まとめ編 001
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うちの家は他の家と比べて、ちょっと常識がおかしい…
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母
「あんた、家族のパソコンでエロゲーしたやろ！」
兄
「あ…消すの忘れてた」
母
「妹も使うからそっちはあかんって言ったよね？」
兄
「…はい」
母
「お願いね、後、一人だけ攻略できてなかったけど」
兄
「…はい」
母
「代わりに攻略しといたからね」
兄
「…代わりってどういうこと？」
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母
「あんた、買ったゲームとかグッズちゃんと片付けなさい」
兄
「後でする」
母
「そう言っていつも片付けへんやろ？」
兄
「…するから」
母
「そんないい加減に扱ってたら」
兄
「…扱ってたら？」
母
「あんたの嫁達が可哀想やろ？」
兄
「せっ、せやな…」
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妹
「ちょっと、パソコン貸しなさいよ」
兄
「…じゃあエロゲ消すから待って」
妹
「え？この前買った妹ゲー消すの？」
兄
「母との約束だし、それに俺にとって妹はおまえだけだから」
妹
「は？妹物のエロゲ買ってる時点で気持ち悪いんですけど」
兄
「…」
妹
「ちなみにセーブだけ残すのも禁止だからね」
兄
「…」
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父
「カチっ、カチっ」
兄
「テレビも見ずにリビングでパソコンしてる」
父
「カチっ、カチっ」
兄
「ネットサーフィン？でもクリックしかしてないし…」
父
「カチっ、カチっ」
兄
「まさか、家族のいるリビングでエロゲをプレイしてる！？」
父
（にやり）
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母
「あんた、またエロゲいっぱい買ってきたやろ？」
兄
「自分のバイト代で買ったからいいだろ？」
母
「別にお金のことをいってるんちゃうよ」
兄
「じゃあ何？」
母
「どの子が嫁いできてもいいように、全部遊んでるお母さんの気持ちも考えてみい」
兄
「えっ？」
母
「えっ？」
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妹
「おまえ、妹のいる同じ部屋でエロゲしてんじゃねえよ」
兄
「部屋が一つしかないから仕方ないだろ？」
妹
「それでも、常識って物があるでしょ？」
兄
「…まあ、確かに」
妹
「常識的に考えて、エロゲするより妹の下着でこっそりシコるのが先でしょ？」
兄
「えっ？」
妹
「えっ？」
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母
「あんた、毎日夜遅くまでエロゲしてたあかんよ？」
兄
「自分の時間の使い方くらい、別に好きにしていいだろ？」
母
「そうじゃないんよ？」
母
「エッチなシーンもいいけど、ヒロインのためにたまには普通のデートもしてあげや」
兄
「そんな細かく見てるの？」
母
「そんな細かく見てるよ？」
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妹
「…おまえ、ちょっといい？」
兄
「なんだよ？」
妹
「パソコンがエラーで固まったんだけど…」
兄
「直すから、画面見せて」
妹
「あっ！画面見るのはダメ！！」
兄
「ん？」
妹
「別にエロゲなんてしてないし！」
兄
「んん？」
妹
「エロいCGなんて表示されてないし！」
兄
「んんん！？」
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母
「あんた、近所の同級生の子、子供生まれたらしいよ？」
兄
「うっ」
母
「私はいつになったら孫が見れるかなぁ」
兄
「…」
母
「ところであんたが遊んでたエロゲでも子供が生まれるイベントがあったよね？」
兄
「まあ…」
母
「ゲームの中でも孫は可愛いなぁ…」
兄
「エロゲの好きな嫁を頑張って探します！！」
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妹
「あんたさ、彼女いないわけ？」
兄
「そっちこそ彼氏いないのかよ？」
妹
「べ、別に私は男に興味ないし」
兄
「へぇ」
妹
「女の子には、興味あるけど」
兄
「ん？」
妹
「とにかく彼女つくってお母さん安心させてよね」
兄
「はいはい、画面の中からヒロインが出てきてくれたらなぁ」
妹
「本当にね」
兄
「…そこは同意するんだ」
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つづく
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