45 気持ち
「ルンルン~♪」
エレベーターの中で、マリコは、なんだか楽しそうである。
「マリコ先輩、なんだか楽しそうですね?」
ブッコは、おバカなので初対面の人に気を使わないから、人見知りはないのだ。
「え!? 楽しそうに見える?」
「はい。」
「私には、ミツバチの着ぐるみパジャマを着て、ゲームの世界で遊んでいる、あなたたちの方が楽しそうに見えるわよ?」
「ブンブンブン~♪ それほどでも~♪」
「ブッコちゃん、マリコ先輩に褒められたよ~♪」
「わ~い~♪ ブンブンブン~♪」
「誰も褒めてない・・・。」
それでも、マリコもブッコとナゴンと同じくらいに、笑顔で楽しそうである。3人でミツバチさんブンブンブンができるぐらいに。
「そうね、しいて言えば、私たちは、いじめを受けていたの。」
「ええ!? マリコ先輩がいじめられていたんですか!?」
「どこのどいつですか!? ブッコちゃんが殴りに行きますよ!?」
「私かよ。」
「エヘヘ~♪」
「現実世界の学校での「いじめ」とは世界が違っていてね、私たちが受けていた「いじめ」って、出番がないことよ。」
「出番が無い?」
「あなたたちみたいに、今連載されている子たちには分からないでしょうね。ここにいる純一郎、エール、シュークリム、四文字熟男は、元々、主役として登場したわ。でも、連載が終わると、出番が回って来なかったの。無視されていたのよ!」
「ヒドイ! マリコ先輩たちを無視するなんて!」
「たまに登場しても、一行書きで終ったり、人数がいるシーンだから登場できただけだった・・・。」
「いじめ最低! ナゴンがミツバチさんの針を刺しにいきます!」
「これは復讐じゃないわ! 私たちは、出番が欲しかっただけよ! だから、私は新魔王となり、みんなは黒のジョブにチェンジしたのよ!」
「マリコ先輩、カッコイイ~♪」
「祐名先輩、寝てるだけでも登場してるもんね・・・そりゃ、マリコ先輩、怒るのも当然だわ。」
「そうだ~♪ せっかくだから、エレベーターが6階に着くまで、「着パゲマ~♪」で対戦してあげましょう~♪」
「遊んでくれるですか!? わ~い~♪」
「ナゴンちゃんもどうぞ~♪ 2人がかりでいいわよ~♪」
「やった~♪ ブッコちゃんと2人がかりでボッコボコにするんだ~♪」
ここで3人の会話に他の連中が入ってくる。まず兄ナスビが、
(今、エレベーターは4階、接続して5階、1階分上がって6階にエレベーターが到着するまでに勝負を着けるというのか?)
次に、黒の4人が、
「なにもマリコさま、自ら戦われなくても・・・。」
「純一郎、あなたは、夜の遊園地で出番があったからわかるはず、登場できるて、なんてステキなことなのかしら~♪ 体のウキウキが止まらないのよ~♪ みんな許してね~♪」
「僕はどうでもよくない、今度はでるからね。」
「俺は、もう出番に興味はない。出番の無い、ちょい役を経験して、いじめられている子供たちの気持ちを悟ったから。マリコさまの気持ちも分かります。」
「どうぞ、どうぞ。まだ純粋バーサーカーが黒のジョブチェンジした姿がつかめないんだ。お構いなく。黒の剣士かな? 黒の純粋バーサーカーなのかな?」
「みんな、ありがとう~♪」
マリコも脳波ゲーム「渋谷EEGgames」の着パゲマ~♪ の戦闘モードを対戦でセットした。
「いくわよ! ブッコちゃん! ナゴンちゃん!」
「負けませんよ! マリコ先輩!」
「がんばれ! ブッコちゃん!」
「・・・ナゴンちゃん、あんたもだよ。」
「エヘヘ、そうでした。」
こうして、新魔王マリコと着ぐるみパジャマの世界で戦うことになったのだ。
つづく。




