43 午前中は寝る
「黒いうさピョンの正体は、新魔王の手下だったんだ。」
朝、学校に登校しながら、兄ナスビは、妹ブッコと妹友ナゴン、兄友ハチに昨夜のことを説明した。
「カッコイイ~♪ ハチ公仮面~♪」
「会いたかったな~♪ ハチ公仮面~♪」
ブッコとナゴンは、黒いうさピョンのことはどうでもよかった。おバカは、正義のヒーローに弱かったのだ。
「いや~♪ ハチ公仮面、カッコイイね~♪」
(ハチ公仮面は、おまえだろ!)
「ハチとは大違い~♪」
「ハチがもっとしっかりしていたらね。」
「ハハハハハッ! 俺ごときでは、ハチ公仮面には敵わないよ~♪」
何と言われようが、ハチは自分のことなのでご満悦である。
「黒いうさピョンが言うには、新魔王たちは、出番が回って来なかったキャラクターたちが、自ら夢と希望を捨て去り、自分の出番を確保するという自己中心的な欲望のために、心を闇に染めたらしい。」
「ブッコ、おバカなので、分かりません~♪」
「ナゴンに難しいことを言わないで~♪」
「なんて、困ったちゃんな、連中なんだ。」
「ゲームの世界だけでなく、現実世界やSF世界など、異世界を全て征服するつもりらしい。」
「そんなことは、ブッコが許さない~♪」
「よお~! ブッコちゃん、日本一~♪」
「日本一は言い過ぎだよ~♪」
「キャハハハハ~♪」
まったくである。
「あれ、ハチ公仮面の大ファンの妖精さんたちは?」
「なぜ、おまえが知っている・・・。」
「妖精さんたちは、夜遊びに疲れたので、午前中は熟睡です~♪」
「朝帰りする、良い妖精さんです~♪」
「キャハハハハ~♪」
妖精さんたちは昼から学校に登校してきます。
「とりあえず、黒いうさピョンのことを、松濤主人さんに伝えに行かなくっちゃ。」
「今度は、俺もついていくぜ。」
「わ~い~♪ 遠足~♪ 遠足~♪」
「脳みそさんに」
和気藹々と、学校の正門までたどり着くと、前から、高校生の集団が現れた。
「あ!? 黒の精霊使い!?」
高校生の集団の中に、安住がいたのだった。
つづく。




