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まとめ編 010

------


うちの家は他の家と比べて、なんたって常識がおかしい…


------


「ホワイトデー準備しました」

「手作りチョコ?」

「はい、頑張りました」

「手作り…」

「ホワイトチョコです」

「なんで?」

「ほら、ホワイトデーだから」

「…」

「白いナニかは入ってないよ!」

「じゃあ自分で食べてみて?」

「共食いは無理!」


------


「こっちが本当のお返しだよ」

「ブランドのカバン!」

「高級腕時計!」

「実は二人のためにお金貯めてたんだ」

姉&妹

「嬉しい!抱いて!」

「はは、仕方ないなぁ」


現実


「自分で作ったチョコ食べて、笑いながら泡吹いてるわ」

「弟ながら本当に最低のクズね」


------


「これ、いつもありがとう」

「ホワイトデー?すごく嬉しい!」

「本当に俺は幸せだな」

「どうしたの?急に」

「プレゼントで喜んでくれる人が側にいるから」

「馬鹿、それはちょっとちがうよ」

「?」

「プレゼントが無くても、貴方がいるだけで幸せだよ」


------


「部屋の片付け手伝わしてすまんね」

「全然大丈夫、あれすごい古い写真出てきた」

「お父さんと会ったばかりの頃やね」

「若い!」

「私もピチピチの頃はあったんよ?」

「当時はどこにデートとか行ってたの?

「ラブホとか秘宝館とか?」

「あー、すでにそういう血なのね」


------


「学校でエロゲ事件覚えてる?」

「うん」

「私、エロゲを男子に見つけられたんだよね」

「うん」

「そしたらあなたが、俺がイタズラで入れたって庇ってくれたんだよね、かっこよかった」

「え?あの時、俺も同じエロゲ持っていってたよ?」

「え?」

「え!?」


------


「なんで私、エロゲが好きな家族に生まれたんだろう」

???

「君は叶えたい願いがあるのかい?」

「誰?」

「僕は猫、どんな願いでも叶えてあげる」

「はあ?」

「でもそれは建前で、毎日着替えを覗いてあげるね」

「もしもし保健所ですか?」

「通報は辞めよ?」


------


「ちなみに本当に願いを叶えられるの?」

「もちろん、ただ一つだけ条件があるんだ」

「条件?」

「僕のホワイトジェムをいっぱいにする必要があるんだ」

「それはどうすればいいの?」

「毎日エッチなハプニングが起きればいいのさ」

「兄貴が増えただけじゃん!」


------


「あんた、掃除手伝ってくれるか?」

「えー、めんどくさい」

「そんなん言わんといつもあんたがお世話になってる場所や」

「どこ?」

「トイレとお風呂とお姉ちゃん達の部屋や」

「…」

「自分が使った分は綺麗に頼むで」

「はい!」


------


「私の部屋で何してたのかな?」

「エロゲです」

「何でわざわざこっちの部屋でしてたの?」

「人妻の部屋で人妻物がやりたくて」

「じゃあ今度、ガチホモゲームあんたの部屋でしていい?」

「それは嫌です」

「人の嫌がることは?」

「しない」

「よろしい」


------


つづく

最後まで読んでいただきありがとうございます。

もしよろしければ、感想やブックマークいただけると嬉しいです。

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