22 ミツバチたち
「ブンブブーン~♪」
「ハチが飛ぶ~♪」
祐名とAIの明治天皇の後を尾行する、奇妙な2人の女子中学生がいた。
「イライラ。」
余りにもしつこいので、気にしていなかった祐名と天皇は、振り返った。
「あんたたち、どうして、私の後をついてくる?」
「ブンブブーン~♪」
「ハチが飛ぶ~♪」
「あかん・・・この子ら、ほんもんのおバカでっせ・・・。」
「そうみたいね・・・。」
祐名と天皇は呆れた。そして睡眠大好き少女は、奥の手に出る。
「誰にも私の睡眠時間は邪魔させない! 天皇、あれを呼んで頂戴!」
「しゃあないな。ほな、ポチ。」
明治天皇は、出撃命令を出した。どこからともなく、サイレンスで静かに、車がやってきた。トヨタのプリウス・ミリタリーカラーである。祐名は、16歳であるが、第1回 ジャパロボ 女子大会の優勝者として、ジャパロボの自衛隊機使用が許可されている。免許は、自衛隊の特別免許だ。ジャパロボとは、車がロボに変身するのだ。大手自動車メーカーがスポンサーについているので、資本の豊かなゲームである。
「着た~♪ 私の愛車~♪」
「ブンブブーン~♪」
「ハチが飛ぶ~♪」
「さらばだ! おバカたち!」
祐名と天皇は、ジャパロボに乗り込む。そして、天皇は、車のカーナビを差し込む様に、ジャパロボのAI設置場所に自らセットし、ジャパロボに合体する。
「天皇、あとよろしくね。私、寝るから。」
「ほな、自宅に着いたら、起こしますね。」
「・・・。」
「・・・返事がない、もう寝に入ったのか・・・、相変わらず、祐名はんの睡眠欲は底なしやな。」
天皇は、祐名に呆れながらも、ジャパロボの操縦を始めた。運転中もハイブリッド車は静かなので、眠り姫には、心地よい睡眠ができるのだ。
「うう・・・やめろ・・・。」
心地よい睡眠のはずが、祐名は寝ながら冷や汗をかいていた。
「ブンブブーン~♪」
「ハチが飛ぶ~♪」
夢の中で祐名は、うなされていた。
つづく。




