17 契約
「わ~い~♪」
ブッコとナゴンは、学校の帰り道。
「ナゴンちゃん、寄り道するからついてきて~♪」
「いいよ~♪ 二人で寄り道、うれしな~♪」
のほほんと日常である。で、着いた先が、
「着ました! 渋谷EEGgamesで、109のかわいいカリスマ、着ぐるみパジャマのゲームマスター、紫式部子ちゃんです! 」
「おお!」
ブッコがレアな着ぐるみパジャマをもらった、109だった。カリスマ店員の司会のお姉さんが、ブッコをステージに引っ張り上げる。外の会場は、渋谷警察が道路を規制するぐらい人で埋め尽くされていた。会場のお客さんは、1日で7億ものオシャレを売り上げた、カリスマの登場に大歓声をあげた。
「イエーイ~♪」
ブッコは、訳は分かってないが、ピース、ピースと声援に笑顔で答える。カリスマ店員がアナウンスを続ける。
「109は、紫式部子ちゃんとの、独占契約を、ここに正式に結びます!」
「おお!」
昨日、109特製のレアな着ぐるみパジャマをもらった時に書いた契約書は、仮契約だった。しかし、1日で7億の売り上げを達成し、109(10、9・・・東急)は、ブッコと正式契約をすることに、速攻で決めたのだ。
「はい、ここにサインして!」
「は~い~♪」
「正式に独占契約を結べました!」
「おお!」
ブッコは、おバカなので、契約書を細かく読むことは無い。契約書には、毎日ログインして、商品を売る。2日続けてログインしない時は、クビ。売り上げが悪いとクビ。クビは、レアな着ぐるみパジャマを変換しなければいけない。など細かいことが書いてあった。
「紫式部子ちゃんは、脳波ゲームの渋谷EEGgamesで、1日の売り上げ最高記録を達成しましたので、ギネスに記録を申請します!」
「おお!」
ついに、普通の? おバカ女子高生、ブッコはギネスにまでの載るかもしれないのだ。本人には、自分がすごいことをしている自覚は無い。ただゲームで楽しく遊んでいる位にしか思っていないのだ。
「ブッコちゃん、すごいね~♪」
「なにが?」
「ギネスだよ~♪ ギネス~♪」
「ギネスって、なに?」
「きっと、ケーキか、ぬいぐるみでも、プレゼントしてくれるんだよ~♪」
「わ~い~♪ ギネス~♪ ギネス~♪」
もちろん、ブッコとナゴンが、ギネスを知っている訳もなかった。
ザワザワ。
なんだか、会場が騒がしい。
「あの子は・・・もしや。」
「伝説の事故動画の子じゃないか?」
「そうだ! 2人は共闘しまくってる!」
「チェリーのパンティー、キター!!!」
会場のお客さんは、ブッコと楽しくしゃべっているナゴンに気づいた。
「チェリー! チェリー!」
会場は、ブッコことチェリーコールが吹き荒れる。ブッコは、どうしてそう呼ばれているのかは分かっていないが、ナゴンの手を取り、ステージに上げる。
「わ~い~♪」
「わ~い~♪」
2人は、おバカなので、訳も分からなく、無邪気に笑って手を振っていた。
つづく。




