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まとめ編 016

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うちの家は他の家と比べて、常識がひねくれている…


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「あんた最近夜にベランダ出てるよな?」

「ほ、星が綺麗だから双眼鏡で空を見てるだけだよ」

「星を見たいんならお隣の窓じゃなくて、空を見上げなあかんよ?」

「…気をつけます!」

「家族には迷惑かけてもいいけど他人様にはあかんで」

「はい」

「いやいや、家族も迷惑かけられるの嫌なんですけど」


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「お母さんはなんでエロゲ遊ぶようになったの?」

「お父さんが遊んでたのパソコンで見つけたのよ」

「嫌じゃなかったの?」

「私じゃ満足できんのかと思ったけど、研究しようと遊んで見たら面白かったんやね」

「なるほど」

「それがロリゲーなら別れとったけどね」


------


「最近はエロゲしてないんやね」

「仕事が忙しくてな」

「…なんで知ってるの?」

「パソコンにインストールされてないからね」

「昔はよく一緒にエロゲ進めてたな」

「攻略順番でよく揉めてたね」

「…また、一緒にするか?」

「起つ元気があるの?」

「…」


------


「家事手伝ってくれてありがとう」

「大変な時期だからね、手伝いはなんでもするよ」

「なんでもいいの?」

「なんでもいいよ」

「じゃあエロゲ遊んでくれる?」

「え?」

「意識してゲームしないようにしてたでしょ?」

「まあ…」

「二次元なら浮気いいよ」


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「…親孝行したいなあ」

「迷惑ばかりかけてるしね」

「こうなったら結婚しかないかなあ」

「でも相手いないじゃん」

「ところが俺と妹で結婚すれば解決するよ!」

「…」

「親のために婚姻届書こう」

「…それで本当に親が喜ぶと思う?」

「マジレスは勘弁」


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「母さんは俺が何したら親孝行になるかな?」

「親孝行?せやなあ…」

「家事の手伝いでも、肩揉みでもなんでもするよ」

「あんたが幸せになってくれたらそれが一番かな」

「充分幸せだよ」

「それなら親孝行してくれてるよ」

「…ちょっとは大人になろうかな」


------


「俺、彼女作るわ」

「二次元の?」

「ちゃんとリアルの」

「脱オタクするの?」

「エロゲ好きな人を見つけるよ」

「へえ」

「エロゲで得た知識を活かして彼女をゲットだぜ!」

「ちなみに初デートの場所は?」

「エロゲショップ」

「先が思いやられるわ」


------


つづく

最後まで読んでいただきありがとうございます。

もしよろしければ、感想やブックマークいただけると嬉しいです。

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