52 予選開始!
「私と戦いたければ、私のところまで来なさい! ミツバチたち!」
「はい! 祐名先輩!」
「必ず、会いに行きますね!」
いよいよ「第2回 ジャパロボ 女子大会」の予選が始まる。予選免除の前回の優勝者、森田祐名は、かわいい後輩の紫式部子こと、ブッコと、清少納言子こと、ナゴンは、握手をかわし、予選の健闘を誓う。
「それでは、選手の方々は、ログインして待機してください。」
ブッコとナゴンも予選会場のパソコンにログインして、ジャパロボにinした。
そもそも「ジャパロボ」とは、カー・ロボット・ワールドの世界である。開発者は森田社長。小さなアーケードゲーム会社であったが、ゲームの世界の有名人、芦原名人に気に入られ、奇跡的に大ヒット! 大手ゲーム会社から買収の話を持ち掛けられるが断り、買収先に日本国家を選んだ。おかげで、森田社長は、森田クールジャパン大臣にまで成り上がったのだった。ちなみに森田大臣は、森田祐名の父親である。ちゃんちゃん。
元々は、アーケードの過疎ゲーだったが、人気ヒット作としての知名度と日本国家から多額の補助金を得て、全世界から、誰でも参戦できるオンラインゲームに進化したのであった。
「いよいよ予選だね!」
「そうでんな。盛り上がってきましたな。」
「前回大会の予選が懐かしい!」
「え・・・祐名はん、寝てただけやん・・・。」
そう、前回大会の舞台は東京23区。祐奈は、渋谷区民として、渋谷区予選に参戦! 壮絶な松濤と代官山の相打ちで、両者ノックアウトで幕を閉じたかに見えたが、祐奈だけは1度も戦わずに眠り続けていたのだった。生き残ったのは祐奈だけだったので、祐奈が渋谷区代表の選手になった。もちろん、ジャパロボのAI(人工知能)、大阪弁の明治天皇の「敵視減少300%」のおかげである。
「懐かしいな~、予選で天皇と出会ったんだよね。」
「祐奈はんの寝相が悪くて、わてを寝ぼけて、本体から引き離したんやないですか・・・あの時は、ホンマ、死ぬかと思いましたわ。」
「めんご、めんご。でも、おかげで天皇は、独立できて自由意思で動けるようになったんだから、感謝してよね。」
「ああ言えば、こう言う・・・祐奈はんには敵いまへんわ。」
アーケードゲーム機から、AIを引っこ抜く寝相とは・・・恐るべし!
「ミツバチたちが、どれくらい戦えるか見ものね。」
「そうでんな。」
ゲームスタート! 見つめる先で、ジャパロボの予選が開始された。
つづく。




