44 マリコ、現れる。
「黒の精霊使い!?」
兄ナスビは驚いた。昨夜、夜の遊園地で戦った、安住が高校生の集団の中にいたのだ。
「あ、ナスビ!?」
安住もナスビのことを覚えていたのである。両社の集団が学校の入り口で鉢合わせ。足を止めて会話を始める。
「安住、おまえは、キャラ校の生徒だったのか。」
「そういう君は、サイバー高校の生徒か。中坊と仲良く登校かい?」
「ブッコです~♪ お兄ちゃんがいつもお世話になってます~♪」
「ナゴンです~♪ ブッコちゃんのお兄ちゃんの彼女です~♪」
「やめろ! ブッゴン! こいつが黒いうさピョンの着ぐるみパジャマを着た コンピューターウイルスの着パウスだ!」
「な!? なんですって!? 騙された!?」
「乙女の純真を弄ぶなんて、なんて酷い人!?」
「・・・ナスビ、君の妹と彼女は、おバカなのか?」
「・・・。」
おバカです。
「今なら、悪夢の精霊ナイトメアのメアちゃんも眠っているはず、安住、僕と勝負しろ!」
「いいよ、別に。昨日の決着をつけてやる。」
精霊なしの、着ぐるみパジャマの性能だけでの戦いが始まろうとしていた。
「やめなさい!」
高校生の集団の中から、戦いを止める女の声がした。
「マリコ。」
「純一郎、ここは学校よ。戦いは放課後にして。」
「わかった。」
黒の精霊使い、あれだけ強い安住が、マリコと呼ばれた女子高生の言うことをすんなり言うことを聞いた。
「あなたも、もう授業が始まってしまうから、やめなさい。もし、やめないのなら、私が1瞬でデーターごと消してあげる~♪」
(なんなんだ、このマリコっていう人は!? 黒の精霊使いよりも強いというのか?)
兄ナスビは、一見普通の女子高生に見えるが、マリコの底知れぬ雰囲気に気おされてしまう。
「わ、わかりました。」
「ありがとう~♪ さぁ、みんなでエレベーターで、教室の階まで上がりましょう~♪」
「わ~い~♪ みんなで、エレベーター~♪」
ブッコとナゴンは、おバカなので、何でも楽しいのだった。
つづく。




