2話:病院は信用できない!
目を開けると俺様はゴミ捨て場に居た。
っておい!冒頭からおかしいだろ!俺がゴミだとしても。
理由はなんとなく予想できる、俺は『ちくわ武士マート』で
金額を騙されたあと謎のご都合設定でおにぎり(中身栗)を
むしゃむしゃしつつ自分の運命を呪いながら夜の街を
走しっていたのだ、そしたら謎のおっさんが現れて
『キュキョキョ!!試作品の試し撃ちじゃい!』そう言うと突然
なんかのSF作品でありがちな光線銃やらバズーカを取り出し
俺に撃とうとした、そこで俺様は『地球は俺が守る!』
そういって変態親父を撃破した、つもりだった
あわよくば頭つるっぱげにしてやろうとか思ってたけど
無残に返り討ちにあったのだ…くそぉ…ついてねえ。
そう思いふと時計を見た、『……詰んだ』何を隠そう俺様は
今日朝の日直だったのである、高校1年三学期今の今まで
無遅刻無欠席だった超ウルトラスーパー成績優秀イケメンな
俺様が遅刻…だと…?こんな事があっていいだろうか?
いや!いいわけない!くそ!あの変態親父め!
走る、俺様は今人生でこれまでに無いくらい
走っている、こんなに走ったのは久しぶりだ、あるとしたら
新幹線の中に個人情報が詰まったお恥ずかしい日記を
置き忘れた事だ、そん時は修学旅行中で先生があとで
取りに行ってやるとか言ってたけど翌朝宿舎で読み上げられる
に決まっている、だから新幹線を捕獲するべく俺様は
疾風ダッシュしたのだ、無論追いつけず翌朝赤っ恥をかいた。
……学校はもう目前だ!よかった……なんとか間にあいそう…
だ………っ……そう思った瞬間『キュキョキョ!!試作品の試し撃ち!』
……くっ…例の変態親父!ぶっ倒してやる!うおおおっ!
………………
……俺は救急車で運ばれたのである。
大丈夫ですか!?住所名前とスリーサイズは!?
……ぶち殺すぞこの救急隊…!
ふざけやがって…スリーサイズだと?俺様は死にそうなんだ。
もう顔は覚えたからな変態親父めぇ……!!
すると1人の救急隊員が『隊長、この人意識ありますよ』
と言うと『そうか、意識ない方が給料が上がるな』
……!?なに言ってんだコイツら!
『はぁーい、少し失礼しまーすwwww』ドガッ
こうして俺様は『カオス病院』に運び込まれたのだ。
もしもこの世界に人の運命を決める神が居たとしたら…
俺様はその神を殺すため伝説の剣とかで冒険へ
出ていただろう、だがそんな神はどこにも居ない。
この世界で助けてくれない、自分を助けられるのは自分。
なんか語ってるうちに意識が遠のいて行った。
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~ENDー