36 兄、妖精と出会う
「なんだ、なんだ!? 騒がしいな!?」
兄のナスビが、学校から帰って来た。妹のブッコに友達は、おバカ友達のナゴンしかいないはず、なのだが家の中が騒がしかった。
「ブッコ、うるさいんだけ・・・ど!?」
ナスビの目の前に、サンタクロースの着ぐるみパジャマを着た、ブッコとナゴン、さらに小さいサンタクロースが5人もいた。みんなで楽しくトランプをして遊んでいる。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!? なんじゃこりゃ!?」
「お帰り、お兄ちゃん~♪ ワンペア。」
「チェリーちゃん、お邪魔してます~♪ 私もワンペア。」
「ご主人様のお兄ちゃん、こんにちわ。ウンちゃん~♪ ワンペア。」
「シルちゃんです~♪ ツーペア。」
「サラちゃんだぞ~♪ ワンペア。」
「ノーちゃんなのだ~♪ ワンペア。」
「ドワちゃんドワ~♪ ロイヤルストレートフラッシュ!!!」
「どうも、ブッコの兄の茄子男です・・・違う! なんなんだ、この展開は!?」
「キャハハハハ~♪」
おもしろい文章とは、作者1人のノリツッコミということになった。
「お兄ちゃんは、ナゴンちゃんの彼氏なので、妖精の皆さんは、お兄ちゃんを好きになってはいけませんよ。」
「は~い~♪」
「みんな、いい子ね~♪ ナゴン、大好き~♪」
「そういう問題ではないだろう!?」
いや、そういう問題である。
「お兄ちゃん。」
「なんだ?」
「この妖精さんたちは、黒いうさピョンの情報を教えてくれたの。」
「なに!? 黒いうさピョン!?」
黒いうさピョンとは、脳波ゲーム「渋谷EEGgames」のコンピューターウイルス「着パウス」のことである。松濤財団のゲームのホスト脳みその松濤主人に、着パウスを探すことを頼まれたのである。
「黒いうさピョンは、学校の屋上のシブヤーランドにいるんだって。」
「そうなのか、意外に近くにいたもんだな。」
灯台下暗し、である。
「昼間は、ブッコとナゴンちゃんで見回るから、お兄ちゃんは、夜のシブヤーランドを見回ってきてほしいの。」
「ええ、ブッコが妖精さんたちと一緒にいけばいいじゃないか?」
「ダメよ!」
「そうよ! ブッコちゃんとナゴンはダメよ!」
「どうしてだ?」
「お肌に悪いから~♪」
「乙女は寝なくっちゃ~♪」
睡眠は、大切である。
「・・・分かりました。」
こうしてナスビは、黒いうさピョン探しの夜勤が決まったのであった。
つづく。




