1話
いきなりだが、俺は普通の人間だよな?・・・・まぁ、読者諸君にこんな事言っても仕方がないが、普通なんて物は本当に何気ない事でぶち壊れるぜ。なぜ、冒頭からこんな事を言うかというと、俺は今・・・訳もわからず砂漠の真ん中に居る。なぜかって?そんな事俺が聞きたい
ただ、家で新しく買ったゲームをやったら気を失い、此処に居るのだ。だが、買ったゲームがこの世界に居る原因だって事が分かる。だって、ゲームをやったとたん、此処に来たんだぜ?
絶対にゲームが原因だろ。じゃぁ、なぜ、このゲームを俺がやったかと言うと・・・あぁ!説明すんの面倒だ!しゃあねぇから、空想シーン突入!はい、もわもわもわわ〜(空想の雲が来た音ですよ)
学校での事。「なぁ〜最近暇じゃね?」こいつは、信田孝彦と言い、俺の悪友だ。こいつと一緒に、数々の悪戯をしてきた。信田の性格は、女好き、自由、馬鹿。それ以外にもあるが、挙げると限が無い。「今日、一緒にゲーム買いにいかね?昨日、バイト代入ったんだよ」ゲームか・・・最近、やってないな。ゲーセンはよく行くんだがなぁ。まぁ、気分転換に買いに行くかな。最近、どうも人生に張り合いが無いような気がしてならないんだ。
「流石、親友!話が早いね〜。」
―放課後ゲームショップ―
「お〜ぃ、どんなジャンルのゲーム買う?」そうだな。RPGが良いな。「RPGかぁ・・・あっ!俺これにするわ!」そういい、信田は最近発売されたであろう、『ガーゴイルクエスト』たるゲームをレジに持っていった。俺はどうするかな・・・その時だった。何かが光った。そっちの方向を見ると、見たことも聞いた事もないゲームがあった。『人生ロールプレイング』それが、このゲームの名前である。俺は何かに引かれたのかその、ゲームをほぼ無意識のうちに購入していた。「まった、シブイの買ったね〜。なーにが人生だよ」まったくだ・・・なぜ、こんな物を買ったんだろう・・・。そんな事を喋りながら信田とは途中で別れ自宅に帰宅した。
家には小5の妹が居る。両親は仕事に行っているらしい。毎日のように深夜に帰って来る。
俺は買ったゲームを自分の机の上に乱暴に放り投げ、冷蔵庫から適当な飯を取り出し、無造作に食べた。そして、ペットボトルのお茶をラッパ飲みだ。妹がテレビの音楽番組を見ながら踊っている。それをあまり、気にも止めず、風呂に入った。「あぁ〜・・・良い気持ちだ。風呂は人類が生み出した最高の文化だ」などと親父臭い事を言っていると、妹がノックもしないで、俺の携帯電話を持ってきた。「お兄ちゃーん。携帯がブーブーって鳴ってたよ〜」「そうかい。ありがとよ」俺は携帯を妹から取り、着信履歴を見た。何だ。信田からだ。俺は、信田に電話をかけた。「おぉ〜〜親友よ〜!俺は・・・俺は〜〜」何だ。いきなり、大声出すな。風呂で反響してやたらと煩いぞ。「あのな・・・今日買ったゲームあんじゃん。あれさー中古だったから、バグってやがったよ・・・」あぁ〜あ。可哀想な奴だ。「お前のゲームはどうだ?」「いゃ、まだ、やってないよ。」「そうか・・・もし面白かったら貸してくれ」ラジャー。楽しみに待っとけ。「頼んだぞ〜親友〜」そう言い、信田は電話を切った。
「今回は此処までで。詰まらないけど次回を楽しみにしてください!では!」