ある店にて
その店の、ラーメンの美味しさを知るには、塩ラーメンがいいそうです
遥か、未来、ある星で
この街の片隅には隠れた名店がある(いや、どこにでもあるというツッコミは勘弁願いたい。あくまでこの街の話)
例えばこのラーメン屋
このラーメン屋、(というかラーメン自体が人間が来てから広まったもの)猫でも食べれるラーメン屋と近所でも評判らしい
僕は塩ラーメンを注目した
塩ラーメンというのは、醤油や味噌と違い、料理人の腕が直にでる
ラーメンを待っていると、近くに二人組の男が話していた
『…もし、失敗した時はどうするんだ?』
『そう言うときはプランBだ』
『プランB?知らないな』『僕もだ』
『そんないい加減だから…』
…なんかよくわからない話だ
と、頼んでいた塩ラーメンが来た
では早速
ズズー、パグパグ
うむむ、確かに評判通り旨い
単純なだけに、麺のコシやスープのコクが調和していて、仲良しのカップル(バカップルほどウザくない)みたいな感じ
スープを飲み干すと、店主がにこやかな顔をしている
『お客さんみたいに、旨く食べる人がいると、自分も愉しくなります』
なるほど
『ラーメンを
すする音にも
気品がある
そんな店こそ
食べたくなるの』