表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ありし夢の空ver2  作者: きゃっくん【小奏潤】
第8章~エピローグ~
32/33

第32話~おめでとう~

 夜の7時に美波がオレの家に来てから、なんだかんだ、時間が経ち、11時25分。


「んじゃ、オレは蕎麦茹でてくるわ」

「わたしも見に行きます」

「やめて、なんか料理というほどでもないけど、なんか見られるのは恥ずかしい」

「えー、嫌がってるのを見に行くのが楽しいのに」

「美波って意外とS?」

「そうですね、ポテトの量はSですね」


「そのSじゃない!!」


 アハハと2人で笑った。


「オレたち、本当に恋人なんだな」

「そうですよ、先輩後輩の関係はありますけど、基本は恋人なんですよ」


「そうだな、ソバにおいで」

「もう、しょうもない親父ギャグ言ってないで、キッチンに行く」


 その後、人生初の年越し蕎麦を茹でているところを美波に見られながら、茹でた。


「いやぁ、ホントに12時過ぎるかと思いましたよ」

「ん、まぁ、ギリギリだけどさ」


 ズルズルと年越し蕎麦を食べながら、アハハと笑った。これ、ホント年越しうどんという文化でなくてよかった。いや、でも、例え、うどんすするのが下手でもそれくらいで美波はオレを嫌いにはならないよな。


 2人とも年越し蕎麦を食べ終わった。


「今日は、帰らないよ」

「そうだなぁ」


 こんな幸せな時間が永遠に続けばいいのになぁ。


 ボソッとオレが呟いてそこを見ると、美波はすでに眠りに落ちていた。


「この眠り姫が……。まぁこういうとこも好きなんだけどね」


 美波にブランケットをかけて、オレも美波にもたれかかった。今年の年越しは最高だったなぁ。


「好きだよ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ