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女子中高生は、ゲーム好き!  作者: 読書、大好き!?
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39 光と闇の精霊

「やあ、ウンちゃん、久しぶり。」

「ご主人様・・・。」


夜の遊園地で、元ご主人様の安住くんと、水の妖精ウンディーネのウンちゃんは、運命の再会を果たしたのだった。


「ご主人様、ウンちゃんは、ご主人様が嫌いになった訳ではなく、「作品合成!」によって、無理やりご主人様と引き離されたんです! ウンちゃんは、ご主人様と離れたかった訳ではありません!」

「・・・分かっているよ、ウンちゃん。僕は、バスケ少年でウンちゃんたちの魔法でボールを曲げたりして、楽しくやってきたけど、大衆向けの作品は、アニメならいいんだろうけど、ネット小説投稿サイトの読者層には、需要がなかったんだ。異世界モノしか、読み手がいないからね。」

「分かってくれて、うれしいです~♪」

「でもね、影の薄く存在感がない僕からウンちゃんを取り上げて、僕を数合わせの一般生徒にしようとした、この世界に復讐するんだ、そのために異世界からやって来たんだ。」

「ご主人様、何を言っているんですか?」


そう、元ご主人様の安住くんには、バスケができる位で、たいしたスキルはない。いつもウンちゃんに助けてもらって、なんとか生きてこれたのだ。


「キャア~♪ 盛り上がってきたわ~♪」

「燃える愛の復讐劇だぞ~♪」

「恋愛って、面倒臭そうなのだ・・・。」

「あんこ焼き、おいしい~♪ ん!? 違う違う! ドワちゃんは、人間を全滅させるんだ!」


愛憎劇のお客さまは、すごく盛り上がっていた。


「ウンちゃんは、ご主人様の元に戻ります~♪」

「・・・それは無理だよ。」

「え!? またまた、ご主人様ったら、ウンちゃんが帰って来るのが嬉しいんですね? もう、照れちゃって~♪」


黒いうさピョンの着ぐるみパジャマから黒いオーラが放たれ、安住くんを包み込む。なんだか様子が変だ。そして、どこかからか女の声が聞こえる。


「だから、もう無理なんだよ。」


安住の肩に、馬の精霊さんが現れる。


「誰だ!? おまえは!?」

「私の名前はナイトメア。悪夢の精霊さんだよ。」

「ナイトメアだって!?」

「私のご主人様は、おバカの精霊を取り上げられ、大好きなバスケもさせてもらえず、自分の存在意義を全否定された時に、夢と希望を捨てたのよ。」

「うそです! ご主人様は夢と希望に溢れた、単純で自己主張もできない、いい人です! 」


なんて酷い言われようだ。


「それは、あなたのご主人様だった時の話でしょう? 私のご主人様は、新魔王様の配下の将軍として、存在感無しのバスケ少年から、悪と闇を心に宿した、黒の精霊使いにジョブチェンジしたのよ。」

「なんだって!?」

「ご主人様・・・うそですよね? ご主人様に限って・・・。」

「嘘じゃないよ。」

「え!?」

「・・・もう嫌なんだ 自分の出番が、いつ回って来るのかな、とか、このまま楽しいこともなく、消えて行くんだな・・・って暗く考えたりするのが。 もう嫌なんだ!」

「ご主人様・・・。」

「僕が自ら願ったんだ。新しい悪役が新規に登場して、さらに出番が無くなるのなら、僕が悪役になって、出番をもらうんだ! 出番のあるキャラクターに戦いを挑んで、倒したら、僕が主役になるんだ!」


人間の心の闇の感情が共感を生んでいるらしい。分からなくもない。だって日本は不況だもの。悪の方が書籍も売れているらしい。悲しいね。


「ご主人様、なら、ウンちゃんも一緒に悪の世界に行きます!」

「・・・。」

「ダメよ~♪ あなたは光の精霊さん。黒の精霊使いには、私のような暗黒の精霊じゃないと~♪」

「どうしたら黒の妖精になれますか?」

「そうね、いっぱい悪いことをしましょうね~♪」


黒い精霊さんは、悪いことをたくさんしてきたのだ。


「ウンちゃんも悪いことを、一杯します~♪ 飛び散れ! 配管の水!」


ウンちゃんは、悪いことをしようと、水の魔方陣を描き、魔法を唱える。配管を破裂させて、ドカーン! と水が夜の遊園地に飛び散る。


「きれい~♪」

「火もいいけど、水もいいぞ~♪」

「動かなくても、きれいなのだ~♪」

「水と光の共演ドワ~♪」


水道管から飛び出した水が、夜のライトアップされた光とコラボレーションして、幻想的な水と光の空間を演出している。遊んでいる他の精霊や小人さんも、きれいな光景に感動している。


「それよ、それ! 光の精霊は、何をやっても陽が当たるのよ! だから、ご主人様は闇に落ちるしかないのよ! 決して、あなたたちみたいな主役キャラとは、一緒にいられない運命なのよ!」

「ご主人様・・・。」


安住の肩に座りながら、闇の精霊のナイトメアは、教室の片隅でひっそりと暮らしてきた安住の心情を語る。ウンちゃんは、心の中で「やってしまった!?」と思い、もう諦めようとした時だった。


「それは違う! 違うぞ!」


兄、ナスビが立ち上がった。


つづく。

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