21 眠り姫
「ふぁ~あ。」
「登下校中だけ起きるのやめなはれ。」
「いいじゃん、天皇がいるし。」
「祐名はんには、かないませんわ。」
今日の授業が終わり、教室を出て、階段を降りながら会話している、女子高生とロボットがいる。
実機ゲーム「カー・ロボット・ワールド」の主人公、森田祐名である。彼女は、「第1回 ジャパロボ 女子大会」東京都23区編の優勝者である。テーマは「寝ているだけで勝つ」であった。22人が相打ちした後に、目を覚まし、優勝した、ファンの間では、「眠り姫」と言われている。性格は、世間知らずで、控えめだったのだが、優勝により、沢山のモノを手に入れ、自分に自信のある子になっている。
「天皇、虹子ちゃんのお手伝いしなくていいの?」
「いじわるやな~、最近、わてが違うゲームやってるの知ってるくせに!」
「ごめんごめん。でも、私が着ぐるみパジャマを着る必要があるの?」
「なに言うてますねん、祐名はんの脳波を借りて、わてのアカウントが存在してますのに、祐名はんが着ぐるみパジャマを着てくれなかったら、遊べませんやん?」
「そうだね。私のおかげだよね?」
「ゾク! 祐名はんのおかげですよ?」
「なら、授業と第2回 ジャパロボ 女子大会もよろしくね~♪」
「あんた、女子高生の本業、丸投げでっせ?」
「いいの~♪ だって私は、自衛隊ジャパロボ小隊に、パイロットととして正式採用されているんだから~♪」
第1回 ジャパロボ 女子大会の優勝賞品が,「安定の公務員」自衛隊のジャパロボのパイロット採用だった。
「憧れの公務員になれるんだよ! 私はコネじゃないよ! 実力で勝ち取ったんだからね!」
「寝てただけやん・・・。」
「そう寝てただけ~♪ おい!」
「ノリツッコミもできるように、成長したんですな~。」
「ということで、家に帰ったら寝るからね~♪」
「腐女子ですな・・・。」
「そんなにいじめると、あんたが「Emperor M」ってバラすよ?」
「お許しください! 神様! 仏様! 祐名様!」
「ちゃんと、自衛隊の着ぐるみパジャマを着てあげるから、好きに遊んでていいよ~♪」
「祐名はん、大好き~♪」
「ふぁ~あ。」
こうして、6階の階段も降りて行く。女子高生とロボットであった。
「聞いたか?」
「ああ、あの女子高生の御付きのロボットが、Emperor M !?」
「あの女子高生・・・確か、ジャパロボの優勝者の眠り姫!?」
「眠り姫?」
「パンツ丸見えで、寝ているだけで、カー・ロボット・ワールドを制覇したという、伝説ゲーマーだ。」
「そんなに、すごい人には見えないけどな。ていうか、うちの中学、高校、有名人が多すぎだろう? な、有名人のブッコ?」
しかし、そこにブッコはいなかった。
「あれ? いない。」
「ナゴンちゃんもいないぞ!?」
「まさか!? あいつら!?」
眠り姫に小悪魔が2匹、近づこうとしていた。
つづく。




