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一つの異世界  作者: 南津
はじめての世界編
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第1章プロローグ

初めて書く物語ですので、文章が拙いものになっていたり。主人公最強物になりますが、戦闘が多いわけではない、と思います。バッサバッサ敵を斬ったり殲滅したりにはならないはず。ゆっくりとした更新になると思いますが出来るだけ長く連載をしていきたいと思います。

「……」


 僕の人生が終わった。

 二十一年。今日までの人生を振り返って長いのか短いのか。

 天寿を全うする者からすると短いのだろう。母親から生まれて学校に通い、就職して退職。子供を育て両親を看取る。残りの人生をゆっくりと過ごすのが人生の目標だと言う人もいるだろう。

 八十年。だいたいその八十年の間に人は様々な事を経験する。

 僕の二十一年はどうだっただろう。

 幼い頃に両親を亡くし、祖父に引き取られて中学・高校に進学。祖父を亡くして大学に進学。借りているマンションの一階にある被服店でアルバイトをしながら生活費を稼ぎ、親の残してくれた遺産で大学に通う。

 在学中に海外へ短期留学し、その海外でテロに巻き込まれて死亡。


 そう、銃撃を受けて死んだはず。


「……ということはどうゆうこと?」


 目の前に広がっている風景はテロに巻き込まれた場所じゃないことは確か。

 人が溢れていた街中の景色はなく木漏れ日が溢れる森があった。辺りには木や草のほかは何も無い。銃で撃たれたはずの胸や腹部には風穴があいて……いない。


「撃たれてない? いや、確かに撃たれた……はず」


 マシンガンみたいなので撃たれて死んだ……いや、死んでないけど。

 とにかく此処が何処だか分からないからな。とりあえず森から出るべきなのかな?


「まぁいいか」


 とりあえず森から出て人を探すことにしよう。此処が何処だか分からないんじゃ日本に帰れないし。


 今日は留学先から日本に帰る日だった。チケットも買ったし……


「……って、あれ!? カバンがない!?」


 今気づいたが持ち物が何もない。チケットも財布も他の物もカバンに入れていた。大体のものは自宅に送ったが……


「はぁ、パスポートもない……」


 ポケットを探ったが中には何もないみたいだ。


「どうやって家に帰れというのだ」


 お金もないし、こういうときは何処に行けばいいんだ? 空港? 大使館に行けばいいんだっけ?


「とりあえず森を出ようか」


 どちらに行けば良いのか分からないので少しでも明るい方に行くか。


   ◇   ◇   ◇


「……」


 しばらく歩いて行くと何やら物音が聞こえてきた。人かな?

 森といったら熊とかだけどそうそうエンカウントするようなものでもないだろう。……海外なら狼とかいるのか。


「怖っ」


 少々寒気がしたが大丈夫……だろう。

 ……念のため石と木の棒を拾っておこう。

 人じゃなかったら怖いからな……慎重に近づくとしよう。

 物音のするほうに気配を消して近づく……祖父に昔剣術を習っていたけど気配完全に消す練習なんてしていない。

 気分の問題だ。


 近付いてみて驚愕した。


「なん……だと……」


 なんて言って気を紛らわさないとやっていられない。

 熊みたいなのがそこにいた。体格的にみてそう判断したんだが……これはヤバイ。

 その熊を更に大きな何かが貪っている。


(ヤバイヤバイヤバイ!!)


 熊や狼ならともかくあんな物に襲われたらあの熊みたいになってしまう。

 可及的速やかに此処を離れなくては。足音と息を殺して慎重に離れないと。

 此処でお約束の枝なんか踏んで物音を立てるようなドジな真似なんかしない。

 慎重に……


 ガサッ!


「っ!!」


 ……決して僕じゃないですよ。ホントに。


 物音がした方を見ると何やら小さな動物がこちらを伺っていた。


「……」


 振り返ってみると其処にいた何かは此方を見ていた。


 いやいや……勘弁してくださいよ。


   ◇   ◇   ◇


「っ……はっ、くぅ!」


 引き離せない! どころか少しずつ距離が縮まっている気がする!

 とりあえず明るい方へ走っているが後ろのストーカーが諦めてくれない。だんだん足音が近くなっている気がする。


(僕は美味しくないよ!?)


 絶対さっきの熊みたいなやつの方が肉も多いに決まってるよ!!

 何でこっちにくるんだ。

 泣き言を口から洩らす余裕もない。息が上がる。足が上がらない。

 足には自信があるが足場の安定しない森の中で必要以上に体力が奪われる。恐怖で緊張し更に思うようにいかない……


「っ……!!」


 瞬間、背筋に悪寒が走った。

 咄嗟に横に跳ぶと、今まで走っていた場所を何か大きなものが過ぎった。

 目の前に出たのは毛皮に覆われた何か。さっきから追いかけて来ていたやつだ。よく見ると狼に似ているが、その体躯は正面から見ただけで自分の身長を超えている。顔は真っ赤に染まっていて先ほどまでの食事の跡が窺える。

 既に立ち上がる気力すらなく、ただ恐怖に震える。


(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!)


 それは此方に向けて跳んできた。

 恐怖が膨れ上がり体の奥から何かが急速に広がる感覚。


 そこで僕は意識を失った。


おわり……え?

まだ主人公の名前も出てないので続きます。


2012/01/06

第十五話までの数字、誤字、文体及び通貨価値微修正。

通貨価値以外、物語の内容に変更はありません。

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