まとめ編 016
------
うちの家は他の家と比べて、常識がひねくれている…
------
母
「あんた最近夜にベランダ出てるよな?」
兄
「ほ、星が綺麗だから双眼鏡で空を見てるだけだよ」
母
「星を見たいんならお隣の窓じゃなくて、空を見上げなあかんよ?」
兄
「…気をつけます!」
母
「家族には迷惑かけてもいいけど他人様にはあかんで」
兄
「はい」
妹
「いやいや、家族も迷惑かけられるの嫌なんですけど」
------
妹
「お母さんはなんでエロゲ遊ぶようになったの?」
母
「お父さんが遊んでたのパソコンで見つけたのよ」
妹
「嫌じゃなかったの?」
母
「私じゃ満足できんのかと思ったけど、研究しようと遊んで見たら面白かったんやね」
妹
「なるほど」
母
「それがロリゲーなら別れとったけどね」
------
母
「最近はエロゲしてないんやね」
父
「仕事が忙しくてな」
父
「…なんで知ってるの?」
母
「パソコンにインストールされてないからね」
父
「昔はよく一緒にエロゲ進めてたな」
母
「攻略順番でよく揉めてたね」
父
「…また、一緒にするか?」
母
「起つ元気があるの?」
父
「…」
------
姉
「家事手伝ってくれてありがとう」
夫
「大変な時期だからね、手伝いはなんでもするよ」
姉
「なんでもいいの?」
夫
「なんでもいいよ」
姉
「じゃあエロゲ遊んでくれる?」
夫
「え?」
姉
「意識してゲームしないようにしてたでしょ?」
夫
「まあ…」
姉
「二次元なら浮気いいよ」
------
兄
「…親孝行したいなあ」
妹
「迷惑ばかりかけてるしね」
兄
「こうなったら結婚しかないかなあ」
妹
「でも相手いないじゃん」
兄
「ところが俺と妹で結婚すれば解決するよ!」
妹
「…」
兄
「親のために婚姻届書こう」
妹
「…それで本当に親が喜ぶと思う?」
兄
「マジレスは勘弁」
------
兄
「母さんは俺が何したら親孝行になるかな?」
母
「親孝行?せやなあ…」
兄
「家事の手伝いでも、肩揉みでもなんでもするよ」
母
「あんたが幸せになってくれたらそれが一番かな」
兄
「充分幸せだよ」
母
「それなら親孝行してくれてるよ」
兄
「…ちょっとは大人になろうかな」
------
兄
「俺、彼女作るわ」
妹
「二次元の?」
兄
「ちゃんとリアルの」
妹
「脱オタクするの?」
兄
「エロゲ好きな人を見つけるよ」
妹
「へえ」
兄
「エロゲで得た知識を活かして彼女をゲットだぜ!」
妹
「ちなみに初デートの場所は?」
兄
「エロゲショップ」
妹
「先が思いやられるわ」
------
つづく
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしければ、感想やブックマークいただけると嬉しいです。




