34 ご主人様の条件
「着ぐるみパジャマを着てもらいます~♪」
ブッコが出した、精霊たちのご主人様になる条件とは、着ぐるみパジャマを着ることだった。だって「着パゲマ~♪」だもん。
今更だが、ここで4精霊1小人の自己紹介を、初めて入れる。
「ウンちゃんはいいですよ~♪」
水の精霊ウンディーネのウンちゃん。かなり、おバカ。ナゴンとブッコにシンクロできる。アロハシャツを着たハワイ帰りの精霊さんである。ご主人様が浮気をすると呪い殺すらしい。もちろん、水の魔法陣を描き、水系の魔法は使える。
「少し、恥ずかしい・・・かな。」
風の精霊シルフィードのシルちゃん。精霊の中では、まともな性格の持ち主である。昔、ご主人様が浮気をすると、嫉妬で学校のグランドの大きな木を体育館の天井に突き刺した伝説がある。その時の強風で、ウンちゃんをハワイまで吹き飛ばした。そのことをウンちゃんは・・・知らない。
「なんだか楽しそうだぞ~♪」
火の精霊サラマンダーのサラちゃん。攻撃的な性格で、楽しいことが大好き。以前のご主人様は、地味で物陰に隠れるタイプだったので、かなりストレスが溜まっていた。時に、ご主人様にも食って掛かり、時に火の精霊なのに、「じんましんが・・・。」体がかゆそうで可哀そう。
「ノーちゃんは、なんでもいいぞ。」
地の精霊ノームのノーちゃん。元々、彼女のご主人様は、ドワちゃんであった。ノーちゃんだけは4大精霊にも関わらず、地面つながりで、ドワちゃんのバーターとして、初登場したのであった。性格は、優柔不断、腐女子、面倒臭いことが大嫌いなので、細かいことはドワちゃんにやらせる。
「私が着ぐるみパジャマを着る・・・人間を全滅させるために生きている私が・・・屈辱だ!!!」
ドワーフのドワちゃん。彼女は、渋谷の再開発で地下のドワーフ王国が駆逐されてしまった。人間に復讐することを生きがいに生きている。肩書は「ブラックスミス・オブ・ナイト」ということで、ドワーフの騎士の鍛冶屋。口癖は「人間を全滅させてやる!」である。
「ドワちゃん、着ぐるみパジャマを着るのが嫌なの? 別にブッコは、ご主人様にならなくてもいいんだけどね?」
「着ま~す~♪ 着ぐるみ着るの楽しみだな~♪」
(・・・今は、屈辱に耐え、いつか、人間を全滅させてみせる!)
ドワちゃんは、顔で笑って、心で泣いていた。それにしてもおバカに権限を持たせると恐ろしいことになるのだ。
「フフフフフフっ~♪」
ドワちゃんには、ブッコとナゴンは、巨大な悪魔に見える。
「じゃあ、みんあ、これを着て~♪」
ブッコとナゴンは、精霊と小人に「サンタクロース」の着ぐるみパジャマを渡す。だって書いたのがクリスマスだもの。
「かわいい~♪」
「アロハもいいけど、サンタもカワイイ~♪」
「惜しい! 絵があれば、ウケるのに~♪」
「赤は炎みたいで好きだぞ~♪」
「ノーちゃんは、トナカイさんでもよかったのだ。」
「・・・かわいい~♪ いやいや! これは人間がドワーフを懐柔しようとする罠だ! クリスマス! なんて恐ろしいイベントだ!」
精霊さんの個性は三者三様。
「そうだ、ブッコちゃん、みんなで記念写真を撮りましょう~♪」
「さすが、ナゴンちゃん~♪」
「みんなカメラを見て! はい、チーズ~♪」
精霊さんたちと全員集合の写真を撮り、SNSに投稿する。この投稿もまたブームを投げかけることになる。
「そうだ、みんな、黒いうさピョンって見たことない?」
「あるよ~♪」
「ええ!? どこで見たの?」
「シブヤーランド~♪」
ついに、脳波ゲーム「渋谷EEGgames」のコンピューターウイルスの「着パウス」黒いうさピョンの情報を得ることができた・・・のかな?
つづく。




