
妹
「え?パソコン持ち込みしてたの!?」
兄
「たまたまプレイ中で…」
妹
「母!トイレが犯された!」
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母
「あんた、通販で荷物届いてたから机に置いといたよ」
兄
「中、開けてないよね?」
母
「流石にお母さんでもそんなことはせえへんよ」
兄
「よかった」
母
「でも着払い26600円やて」
兄
「あっ、はい…」
母
「今月は三本買ってんね」
兄
「そうですね」
母
「今夜はお楽しみやね」
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妹
「おまえさ、部屋にオナホ置くのは本気でやめろよ」
兄
「ごめん、これも俺にとっては嫁見たいなものだから!」
妹
「嫁って…」
兄
「…」
妹
「じゃあ使用済みに関しては…」
兄
「関しては?」
妹
「甥っ子か姪っ子と呼べばいいわけ?」
兄
「それだ!」
妹
「すぐ捨てろ、馬鹿!」
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母
「あんた、たまには友達と遊んだりせんの?」
兄
「ネットの友達は、みんな引きこもりだからさ」
母
「じゃあ家に友達を呼んでもいいんやで?」
兄
「本当に?」
母
「それにエロゲ展開なら実はみんな美少女って可能性もあるかもしれんで!」
兄
「みんなネカマだから!現実は世知辛いよ!」
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妹
「おまえさ、エロゲしながらニヤニヤするのやめろよ」
兄
「あ、ごめん、つい」
妹
「だからって、真面目な顔してエロゲするのも怖いんだよ!」
兄
「じゃあどうすればいいんだよ!」
妹
「わ…」
兄
「わ?」
妹
「笑えばいいと思うよ」
兄
「ニコ」
妹
「マジで死ぬほどキモい!」
兄
「ご褒美!」
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母
「あなた、最近仕事どうなの?」
父
「順調、順調」
母
「そう言って家でエロゲしてるだけじゃない!そんなんだから子供達も仕事せずにエロゲしてるんでしょ?」
父
「それが仕事だからな」
母
「そういえば、エロゲ会社の社長だったわね」
父
「子供達がいつもデバッグしてくれて助かるよ」
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つづく
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