48 授業中の高校生
「なあ、ハチ。」
「なんだ、ナスビ。」
久々の本名、紫茄子男こと、ブッコの兄ナスビと、渋谷ハチこと、兄友ハチ。2人は、警視庁サイバー犯罪対策高校に通っている。授業は、不正アクセスやフィッシング詐欺の講義などを、実技は、脳波ゲーム「渋谷EEGgames」の治安の維持のためのパトロールをしている。生徒には、警視庁から特別な警視庁サイバー犯罪対策高校アバターがもらえ、必殺技のキパゲマもサイバーガンという、ゲーム内での最高の破壊力を誇る銃が与えられている。今もゲームの世界をパトロール中である。
「マリコさんたちって、どうなんだろうな?」
「なにが?」
「自分たちに出番が無いからって、なにも魔王にならなくてもいいんじゃないかな~って思えて。」
「そうだな。でも、俺にはなんとなく分かるな。マリコさんの気持ちが。」
「え!?」
「もし俺が出番も無く、セリフも無く、どんどん忘れられてしまうと考えたら嫌だな。思わず、陰から主人公を助ける正義のヒーローになってでも登場したいかな。」
「そういうもんかな。」
「もし、このクラスで、もう1人キャラ化される。ナスビの友達であろうが、敵であろうが。ナスビは、妹のブッコちゃんとの兼ね合いで自宅とかでも登場できるが、教室の中だけの俺は、その第3のキャラとの兼ね合いで、登場機会は失われる。そうなるのが普通だろ?」
「ハチ、おまえ、いろいろ考えてるんだな。」
「主人公を妹に持っている、ナスビとは違うんでな。」
兄友も大変である。
「で、わざわざ、俺たちの授業中の会話なんてものを作品で考えるということは、何か事件が起こるはずだ。」
「あまいな、もうこの辺は、作品の真ん中あたりだろ? アニメ化や映画化されるならともかく、1話を読んでもらうためだけの更新用の話になる。しかも、俺たちは、主役じゃない。だから、何にも怒らないよ。」
「そういうもんなのか・・・、なんだかマリコさんたちが悪役になってもいいから、出番が欲しい気持ちが分かってきた。マリコさんみたいな、綺麗な人が新魔王だったら、僕も黒の将軍になりたいと思う・・・。」
「そういえば、黒の将軍って、男4人だったな。みんな。マリコさん狙いか!?」
事件とは、ネット投稿小説は、個人は「内容より更新」に気づいてしまった。
つづく。




