第2章 裏の顔
核戦争により交配された世界。
しかしそれは自分の決断で引き起こしたものなのか?
COLD CODEにより監修されたとした時に人類のできる手段とは?
西暦2077年8月11日・午前9時15分
ボストン市街、連邦弁護士事務所前
夫ネイトが運転する車内
ネイト(助手席のノーラを見て)
「今夜は早く帰れる? ショーンも寂しがってたよ。」
ノーラ(穏やかな笑顔で)
「ええ、たぶんね。今日のクライアント次第だけど。」
(ネイトが微笑み、車を停める)
ネイト
「じゃあ、また後で。気をつけて。」
事務所前 ~ 受付
ノーラが車を降り、スーツの裾を整えて事務所へ向かう。
普通の人間なら通れない、厳重なセキュリティを通過するが――
受付の女性が一言:
受付嬢
「おはようございます、ノーラ・ヘイスティングス少佐。どうぞ、こちらへ。」
ノーラ(冷たい声で)
「認証プロトコルを開始して。」
極秘地下室 ― 認証ルーム
白い無機質な部屋。ノーラは一つ一つの検査に淡々と応じる。
指紋認証
網膜スキャン
音声パターン
心拍と神経伝達速度の確認
そして最後に、ノーラは自分の首の後ろに指を伸ばし――
ベリッ……(音)
細い医療用テープを剥がすと、その下に現れるのは青黒く光る神経回路。
まるで体内に電子基板が埋め込まれているような模様。
レーザースキャナが起動され、彼女の背面に光を当てると、
次々とコードナンバーと機密タグが浮かび上がる。
表示された認証情報(ホロ投影)
yaml
コピーする
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UNIT ID: N-04-LΛ
NAME: NORA HASTINGS
STATUS: ACTIVE
AFFILIATION: C.I.T. BLACK SIGMA DIVISION
RANK: MAJOR
CLEARANCE LEVEL: Ω (OMEGA)
PROGRAM: COLD CODE - VIOLET CLASS
ENHANCEMENTS: NEURO-LACE, EMOTION LOCK, COMBAT REFLEX AMPLIFIER
モノローグ(ノーラの内心)
ノーラ(無表情)
「私はノーラ・ヘイスティングス。
ショーンの母であり、ネイトの妻――それは表の顔。
本当の私は、“CITスパイ特殊部隊・少佐”、冷戦コードネーム――COLD CODE。」
「感情を抑え、合理性で動き、国家の裏側で“戦争しない戦争”を遂行する。
この肉体も、脳も、声すらも――選ばれ、調整された。」
ストセリフ(章末)
ノーラ(受付に戻りながら)
「さて、“正義の味方”の仕事に戻るわ。誰も知らない私の正義をね。」
長官と合流して封筒を引き渡して長官は再確認をして長官がノーラに封筒金と極秘任務ファイルを渡した。
COLD CODEの意味
過去に接触のない相手に対して電話をかけてセールスを行うこと。