27 アバター離脱
学校で授業中。脳波ゲーム「渋谷EEGgames」の画面は、物質は無く、視覚に写るだけなので、先生にチョークを投げつけられることなく、授業中でも遊べるのだ。
「なかなか、黒いうさピョンはいないね?」
「そうね。学校の生徒ではないんだわ。」
「今まで探したことも無かったけど、お兄ちゃんのチートアバターは、表示されてるね。」
「本当だ~♪ チェリーちゃんに会いに行こうよ~♪」
「そうだね、脳波で思念だけで移動しちゃおう~♪」
新機能「アバター離脱」である。こうして、ブッコとナゴンは、授業中にゲームの中のアバターだけ、脳波を送って、教室を出て、裏のお兄ちゃんの教室に行こうとした。
「ワンワン~♪」
すると、カワイイ犬の着ぐるみパジャマのアバターが、
「走るな! すず!」
可愛くない、飼育員の着ぐるみパジャマを着たアバターに追いかけられている。
「犬の着ぐるみパジャマはあるけど、飼育員さんは、始めて見た。」
「斬新だね~♪」
ブッコとナゴンは、始めて見る組み合わせに、ちょっと心が惹かれた。
「ワンワン~♪ あ!? カワイイうさぎさんだ~♪」
「おはよう~♪ かわいいワンちゃん~♪」
「ワンワン~♪ すずだよ~♪」
「私はナゴン、うさピョンはブッコちゃん~♪」
「カワイイ~♪」
着ぐるみパジャマの可愛さに、ブッコとナゴン、そして、すずは共感した。
「はぁ・・・はぁ・・・、やっと追いついた。」
「さとちゃんは、遅いね。」
「犬が犬の着ぐるみパジャマを着るな!」
「ワン~♪」
「あ、この子たちは?」
「ブッコちゃんとナゴンちゃん。この飼育員がさとちゃん。」
「誰が飼育員だ、誰が。」
「キャハハハハ! 飼育員さんが、犬にしつけしている~♪」
「猛獣使いのステータス補正とかあるのかしら?」
ゲーム設定なので、新しいことが思いつくと、新機能実装という逃げ道があるのがいい。レアではないが、アニマル系の着ぐるみパジャマと飼育員さんの着ぐるみパジャマは相性がいいのだ。今後、どんなものが思いつくのか楽しみである。
つづく。




