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Start 007 歯車の音がした

 「仕事はどお? そろそろ、仕事辞めるタイミングじゃないの、退職届だした?」

 

ちょっと久しぶりに届いたたかゆきからのメッセージ。楓の心は冷静だった。

感情が揺れないのは、別々の空気だと気づいたからかもしれない。

 「楓さん、思い通りの人生を歩んでほしいよ」またそれ、また装い。

優しいという名のもっともらしい言葉は、今は、前提の歯車の合図のようにしか受け取れない。

私の人生の選択を彼の思考で支配しようとしている。

 「九州に来て、新しい生活はじめよ、贅沢は決してできないけど・・・」

傘の中の世界は確かにはじめのうちは、あたたかく、やさしさに包まれていた。


 「あなたが私の代わりに人生を決める権利はどこにもない」

そう、打ち込み送信に戸惑い、一度考え、"必要ないかなっ”と思い返し、送信をやめたのだ。


楓はスマホを伏せてめを閉じた。

 時計の秒針の音がまるで歯車の音のように耳に響いていた。


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