005
端末……これ、スマホだろ……の電源をいれると
・ステータス
・アイテム
・スキル
・連絡
・図鑑
・地図
・ヘルプ
と表示された。
アイテムを選択すると
アイテム:1/∞
・神器:短剣:銘《月食》
があったので選択。
具現化させる。
「ふむ、高瀬殿は短剣か。ならば扱い方についてはリスクァバルディアから教わるといい」
リスクァバルディアのとこに行くと、既に柚がいた。
「弥もこっち?」
「あぁ、柚も、みたいだな」
「うん、遠距離だからリアナクトーレさんかと思ったんだけどね」
「それはだな、弓は隠れて使うことが多いからだ」
ぬぅっと、リスクァバルディアがよってきた。
「どっちも、俺が隠れてるのがわかった奴か。俺なんかよりずっと才能あるだろうし、すぐに教えることはなくなりそうだな」
なんて笑っているが、目が爛々と光っている。
「今は負ける気がしない、と書いていますけど?」
「そりゃお前、若造にゃ負けらんねぇよ。さて、使い方も何もお前らはスキルも持ってんだろ?」
頷く。もちろん、横にいる柚もだ。
「なら使い方について俺から言うこたねぇな。短剣は最初のうちは突き主体のがいいし、弓は……後で俺が隠密の仕方教えてやるよ」
いかにも面倒臭そうに、仕方なくといった雰囲気を醸し出すリスクァバルディア。
「身体強化も二人とも持ってるか?………なら、俺が教えるのは魔力の隠蔽、それもコツをちょいとですみそうだな」
「そんな適当な…」
「聞こえないね。まぁ、今は武器の扱いについてだけだ。他のは後々な」
なんともなげやりな態度に、天を仰いだ柚は仕方ないと思う。
高瀬弥の武器
《月食》:隠密に影響大。夜に限り魔法効果増幅。