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ユキノシタからの作品。

「当たり前」は当たり前じゃない。

作者: ユキノシタ
掲載日:2016/10/18

小さい頃に思ったことはないだろうか。




「何故、空は高いのだろう」


「何故、海は青いのだろう」


「何故、雲は白いのだろう」と。





それらは、大人になるにつれて「当たり前」だからと思うようになる。


でも何故かと問われれば、それに答えられる人は中々いない。


そして人は「当たり前」になったことへ疑うことを忘れる。




「何故、明日があるのだろう」


「何故、食べるものに困らないのだろう」


「何故、手足を自由に動かせるのだろう」




世界にはたくさんの「何故」が溢れているのに、人はそれを疑おうとはしなくなる。


きっと「明日、地球は滅亡します」と言われても誰も信じないだろう。私たちの明日が保証されているわけでもないのに、誰も明日が来ると信じて疑わない。


もし、それを信じる人がいたなら、きっと笑って馬鹿にするのだろう。


「当たり前」以外のものは見下し、拒絶する。そして、挙げ句の果てに関わろうとしなくなる。


そして人は「当たり前」の自分たちと区別するために、新しい言葉を作り出した。



「障害者」と。



ただ、行動が遅いだけ。


ただ、片腕がないだけ。


ただ、言葉が上手く話せないだけ。


ただ それだけなのに「当たり前」じゃないというだけで拒まれる。



だけど、人は「当たり前」じゃないことを求める。



私は世界一になる。


僕は宇宙に行く。


私は有名になる。



人は新しいもの好きで、人と同じ「当たり前」は嫌いで、でも「当たり前」じゃないものは好きじゃない。




そうして人は周りにある奇跡的な「当たり前」に気がつかない。



生まれてきて「当たり前」


息が出来て「当たり前」


ご飯が食べれて「当たり前」


家に帰れて「当たり前」


歩けて「当たり前」


話せて「当たり前」



こんな他人の「当たり前」を押し付けて、押し付けられて。



人が人を生きにくい世界へと変えていく。









































「当たり前」は 当たり前なんかじゃないんだよ。



突然ですが、私の弟は発達障害です。


……と言っても、軽いものでIQが高かったり、物事を連鎖的に考えることが出来ない程度のものです。


年に数回しか会うことの出来ない弟ですが、そのたび、お婆ちゃんが「何で当たり前のことが分からないのかな?」と言います。


弟にとっての当たり前は、「こうしなさい」と言われたこと 〈だけ〉 をやればいい。

お婆ちゃんの当たり前は、「こうしなさい」から 〈考えて〉 あれもこれもしておく。


そんな2人を見て書こうと思いました。

どうだったでしょうか。





※PV1000越えしました。ありがとうございます。

この1話に毎日PVが付くことを嬉しくも思い。また、少し怖くも思っています。


この作品は極論です。読まれた方の気分を害したかもしれません。ですが、健常者・障害者にとっての当たり前が違うことこそ「当たり前」だと思っています。健常者と呼ばれる人たちの中でも「当たり前」は違うからです。


そんな、たくさんの「当たり前」がある中で、大きな割合を占める「当たり前」だけを正解にしないで欲しいという、ただそれだけの作品です。


あとが長くなりました。ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] 当たり前が当たり前ではない、って、色々な意味があるのだな、と、この作品を読んで思いました。 大人になっても、当たり前、という言葉はあまり使いたくないな……。
2018/03/20 17:44 退会済み
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