ジャパロボ制作委員会
「そんな!? あんだけの大作を完結させたのに、10万字言ってへんやと!?」
ジャパロボのAI(人工知能)の天皇こと、なぜか関西弁でしゃべる明治天皇。
「zzz。」
こんな緊急事態でも、ほぼ主人公の森田祐名は、眠り姫らしく寝ている。
「こんな時でも、祐名はん寝てるし・・・。」
天皇は、ガクッと肩の力を落とす。
「わてに、どないせいちゅうねん!?」
どんなに優秀なAIでも、一人ではどうにもならない。
「一人ではないぞ!」
天皇が声の方へ振り返る。
「綾子はん!?」
そこには、自衛隊ジャパロボ女子の綾子教官である。
「ピク!?」
その声に、眠っていた祐名は目を覚まし、ピシッと姿勢よく立ち上がる。
「おはようございます! 綾子教官!」
「相変わらず、寝てたのか?」
「いいえ! 起きてました!」
「昼なのに、おはようございますと言っているぞ。」
「あちゃ・・・。」
祐名の自衛隊での日常である。今日は、第2回ジャパロボ女子大会も終わり、激戦を戦ったAIの天皇のメンテナンスに防衛省にやって来たのである。また、女子高生の祐名にとって、自衛隊の上下関係は絶対のものに思え、綾子は元犯罪者らしく、鬼教官ではないが、元ヤンとして、祐名は怖がっているのだ。
「で、今日のお題はなんだったっけ?」
「文字数が約1万足らないんです・・・。」
「そんなことか・・・。」
綾子教官は、頬に手を当て、考えているフリをする。
「どうしよう?」
「ズコー!?」
祐名と天皇はズッコケた。
「新ストーリーに突入することはできないな。」
そう、長くなる話は書けない。
「祐名。」
「はい、教官。」
「クマさんパンツを見せておけ。」
「はい、きょ・・・う・・・え!?」
さすがの祐名もセクハラ命令には従えない。
「綾子はん、それはセクハラでっせ。」
「そうだな。すまんすまん。」
「ふぅ・・・。」
祐名は、一息をついて安堵する。
「どうする? 天皇? 何をすればいいと思う?」
「そうでんな、祐名はんのステキな日常。クマさんパンツのチラリズムでどうでっしゃろ?」
「やっぱり、それだろ?」
「教官!?」
ファンは、大喜びだが、本人が拒否しているので却下。
「町中をジャパロボでパトロールとか、自衛隊のジャパロボが強奪されて奪還するとかでっか?」
「それしかないんだろうか・・・ジャパロボを宇宙使用にしたらどうだろう?」
「人型ロボットの製造に失敗して、車に手足を付けただけのジャパロボが宇宙に行ける技術力があれば、ベースが車にはなってまへん。」
ごもっとも。
「どうするんだ!? ただでさえ、ジャパロボは、日本の全国大会が終わったら、世界が舞台になるんだろう? そこら辺のヒット作と同じ展開じゃないか!?」
「そないゆうたかて、それしかないですやん。スポーツ作品で、準決勝をやって、決勝戦をしないなんていうことは、ありえまへん。」
展開が同じでも、許されるということになる。
「ショートの小話を2,3話書くということでいいな。それしかない。」
「そうでんな。そういうことで、祐名はん、がんばってな・・・あれ?」
そういえば、祐名は少しの間、登場していない。
「zzz。」
「寝てますやん!?」
さすが、眠り姫。
「天皇、おまえだけが頼りだ。」
「トホホ・・・。」
これが、ジャパロボのキャラクター基本設定である。
つづく。




