63 茨城 VS 栃木 2
「来たな! 茨城の田舎問だべ!」
「そうだべ! そうだべ!」
栃木県に茨城県が攻め込んだ。場所は、日光東照宮。
迎え撃つ栃木ペアのジャパロボは、宇都宮駐屯地の自衛隊が提供している。栃木代表の1人は、家康子。同乗者は、家光子。ジャパロボは、観光地、日光をベースに、世界遺産の日光東照宮が神々しく描かれている。
もう1人は、駄辺子。同乗者はいなかった・・・。深くは聞かない。ジャパロボのボディには、「だべ!」と、たくさん描かれていた。
「なんなのこの芋たちは・・・!?」
「まるで悪夢を見ているようですね・・・。」
ナイトメアが見る悪夢とは!?
「こ、怖いよ・・・。」
「だから攻め込まない方が良かったんだ!?」
常盤子も電気メーカーのスタッフも、栃木県の完成度に、ビビっている。
「なんだべ!? 戦う気がないのかだべ!?」
「それならこっちから、攻撃してやんべ!」
栃木ペアは、最初からスキル全開で常盤子を目標にして、攻撃を仕掛ける。
「栃木県御当地スキル、人間スキル発動! 見ざる聞かざる言わざる!」
家康子と家光子がスキルを使い、三体の猿が現れ、常盤子の周りを楽しそうに回る。
「キャア、カワイイ!」
常盤子も楽しそうである。
「アホ、ダベか!? 敵を喜ばしてどうする!?」
「これも栃木の優しさだべ!」
「私が、本当の栃木の恐ろしさを教えてやるべ!」
駄辺子が栃木県スキルを発動させる。
「ダベ! ダベ! ダベ!」
ダベという大きな文字が複数現れ、常盤子の周りを回る。
「キャア! 助けて! 怖いよ! うえ~ん!」
常盤子は、戦意を喪失して、泣きわめいている。
「常盤子ちゃん、目を開けて。」
「マリコちゃん、怖いよ!?」
「大丈夫だよ、私が側にいるから、私の手を握ってごらん。」
「え。」
ダベに震えながらも、常盤子は小さな勇気を出して、瞳を開けてマリコが差し出した手を握る。
「マリコちゃんの手、温かい。」
怯えていた常盤子の震えが止まる。マリコの手の優しい温もりに包まれ、安心したのである。
「そうだな、なにか料理でもして待っててね。すぐに終わらせてくるから。」
「はい!」
常盤子は新妻が旦那を会社に送り出すような気持である。仕事をして帰ってくる旦那においしい料理を作ろうと頑張ろうと決心した。
「おじさん、このレンジ、どうやって使うの!?」
「は、はい。ふたを開けて中に料理を入れて、ボタンを押すだけで簡単においしい料理ができます。」
常盤子のジャパロボは、レンジ付であった。料理もできる家庭用のジャパロボである。日立のおじさんも宣伝ができて、ニッコリである。
「よくも、私のカワイイ手下を可愛がってくれたな。」
「勝手に怖がったんだべ!?」
「だべだべ!」
2人を目の前にしても、新魔王マリコは余裕である。
「着パゲマスキル発動! ナイちゃん、悪夢を見せてやれ!」
「は~い! マリコさま! 悪夢で精神を崩壊させますね!」
ナイトメアのナイちゃんは、悪夢を栃木ペアに見せる。
「なんだべ!? 暗闇が襲ってくる!?」
「怖い!? だべってなんだべ!?」
「ダベが襲ってくるべ!?」
「ダベダベ言って、ごめんねごめんね!?」
栃木ペアは、口から泡を吹いて、ピクピクしながら気絶した。
「茨城県 WIN」
会場の大型スクリーンに表示された。
「おお!」
会場のお客さんが盛り上がる。
「自分のダベに襲われて気を失っている。クス。」
「ナイちゃん、ありがとう。」
「魔王マリコさまのお役に立てて光栄です。」
「帰ろうか、常盤子ちゃんが、おいしい料理を作って待ってるよ。」
「わ~い! お食事タイムですね!」
マリコとナイちゃんは、常盤子の料理を期待している。
「こ、これは!?」
「木炭ですか!?」
「真っ黒になっちゃいました・・・。」
常盤子の料理はなぜか、真っ黒だった。
「ボタンを押すだけだぞ!? なんで真っ黒になるんだ!? なぜなんだ!? レンジが悪いんじゃないんだ!? ガオー!!!」
電気メーカーのスタッフは発狂した。悪いのは、おっちょこちょいな常盤子がレンジとトースターのボタンを間違えて押したのが原因であった。
「ご、ごめんなさい。私が悪いんです・・・。クスン。」
落ち込む常盤子。それを見たマリコは、
「まぁ、おいしそう! 」
「え?」
「私は食べるわよ!」
「ええ!? やめてよ! お腹を壊しちゃう!?」
「友達が私のために料理してくれたものを食べない訳にはいかないわ! 大丈夫! 私が食べられると思えば食べられるから。」
マリコは、新魔王スキル「できる」を発動させる。
「できる! できる! できる!!!」
マリコは覚悟を決めて、木炭に噛り付く。
「おいしい! おいしいよ! この料理!」
「ありがとう・・・マリコちゃん。」
2人の絆も深まった!?
これで栃木は、茨城県の領土になった。
「茨城が空になったよ、アハ!」
「グワグワグワ! チャンスだね!」
空き地を狙う影がうごめいていた。
これで、あと13人。
つづく。




