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第10話 マリンの力と地上の者達

その頃天雨達はと言うと

 歩いている内にマリンと合流し、探索していた。


 「ロムは敵だったんだね……」


 「はい……今も少し、信じられないですけど……それよりも私とディアスと親子だったなんて、もしかして天雨さんは知っていたんですか?」


 「どうだと思う?」


 「え?あの〜」


 「ごめんね、僕も知っていたよ。

 ディアスとシーは仲が良くてね、僕も羨ましく思った時もあるくらいさ。

 そしてシーが亡くなった時のディアスの顔はやばかったんだ。

 この世の終わりの顔をしててさ、僕や火蓮達が励ましたんだけど、中々元に戻らなくてね。

 マリンの事を言ったら、何とかなったよ。

 でも最初の頃は中々酷かったよ、料理はダメダメで洗濯もまだまだ、挙げ句、子守唄も酷くて君が良く泣いていたのを覚えてるよ」


 「そんなにお父さんはダメダメだったんだ」


 「まぁそれでもアイツは努力したよ、色々と自分で模索したり、僕や火蓮、亜留や魔神に聞いたりさ。

 凄いと思ったよ」


 (お父さんは凄い人だったんだ……)


 「お母さんは?」


 「シーはとても優しい人だったよ、僕も何回か彼女のティーを飲んだしね。

 本当に綺麗だった……君のようにね」


 「私、お母さんに会ったことなくて……私、お母さんのようになれるかな?」


 「それは僕でも分からない、でも君ならやれるさ。

 シーと似ている所があるかね…………………………………それはそうと待っていてくれていたみたいだよ」


 「え?誰が?」


 「気づいていたんだね、天雨……いいやレイン」

 柱の後ろから現れたのはピンク髪ショートヘア、赤い瞳に綺麗な白の服の女。

 

 「貴方は!?」

 マリンは警戒する。


 「コイツは闇の使者の一人、ミューゼだよ。

 マリン」


 「その子が託した子供なのね、ねぇ……仲間が裏切っていた真実を知ってどう思った?」


 !?

 ミューゼは言う。


 「どういう事!?ロムとあんたは繋がっているの!?」


 「まぁ少しはね」


 「ロムを引き込んだのも貴方なの!?」


 「彼はお前の命とか仲間の命とかどうでもいいって言っていたよ?

 生きられるなら悪魔にだって魂を売るつもりだって私直々に言ってきたわ」


 「何で!」


 「仲間討ちでやり合ったほうがこっちは楽でしょ?

 まぁ、あの亡霊野郎が殺しやがったんだけど、………ねぇ、貴方は全てが憎いよね?」


 「何を」


 「貴方の仲間はもう居ない、こんな世界……滅茶苦茶にしない?

 よくわからない事に巻き込まれて嫌だったでしょ?」


 「マリン」


 「天雨さん、大丈夫。 

  ここは私が……」


 「貴方の言う通り、滅茶苦茶にしたら楽しいのかもしれない」

 

 !


 「あら?」


 「でもね……私は託されたの、貴方が言った亡霊さんにね。

 私は災厄を倒す、それだけを考えてるの……それを邪魔するならあんたを倒す」


 「……へぇ〜私を倒す?ふふっ、冗談が言えるなんてよほどのおバカさんなんですね。

 私は貴方の戦いを見ていたの、だから、容易く貴方を始末できるの」


 「冗談?面白い事言うんですね」


 「はあああ!!!」


 !?

 ミューゼは力を一気に解放した。

 とてつもない圧が来る。


 「ふふっ、これを目にしてもまださっきの冗談なんて言葉が言えるかしら?

 残念だけど、貴方達はここで死ぬ……私の手のなかでね。

 抗ってくれてもいいよ、そっちの方がやる気出るし」


 「ふふっ……ふふっ」


 ?


 「マリン、どうした?急に笑って」


 「あら?おかしくなったのかしら?まぁ無理は無いよね、とてつもない強さを目の当たりにしたら弱者は気が狂うもの」


 「弱者?……私が弱者だとでも?」


 「え?弱者じゃないなら、強さを見せてよ。見せれるもんなら見せてよ、弱い貴方をね」


 「マリン、乗せられたらダメだ。

 ヤツはお前の事を知っている」


 「大丈夫ですよ天雨さん、私はこんな低層レベルの女ではありませんので」


 「低層?!言ってくれるじゃん、じゃあ見せてみろよ!!!」

 

 「いいよ……すぅ~…」

 マリンは目を閉じて息を吸う。


 すると空気が少しずつ冷えてくる。


 (何?空気が冷たく?)


 「はああ!!!」


 !?


 マリンの姿が変わった、髪は銀色で長くなり、頭には氷の結晶のアクセサリー、瞳は青く、背面には大きな氷の結晶が現れていた。


 「なに……よそれ……」


 「何って…貴方が強さを見せてって言ったんでしょ?

 だから、見せてあげたじゃん。

 これが私の本気?なのかな?」


 「ふざけるな!!!特大ファイアボール!!」


 「マリン!」


 マリンにミューゼの巨大なファイアボールが迫り


 ドカーン!!!


 「マリン!」


 直撃し大きな爆発を起こした。


 「ふふっ愚かよ、私のファイアボールは爆発するのよ。

 まぁ、死んでいる奴に言っても何も意味ないけどね〜」


 「貴様!!」


 「次はレイン、貴方よ。

 あんたもあの女の様に私の魔法で一捻りよ、傲慢女だったけどね」


 「ふふっ……あははは!!!」


 !?


 突然煙が吹き飛び、そこには大笑いするマリンの姿が。


 「何!?」


 「今の、ファイアボール?笑っちゃったよ。

 だって埃すらついてないから」


 !?


 (な!?)


 「嘘だ!私のファイアボールは強力なんだ!何で!」


 「私がお手本を見せてあげる、氷結」


 !?


 (な!?足が凍って!?)


 そしてマリンは宙に浮かび手を広げ手のひらをミューゼに向けた。


 「まぁ、ファイアボールじゃないけど許してね。

 アイスボール」


 それはとても小さな氷の玉、それはゆっくりとミューゼに向かっていく。



 「あははは!!!!どんなヤバい魔法が来るかと思ったら、そんなアイスボールだったなんて。

 馬鹿にしすぎでしょ!

 さっさとこの氷を破壊して」


 「貴方の命はもうおしまいだよ……このアイスボールの中にとてつもない冷気と魔力を込めさせているから。

 だから小さいのに……………何も分かってないのね、デカければいいっていい問題じゃないし」


 「嘘だ!」


 「見てよ、ほら壁とかをね」

 マリンはミューゼに言う。


 ミューゼは警戒しながらも壁や床をみるとだんだん凍っているのが分かった。


 「さ、寒!?」

 天雨が言う。


 「嘘でしょ!?本気で私、やられるの!?」


 「力、見せてほしかったんでしょ?良かったじゃん。

 可愛いまま凍って死ねるのよ、綺麗なお顔で。

 死ぬ前に本気の魔法を知れたんだから、冥土のおお土産になったね」


 「嫌だ……嫌だ……い……や………、…、だ!」


 カチコチ。


 ミューゼは氷のように固まった。

 もう息はしていないだろう。



 「マリン、それが本気なのか?」


 「うーん、まぁ3割程くらいかな?」


 (ヤバ)


 「さようなら、ミューゼさん」


 パリン。


 マリンは凍っているミューゼを地面に倒すと粉々に砕け、そこには何も残らなかった。


 

 「ミューゼは死んだのか?」


 「うん、何か心残りあるの?あの人に」


 「いいや、ただわりと綺麗な容姿だったって思っただけだよ」


 「………天雨さん」


 「ごめん!嘘だよ!さっ、先に進もう!」


 一方その頃地上ではと言うと


 「何だ、あの浮かぶ大陸は!?」


 「怖いわ」


 「天災だ、災いが来る!」


 人々は怯えて空を見あげていた。

 そしてここには


 「ヘル、俺達も行くか」


 「空飛べるのか?」


 「空飛ぶ魔法を使うんだよ、行くぜ」


 「分かったわ」


 そうして2人は空に飛ぼうとした時


 「あの」

 一人の少女が声をかけてきた。


 「君は誰だ?」

 ヘルが聞く。


 「私は澪と言います、あの天空大陸に向かうのですよね?

 私も連れて行ってはだめですか?」


 「………君は子供だろ、街に居るんだ。

 あの大陸は危険な所なんだ、さぁ家に帰るんだ」

 アラタが言う。


 「私、賢者候補の一人だったんです。

 だからこそ私はこの戦いを見過ごすわけにはいかないんです。

 賢者さん達はみんな消えてしまいました、残ったのは私と紗霧と言う人のみ、私は賢者となる為……私も戦います!」


 「……アラタ、いいんじゃないか?彼女は賢者候補だろ?

 これくらいの修羅場をくぐらなければ、冒険者よりも弱い賢者はおかしいだろ?」


 「だけど、今回は違う。

 災厄が居るんだ、もしかしたら死ぬ可能性もある。

 それでも行きたいか?」


 「私は、消えていく賢者達に言われたんです。

 澪ならやれる、お前の力はきっと役に立つはずだって……だから、私も期待に応えるように頑張るつもりです」


 「つもりなら来るな、足手まといだ」


 「アラタ」


 「やります!死ぬ気で」


 「……ヘル、子守は頼むぞ」


 「アラタ、分かったわ。

 澪ちゃん、勿論やる時はやってね、私一人で守りきれない時もあるから」


 「分かってます、私もそこら辺の冒険者よりは遥か上の実力なので」


 (賢者候補の力、どれくらいか気になるな)


 「さぁ行くぞ」


 「ちょっと、待って」


 !?

 また声をかけられ振り返るとそこには一人の女性が居た。


 「あの、何か?」


 「私は紗霧と言うものです、澪を連れて行くんですよね。

 地上の事は任せてください、私はあちら側に居たので消えなかった賢者です」


 「あちら側?」


 「闇の世界でしょ?」


 「はい、そこでアイテムを手に入れ戻ってきたら賢者達が居なく、仕方なく私はそのアイテムをある方に渡し、色々と動いていたのです」


 「そうだったのか、まぁ賢者が守ってくれるのなら安心だ。

 分かった、行くぞお前ら」


 「はい」


 そうしてアラタ、ヘル、澪は天空大陸へと向かうのでした。



 

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