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第1話 強い思いとメリアの企み

この天空大陸編で登場するキャラクター

 ・ミナミ・サーラス

 ・ヨウコ・アムル

 ・メリア・シュパルズ

 ・ブラヒム・マーマス(覇神)(ギルドマスター)

 ・ハーベル・アマン(魔神)

 ・〇〇〇〇・アメニオン(天雨)

 ・ユーナ・アメニオン(天雨の姉)(闇の使者)

 ・〇〇〇〇・〇〇〇〇(火蓮)(元王女)

 ・〇〇〇〇・〇〇〇〇(亜留)(アンドロイド)

 ・アラタ・バーニング(冒険者)

 ・ヘル・マニス(冒険者)

 ・みなみ鈴音すずね(巫女)

 ・みお(次期賢者候補の一人)

 ・紗霧さぎり

 ・ロム・クリスタ(雷土)

 ・マリン・セレナーデ(氷火)

 ・アレックス・バオル(蘭波)

 ・災厄(過去に封印された化け物)

 敵も含めると滅茶苦茶多いので記載はしません。


 ザクロと対峙していたミナミとヨウコ


 「へへへ!最高だぜ!!!」


 「何がおかしいのよ」

 ミナミが言う。


 「お前らも感じないか?この禍々しい空気を、あの方が復活したんだよ!!!」


 (まさか!災厄が!)


 「ミナミ!」


 「くっ!」

 (コイツ奇襲なんて)


 「さっさとお前ら潰してあの方の所に行きたいんだよね!!!

 あ、そうだ!お前ら……あの方につかないか?」


 「は?何言ってるの?突然」


 「俺がお前らの事雑魚雑魚って言っているが中々やるからよ、災厄の手下として仲間にならないかって言ってんだよ。

 その強さ、あの方は認めてくれるぜ。

 お前のその光の力もお前の闇と呪いの力も有効に使ってくれる。

 それに力もくれるぞ、仲間にならないか?」


 「仲間……力ね……力は必要だもんね、強くなるためには」


 「ミナミ?!」


 「お?お前、仲間になりたいのか?さっきまで抗っていたくせに」


 「力を得られるんでしょ?更に強くなれる……のよね?」


 「ああ、勿論だ。

 お前の今の力よりも遥かに上だ、賢者なんて比にならない程にな」


 「いいかもしれないね、闇の使者って」


 「ミナミ!何を言っているの!」


 「ヨウコ、私さわかったんだよ。

 力こそが正義って……」


 「何を……言っているの?力だけじゃないよ」


 「へへへ!お前に特別に力をやるよ!!!ほら!」


 !?

 ミナミに投げつけられたポーション。

 頭から被る。


 すると


 「ぐわあああ!!!!ああああ!!!」

 ミナミが苦しむ。


 「何をした!!!ザクロ!!!」

 ヨウコが叫ぶ。


 「何って、力だよ……とても濃い闇の力をな」


 (うぐっ!!!闇の力が………う……うぐぅ!……意識が持ってかれる………あ…)


 「ミナミ!」


 するとゆっくりと顔を上げるミナミ。

 それは不適な笑みを浮かべていた。


 「ミナミ?」


 「さぁやれ、ミナミ……ガキを殺せ」


 「……は……い」


 !?


 ガキン!!!

 突然のミナミの攻撃、ヨウコは攻撃を防ぐが


 「横がガラ空きだぜ!!!」


 !?

 (横からしまっ!)


 「きゃあああ!!!!」

ドカーン!!!


 ザクロの蹴りが炸裂、ヨウコの体は一気に吹き飛び壁に直撃し倒れる。


 (あ、あ……こ、呼吸が……息……が……はぁはぁ)


 「やれミナミ、トドメだ。

 お前の手でやれ……血で染まれ」

 

 コツコツ。

 倒れるヨウコに近づくミナミ。


 (み、なみ……もどっ……て……おね……がい)


 「さぁ終わりだ!!!!」


 (み……な……み)


 !?


 ザクッ。


 (…………ふぇ?)

 目を開けるヨウコ。


 ミナミの剣は私の足の近くの地面に突き刺さっていた。


 「おい、何のつもりだ?殺せって言ったよな?」


 「そうだね……でも……殺したいのはこの子じゃない!!」


 !?


 (コイツ!?一瞬で俺の間合いに!?)


 「殺すのはテメーだ!!!ざん!!!」


 「ぐわあああ!!!!な、なぜだ!なぜ」


 「私ね、あの闇に支配されて心まで浸透してきたの。

 貴方の闇は確実に私を追い詰めた支配するほどにね………けど……私は私を捨てない……仲間という存在、親友という存在、託された思いまでは支配なんて出来ないのよ!!!」


 「コイツ!!!」


 「無駄よ!!!ダークブレイカー!!!」


 「ぐわああああ!!!」

 ミナミの斬撃はザクロの体を切り裂く、そして倒れるザクロ。


 「……く……そが……だが……お前達……が抗っ……たとこ……ろでこの世界は……滅ぶ……へへ……地獄で待ってるぜ………」


 「………」


 「ミナミ、声……聞こえていたの?」


 「うん……頭の中に聞こえていたよ、ヨウコの心の声がね。

 これも合体したから聞こえたのかな?」


 「ふふっ、でもミナミ大丈夫?濃い闇の力を受けて」


 「うん、今は平気だよ。

 それにこの力も使いこなせば私は更に強くなれる、それこそ合体した時に多分あの時よりも強いかもよ?」


 「私も強くならなきゃね」


 「そうだねヨウコ、行こう。

 災厄が復活したし」


 「そうだね!!行こう!!!」


 2人は立ち上がり、神殿の方に進もうとした時


 サクッ。


 足元近くの地面に短剣が突き刺さっていた。


 私達は顔を上げ、え?の顔になる。


 そこに居たのは、


 「ミナミ様、ヨウコ様……貴方達を始末しますね。

 この世界を…闇に変えるために」


 それはメリアだった。



 (メリア……何で)


 

 その頃7ブレイカー達はというと


 「はぁはぁ」

 災厄と対峙していた。


 全員の攻撃を受けてもなお、余裕の表情を見せる災厄。


 「つまらないな、弱いヤツとの対峙というものは」


 「はぁはぁ」

 (コイツが災厄……賢者は完全消滅させるって言っていたが本当に消滅など可能なのか?そもそもこのままでは!)


 「おっ、そうだ……お前ら……我を消滅させたいんだろ?

 まぁ、戯れも必要か……こい我がしもべ」


 災厄が言うと地面からゆっくりと出てくるものが。

  

 (め、メイド!?)


 「……災厄様お久しぶりです、お呼びでしょうか?」


 「久しいな、美月みつき

 変わらずに居て我は喜ばしいぞ、それでだコイツラの相手をしてくれないか?

 殺しまではするな、瀕死まで追い込めばいい」


 「分かりました」


 「お前は災厄の何者何だ?」


 「災厄様よ!私は、災厄様の専属メイドの美月。

 ご命令通り貴方達を瀕死まで追い込んでやる、覚悟しなさい」


 後ろを見ると災厄は奥の方へと進んでいる。


 「待て!災厄!!!」


 「ちょ!おい!!」


 ガキン!!!


 !?

 覇神に斬りかかる美月の攻撃を防ぐ、雷土。


 「何?子供は引っ込んでなさい」


 「悪いけど、引くわけにはいかない!氷火!」


 !


 「凍ってなさい!!!アイスレイド!!」


 カチコチ!!


 「避けた!?」


 「ふふっ、楽しませてくれるといいわね!」


 「……はああ!!!」


 ?!


 「あれは火蓮!?」


 「美月よね?私と一対一で戯れましょ?」


 「ちょ!火蓮!?みんなでやったほうがいい!」


 「何ですか?私に一人で勝てるつもりですか?」


 「ええ、それともこのまま全員を行かしたらその災厄様?がやられるから守っているの?」


 「くっ!災厄様に向かって!!」


 「来な?私が軽く揉んでやるよ、私の炎は貴方の忠誠心よりも熱いわよ!!!」


 「はああ!!!!」


 ガキン!!


 ガキン!!


 ガキン!!


 火蓮と美月の剣がぶつかる。


 「火蓮が託してくれたんだ!!!行こう!!みんなで!」


 「うん!」

 そうして火蓮を残して他の者達は行ってしまった。


 その頃


 

 「どうして、メリアが?」


 「私はある者の元メイド、言っていましたよね?」


 「……うん」


 「そう、私は南鈴音のメイドだったの」


 !?


 「鈴音さんの!?」


 「そこで私は大切な者を失いました、大切な仲間……貴方達のような親友を」


 「何を言っているの?メリア?」


 「私はまだあの子の復活の為……探していたの。

 貴方達のような強い絆がある子をね」


 「何を言っているの?もしかして、最初に私に声をかけた時から企んでいたの?」


 「……まぁ、確証はありませんが子供のような貴方がギルドで暴れている……となると何かあるのではないかと声をかけたんです。

 すると、そのヨウコ様と関係があった。

 私はそこで作戦を実行に移したの」


 「作戦!?」


 「貴方達の命で私の親友を生き返す、そう貴方達には私の親友の為、生贄いけにえになってもらいます」


 「生贄!?」


 「若い命、しかも強い絆がある。

 あの方はそう言ってた、死者を復活させるには貴方達のような若い子が!」


 「メリア、死者は復活なんてしないしそんな方法存在しない!

 蘇生魔法があったとしてももう既に無くなっている者は復活なんて出来ない!」


 「ミナミ様、ヨウコ様……貴方達は私の仲間ですよね?

 仲間の私の頼み、聞いてくれますよね?」


 「……嫌よ」


 「ミナミ」


 「メリア、私はまだ死ぬわけにはいかない。

 生贄なんかならないし、貴方も殺さない」


 (あ、もしかして)


 「ふ~ん、私の言う事聞いてくれないですね。

 私が助けたりしたじゃないですか?私は貴方達の仲間なんですよ。

 いわゆるパーティメンバーの一人、そんな可哀想な私の頼みが聞けないのですか?」


 「そもそも復活なんて不可能なの!!死んだ者は生き返るなんて無理なの!!!」


 「許さない!!!」

 メリアが斬りかかる。


 「今だ!!!ジャッチメント!」

 「私も裏ジャッチメント!!」


 !?

 地面から金色の槍と黒い槍がメリアに突き刺さっる。

 そして槍は不可思議な動きでメリアの四肢を拘束する。


 「ぐうっ!拘束魔法」


 「メリア、私は貴方を殺さない。

 ここで拘束されていて、ヒール」

 私はメリアの傷を癒し私とヨウコは奥へと進む。


 (くっ、私が拘束なんかで!!!)


 ?


 「はああ!!!」


 「ちょ!メリア!」


 「はああ!!!」


 バリン!!!


 「な!?」


 「はぁはぁ、拘束取りましたよ。

 ザマァないですね、逃がすわけ無いでしょ?」


 「メリア、本気で私とヨウコとやるつもり?」


 「ええ、黙らせないと犬みたいに吠えるので」


 「……ヨウコ、下がってて私がやる」

 私は剣を構える。


 「ミナミ!相手はメリアだよ」


 「ヨウコ様、ミナミ様は決断したのです。

 言われた通り下がっていた方がいいですよ近くに居ると私が首をかっきりますよ?」


 「ミナミ、お願い。

 メリアを止めて」


 「分かってる」


 「私はもう止まらない!!貴方達を倒して、あの方に献上し生き返してもらう!!!

 それが私の目的だから!!!」


 ガキン!!


 ガキン!


 ガキン!!


 2人の剣がぶつかる。


 (ミナミもメリアも凄い……対等に戦っている)


 「メリア!本気で私達をやるつもりなの!」


 「私は本気だから!!」


 ガキン!


 ガキン。


 (メリア、どうして……)


 「悪いけど、そろそろ終わらせるから」

 私は呼吸を整え息を吐く。


 「ふ~ん、私も貴方の事見てきたから大体の技は見切れるわよ」


 「そう……なら、使ってない技を使うだけ!!!」


 !?

 ミナミはメリアの間合いに一瞬で移動し、


 (くっ!だけど!)


 メリアが剣で斬りかかる。


 (そう、踏み込むよね!)

  私は伸びた片腕をつかみ


 (な!?)


 「はああ!!!」

 思いっきり地面に叩きつけた。


 「がはぁ!?」

 

 (今のは何?!ミナミ、あんなの出来たの!?)


 「この技は!」


 「掴み投げ?みたいな?感じだよ、闘技場に居た時に他の選手の事見てて使ってみようて思ったの。

 上手く言ったみたいだし」


 「くっ、流石ミナミ様……見ただけでこうも安安と私を超えてくる」


 「死にたくないからね」


 「死にたくない……か……ミナミ様……私は貴方を倒すまでこの力を解くつもりはないです!

 ミナミ様も全力で!!」


 はあああ!!!!


 メリアは力を集中させる。


 「ミナミ、今の内にメリアを!」


 「ダメだよヨウコ、メリアは言ったでしょ?」


 「何言ってるの!メリアが強くなったら、今度こそ私達は」


 「……私が負けるとでも思う?」


 「それは」


 「はあああ!!!!はあ!」

 !?

 凄い圧、空気が変わるほどに。

 メリアからは凄い闘気が溢れている。


 「ミナミ様、これが私の本気です。

 さぁミナミ様も」


 「分かったよ、メリア」

 私は目を閉じて意識を集中させる。


 (はああああ!!!!!!)

 

 (地面が揺れてる!?)


 (ふふっこれがミナミの全力)


 「はあ!」

 

 バチバチ。

 ミナミの周りには黒いオーラが溢れている。

 周りには瘴気までも。


 「これくらいでいいのかも」


 「一応聞きますけど、ミナミ様。

 それは本気ですか?」


 「違うよ、これはほんの一部。

 力の1割ほど」


 (1割!?)


 「ふふっ、なら私が本気にさせてやります!!!」


 メリアの拳が私の顔面をかする。


 (拳でやるつもり?まぁ、私もそれでやる方が楽だし)

 私は剣を収め、体勢を整える。


 「はあ!」


 「やあ!」


 「は!」


 「ふっ、あまい!!!」


 「ゴフッ!!!」

 ミナミの拳がメリアの腹にめり込みゴリッと音がする。


 「がはぁ!い、今の一撃は!」


 「これが普通の状態だけど。

 さぁ、やるんでしょ!!!」


 「がはぁ!」


 「おりゃ!!」


 「ぐはぁ!」


 (ミナミ、メリア……)


 「おりゃ!!!」


 「ぐはぁ!!!」

 メリアの顔はボコボコだ。血も出ている。


 ドサッ。


 「まだ、やるつもり?私の強さ、わかったでしょ?」


 「……ま、まだ……負け……」


 「ふん!!!」


 (ミナミ!ダメ!メリアー!)


 「がはぁ!!!あ……」

 メリアの腹にミナミの蹴りが炸裂する。


 ドサッ。


 メリアは地面に倒れ、吐血している。


 「ミナミ……もうやめて……メリアも」

 ヨウコが震える声で言う。


 「ヨウコ、これはメリアが望んだ事。

 私と本気でやりたいと、まぁ本気でやったら一瞬で殺しちゃうからやらないけど」


 「……は……ミナミ……様……」

 

 「何?メリア?」


 「……私は間違った事をしてしまった様です……トドメを……」


 「ミナミ!やめて!!」


 「メリアが言うのなら」

私は剣を取り出しメリアの頭の上に剣を構える。


 「やめて!!!ミナミ!!!」


 「はああ!!」


 「やめてー!!!!!!!」


 ザクッ。


 (………ミナミ様……ヨウコ様……申し訳ございません。

 私はあの人と会いたくてたまらなかったのです。

 貴方達のような仲睦まじい様子を見てきて……ですが私はここまでの様です……申し訳ございません…、ミナミ様ヨウコ様……私は地獄に先に行ってきます)


 (うっ……あれ?私、死んだ?)


 目を開けるメリア、しかし、そこにはミナミとヨウコが居た。

 剣はメリアの顔近くの地面に突き刺さって居る。


 「メリアを殺すなんて出来ない、つらい過去があるのはみんな同じ、だから話してくれてありがとうメリア」

 ミナミは言う。


 「ミナミ様」


 「メリア!もう、やめよう……そんな事をしても死んだ人は生き返らない。

 お願い、優しいメリアに戻って」

 泣き顔のヨウコ。


 「ヨウコ様」


 バフッ。

 ミナミとヨウコはメリアに抱きつく。


 「もう、そんな事……言わないで」

 ミナミは言う。


 「申し訳ございません、ミナミ様ヨウコ様」


 「……メリアの事は私達が支える。

 私がその人の分までメリアを支える!だから!」


 「はい……ありがとございますお二人共」


 メリアの思いが溢れてくる。

 

 「もう……何処にも行かないで……お母さん……」


 !?

 「……はい……私はメリア、ですが今の私は貴方達2人のお母さんです」


 「ふふっ」


 私はメリアを回復させて、少し木陰で休む。


 「メリア、何処に行っていたの?」

 

 「本を調べていたんです、復活魔法を」


 「そっか、本気だったんだね。

 でもこれだけは知っていて、死んだ人は復活なんてしない」


 「分かってます、ミナミ様」


 「……そうだ、早く神殿に行こう。

 7ブレイカー達が不安だし、復活した災厄をどうにかしなきゃいけないし」


 「そうだねミナミ、行こう3人で」


 「はいお二人共」


 そうして私達は神殿を目指した。




 

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