66 埼玉 VS 群馬
ここまでの第2回 ジャパロボ 女子大会の経過。
攻め 守り (数字は犠牲者の数)
神奈川✖1 ー 山梨〇
茨城〇 - 栃木✖2
千葉〇 - 茨城✖0
茨城〇 - 千葉✖1
残り12名。
東京都2人。(祐名・大きな袋、ブッコ・ナゴン)
茨城県2人。(マリコ・ナイトメア、常盤子と家電メーカーのおじさん。)
群馬県2人。
埼玉県2人。
山梨県2人。(信玄子・勘助子、富士子・樹海子。)
神奈川県1人。(外国人?)
千葉県1人。(グワ子・デジ子。)
訂正。
・人間スキルが、人柱的で表現が悪いので、友達スキルに変更。
ここは、さいたま新都心の駅前である。
「まずい! ここまで私たちは全然目立っていない!?」
「それに埼玉ってなんもないの!?」
「暑いだけで、なんもない!?」
「熊谷のバカ野郎!?」
「他の都県6個から包囲されているという不利な土地!?」
「ここは、国替えだ!」
「おお!」
「どこに移動する?」
「山梨は、神奈川の外国人を倒して強そうじゃったのう・・・。」
「今、栃木は誰もいないが、茨城の逆鱗に触れれば、千葉と同じ運命をたどるし・・・困った・・・。」
「おお! そうじゃ! 東京に攻め込むのじゃ!」
「自殺行為です・・・。」
「しょぼん・・・。」
「私たちに残された選択肢は、群馬しかない!」
「そうじゃ! 群馬になら、勝てるかもしれん!」
これが埼玉代表ペアの、浦和子と赤子、大宮子と黄子である。
もちろん、ジャパロボは、浦和レッズのサポーターと大宮アルディージャのサポーターが喜ぶデザイン。ジャパロボの供給先、三菱自動車には注文が殺到している。サッカー用のジャパロボを世界初の開発に成功したということで、レアルマドリードやマンチェスターユナイテッドなど、世界のビッククラブから、オファーが殺到して、経営再建に貢献している。
「埼玉 VS 群馬」
会場の大型スクリーンに表示される。
「おお!」
会場のお客さんが歓声をあげ盛り上がる。
場所は、群馬県の世界遺産、富岡製糸場。埼玉と群馬のジャパロボが4体対峙している。勝者は生き残るが、敗者は2人とも負けるのだ。
「つ、ついに来た!?」
「なんで群馬なんかに攻めてくるんだ!?」
「こっちだって好きで攻め込んだわけじゃない!」
「そうだ! そうだ! 東京都に攻め込めると思うのか!?」
「無理!」
「分かってもらったのなら、いざ勝負じゃ!」
ちなみに、群馬のジャパロボの提供は自動車メーカーのスバルである。量産や家庭用ではなく、ひたすらハイスペックを追求した、高性能機である。群馬のパイロットは、ゆる子。助手席にはぐんまちゃんのぬいぐるみが乗っている。もう1人は、富岡子。世界子が同乗している。
「それは、公平を期しまして、最初から全員、御当地スキル、全開でいきますよ!」
「望むところだ!」
「埼玉スキル! 友達スキル! 発動! 赤い悪魔!」
「黄色いリス!」
「群馬スキル! 友達スキル! 発動! 群馬県庁!」
「世界遺産! 富岡製糸場!」
埼玉ペアのジャパロボの後ろに巨大な赤い悪魔と黄色いリスが現れる。群馬ペアのジャパロボは、1人は、建物スキルとして、大きな県庁を手に持ち、もう1人は、富岡製糸場を文化スキルとして装備し糸が出したい放題である。
「くらえ! 群馬県庁!」
ゆる子は、群馬県庁を振り回し、埼玉ペアを攻撃する。しかし、ガチン! と巨大な赤い悪魔にキャッチされ、巨大な黄色いリスにかじられて、県庁が破壊されてしまう。
「な、なに!?」
「そんなもん、埼玉には利かないのじゃ!」
「そうだ! そうだ!」
埼玉が優勢であった。
「それなら、これはどうだ! 富岡製糸場の糸糸巻き巻き攻撃!」
「なんじゃ!?」
富岡子のジャパロボから大量の糸が吐き出され、赤い悪魔と黄色いリスに絡まり、身動きできなくする。
「しまった!?」
「こんな糸、引きちぎってやる!?」
「無理やり取ろうとすると、余計に絡まるぞ。群馬の糸は千切れないぞ。」
「なんだと!?」
「なんと言っても、世界遺産だからな。」
群馬代表のゆる子と富岡子が、お互いに目を見てうなずく。ここが勝負所と思ったのだろう。
「私たち、群馬も何かがあるかと言えば、なにもないけど。」
「私たちの群馬のジャパロボには秘密兵器がある。」
「スバル発祥の地ボタン、ポチ。」
2人のジャパロボがオーラを発する。機体の性能が大きく上昇しているのだ。
「何もないなら、ジャパロボの性能を上げて、敵のジャパロボ本体を破壊する!」
「これが群馬の戦い方だ!」
群馬ペアが、糸に絡まり、身動きの取れない埼玉ペアに襲い掛かる。
「ギャア!?」
「やめて!?」
群馬のオーラ・ジャパロボが、埼玉のジャパロボをボコボコにしていく。
「WIN 群馬」
会場の大型スクリーンに表示される。
「おお! 下剋上だ!」
会場のお客さんが歓声をあげ盛り上がる。弱いと思われた群馬が、群馬より強そうな埼玉に勝ったのだ。しかもアナログな文化スキルを使って。
「やった! 勝ったよ!」
「勝った! 勝った!」
「ぐんまちゃん!」
「私と喜べよ・・・。」
「まぁまぁ、富岡子ちゃん・・・。」
恐るべし群馬ペアの、ぬいぐるみと喜ぶ、ゆる子と富岡子と世界子。
「ぐんまちゃん、大好き!」
ゆる子はぬいぐるみを抱きしめてニッコリ微笑む。
これで残りは10人になった。
「ポンセちゃん、準備できました。」
「じゃあ、そろそろ行こうか。」
「はい。」
どこかの陰で、何者かが怪しくうごめいていた。
つづく。




