24 ランキング1位の実力
「祐名はんを起こすと、機嫌が悪くて怖いから、ここからは脳波で会話しまっせ。」
「は~い~♪」
「分かりました~♪」
これも脳波ゲームの渋谷EEGgamesならではである。
「ロボちゃんに、戦闘を申し込みま~す~♪」
「ほい。」
ブッコは、対戦者リストから、「Emperor M」を選択する。天皇の戦闘を受け入れて、対決画面に移行する。しかし、そこには天皇の姿はなかった。
「あれ? いないよ?」
「いるけど、見えてないんやと思うわ。」
声はするけど、天皇の着ぐるみパジャマの姿はなかった。
「それが、今、話題の商業用の着ぐるみパジャマか、おもろいな~♪」
ブッコのアバター、レアな着ぐるみパジャマ「うさピョン」の今日の服装は、スヌーピーのトップス、パンツは、ベロアサイドラインフレアジャージ。うさぎの着ぐるみパジャマが着ているのだから、カワイイというか、おもしろいというか。
「ほな、いきまっせ!」
「え!? だから姿が見えてないんだって!?」
ボコ! っと天皇の一撃が入る。
「YOU LOST」
ブッコは、あっさり負けてしまった。
「見えないのに戦えって、無理だよ・・・。」
ブッコは、ふて腐れて、いじけていた。
「次は、ナゴンちゃんと共闘。」
「わ~い~♪ ロボちゃんと一緒~♪」
「相手は、今日のボスでええかな?」
「ええよ~♪」
ナゴンの変な関西弁が炸裂した。その間にゲームの操作を天皇がした。今日のボス、東京タワーが現れた。
「あれ~、本当にロボちゃんの着ぐるみパジャマがいない。」
ナゴンは、織田信長のちょんまげ侍の着ぐるみパジャマを着ている。
「タワタワ!」
「キャアアア!」
東京タワーが、ゆるキャラのをノッポン兄弟のぬいぐるみをナゴンに投げつけてくる。もう少しで、ナゴンに命中すると言う時だった。
「YOU WIN」
ナゴンと天皇の勝利である。ノッポンのぬいぐるみは消えた。
「なんだか分からないけど、勝てた~♪」
ナゴンは、状況は理解していないが、勝って喜んでいる。そして画面には、
「DROP」
「ああ、ドロップしたよ~♪ 今日のお宝は、東京タワーの入場、無料券だ~♪」
「ナゴンちゃん、おめでとう~♪」
「もう1枚、がんばったら2人でいけるね~♪」
「がんばって、今日ボスを倒そう~♪」
その時、スッとナゴンの持ち物リストに、東京タワーの入場券がもう1枚増え、在庫が2になった。
「これで2人で行ってきなはれ。」
「ロボちゃん、優しい~♪」
「ロボちゃん、ありがとう~♪」
「ぼちぼちでんな~♪」
天皇は、カワイイ女子中学生とゲームするのも、まんざらでもない、と思っていた。
「ジ~。」
「zzz。」
横でスヤスヤ眠っている眠り姫を見つめた。逆に日々の生活に、少し違和感を感じていた。いつも丸投げの祐名にこき使われている、AI(人工知能)ごときの自分に対し、ブッコちゃんとナゴンちゃんは優しく接してくれる。「ありがとう」と感謝してくれるのだ。
「ああ!? ロボちゃん、捕獲してる!?」
「すごい! ロボちゃん~♪」
「CAPTURE」の画面が出て、共闘者のEmperor Mの名前がある。天皇は、今日ボスの1日5捕獲までの、レアな東京タワーの着ぐるみパジャマを手に入れたのだ。
「わて、今日ボスの着ぐるみパジャマ、全種類、揃ってますけど?」
「ええ!? うそ!?」
「ほれ。」
天皇は、2人に持ち物リストの着ぐるみパジャマを見せる。今日ボスの「織田信長」「タコの火星人」そして、「東京タワー」と全て揃っていた。
「すごい! 今日ボスの着ぐるみパジャマをコンプリートしている!?」
「ロボちゃん、カッコイイ~♪」
「てれるな~♪ わて、人工知能なんで、寝る必要がないし、授業中も、ゲームし続けても、生徒じゃないから先生に怒られないし、24時間臨戦態勢でゲームしてるから、倒してる数が違うからね。」
なんて便利な人工知能。
「あと、祐名はんには、自衛隊使用のレアな、ミリタリーステルス着ぐるみパジャマがあるんで、今日ボスの着ぐるみパジャマを着ることもないし。無理と思うけど、着ぐるみパジャマの交換ができるようになったらあげるよ。」
「わ~い~♪」
「やった~♪」
なんと自衛隊専用のレアな着ぐるみパジャマがあったのだ。ブッコとナゴンは、もらえる物は何でももらうタイプだ。
「祐名はんがやってたら、チートで怒られるけど、やってるのロボットやしね。」
天皇は、優秀なAI(人工知能)であった。
つづく。




