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「さて、ではまずは魔法の使い方からですね。ワタル様には少々退屈かとは思いますが聞いてください」
リアナクトーレと、ズーキュエルに続いて入ったのは会議室のようだった。
「まず、皆様の手元に魔法学園で使用される初心者用の魔法書があると思いますけど、それを開いてください」
どうやら同じものが配られているらしい。
となると中身は汎用性のあるものか、魔法発動以前について書かれているものか。
そんな予想をたてながら中を見る。
「魔力について、また主な運用方法」
とあった。
魔法発動以前についてのようだ。
「本来であれば、魔法の使用にはイメージと魔力の運用が必要不可欠です。しかし、魔法について熟知、熟練であれば魔力の運用については無視することができます」
一ページめくる。
「魔力とは、生物が本来持つ肉体的エネルギー、過去の英雄様方がいるには《かろりー》だそうです。」
つまり、脂肪を燃やして魔法にするのか。
肥満にはならなそうだな。
「また、その運用は理論的であるそうです。私は魔法学者ではないため詳しくはわかりませんが、魔法の理論を敷き詰めていけば魔力の運用も効率的になり、理論を極めることでこの運用は無意識に行うことができる、そうです」
となれば
「林檎ならすぐに魔法が使えるようになりそうだな」
「そうだね、それに弥が魔法を使えたことの説明もついた」
そうだ。
俺は魔法理論5のスキルを持っているし林檎は魔法理論4だからな。
「主な魔法や自分の使える魔法を増やすのは誰かに師事するのが手っ取り早いのですが、英雄様方の場合師事ではなく助言を貰うだけでもすぐに使えるようになると思います。そのためにも、まずはこの魔力の運用をできる限りスムーズにやってもらいます。具体的には、魔法理論3のスキルを取って貰います」
なんと。
選ばなくても貰えたのか。
損をした気分だ。
「スキルを覚えてもらうまで、私がみっちりお教えしますので頑張ってください」
リアナクトーレはSですね。間違いなく。
これからもいくつかスキルを覚えていくことになります。