47 授業中の中学生。
「ブッコは弱い・・・、ガクン。」
「好きな着ぐるみパジャマで遊べる~♪ ニヤっ。」
正反対の反応であるが、ブッコとナゴンの脳波レベルは乱れていた。
「紫さん、この問題が解ける?」
「はい。11×11は、121です。」
「正解です・・・ええ~!? 紫さんが掛け算を解いた!? 普段1+1も分からない、今時の中学生なのに!?」
担任の石原先生は、久々の本名、紫式部子こと、おバカなブッコが掛け算を解けて、驚いている。
「あ、明日は雪だわ!? いや! その前に大地震が来る違いない!? 助けて! 神様!」
先生もクラスメートもパニックになっていた。おバカは脳波レベルが異常をきたすと正常になるのだ。
「次、清少さん、この問題をやって下さい。」
「どの着ぐるみパジャマにしようかな~♪ 恐竜さんもカワイイし、りんごさんの着ぐるみパジャマもいいな~♪ アハハハハッ~♪」
「聞いてるんですか!? 清少さん!?」
久々の本名、清少納言子こと、おバカなナゴンは、黒に染まる気が満々であった。自分の遊びたいキャラクターなど、滅多に手に入る物ではない。新魔王マリコ先輩の子分になれば、「好きな着ぐるみパジャマで遊べる。」プレイヤーにとって、これ以上の誘惑はないのである。ナゴンに先生の声は聞こえなかった。
「ブッコは弱い・・・、しょぼん。」
「好きな着ぐるみパジャマで遊べる~♪ イヤッホ~♪」
「何なの!? この子たちは!?」
ゲームをしない、担任の石原先生には、何の事だか分からない。理解できない生徒の気持ちであった。
つづく。




