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exep.とある日常の一コマ「ルーフェとネフィリム」




 聖都に戻ってしばらくしてからのことだった。

 俺はいつものように自室のソファーの上で仰向けに寝転がってぼう~っと天井を仰ぎ見ていたのだが、そんなときふとよぎった疑問。



「そういや、俺が知ってる武具の攻撃力とか防御力の上限って9999だったけど、果たして本当にそういった装備、この世界で作れるのだろうか? ていうか、それ以前に、あの世界って魔法強化された武具とか、武器それ自体に魔法が付与されていて発動することができるものもあったはずなんだけど、そういうのも作れたりするんじゃね?」



 妙にそのちょっとした思いつきがとんでもなく素晴らしいことのように感じられて、がばぁっと上体を起こすと、俺は絨毯の上でゴロゴロしていた白猫ちゃんを見た。



「なぁ、ネフィリム。超魔法強化された武具とか、最高値9999以上の性能になる装備って作れたりしないか?」



 俺は久々に思いついた面白い閃きに、ワクワクしながら白猫ちゃんの答えを待っていたのだが、



「ご主人様……そんなご都合主義的なもの、作れるわけがありませんよ。もし仮に作れたとしても、相当なレア素材が必要となります。それこそ、古の時代に存在していた魔法生物の欠片ですとか、古代竜の鱗や爪、角などです」



 お座りの姿勢になって呆れたように見つめてくる彼女に、俺は「まじか~」と再びソファーに寝っ転がると仰向けに倒れた。



「あ~……いい案だと思ったんだけどなぁ。もし俺が思ってた通りのものが作れたんだったら、二作目世界以降で出てきた装備品とかも作れるんじゃないかと思って期待したんだけどな」



 何しろ、二作目にはすべての武器に魔法発動効果を埋め込めるシステムが導入されていたからな。だからそれに近い魔法武具などが作れたら、色々面白いものが作れるんじゃないかと思ったのだ。

 非常に残念である。

 駄々をこねるようにソファーの上でゴロゴロしていたら、白猫ちゃんがてくてくやってきて、俺の腹の上に乗っかってきた。



「二作目世界ですか。私にはよくわかりませんが、たとえばどのようなものを期待されておられたのですか?」

「うん? まぁ、あれだよ。かの有名なエクスカリバーとか妖刀村正とかだね」



 俺はゲームをやっていた当時のことを思い出して、懐かしさも相まって非常にニヤけてきてしまった。

 あの辺の超レアアイテムって、いわゆる恐ろしく低確率で出現するレアモブのドロップアイテムだったんだよね。

 しかも、付けられる魔法がまた凶悪なものばかり。

 だからそれらを作れたら、メチャ面白とか思ったんだよね。


 何しろこの世界だとレアモブ倒したからといっても、宝箱が出現してレアアイテムが手に入るというわけじゃないしね。

 まぁ、素材自体は取れるから、それを元にして武具とか作れたりするし、もしかしたらって思ったんだよね。

 レア素材組み合わせたら、レアモブの出現率並みに低いドロップ率のレアアイテムとか作れるんじゃないかって。

 そしたら面白かったんだけどなぁ。



「ご主人様」

「うん?」

「ご主人様が何をご想像なさっているのかはわかりませんが、念のため、一応補足しておきますが、ちゃんとした必要素材さえあれば私の方でそれ相応のものを用意できますからね? 作れないとは言っておりませんので、そこのところ、ご理解よろしくお願いいたします」



 そんなことを言ってミャーと鳴きながらお辞儀するネフィリムさん。

 ひょっとしてこの人、「俺が望むもの作れないとか、なんて役立たずなんだ」と、俺が思ってると勘違いしているんじゃなかろうか。

 ていうか、素材さえあればと強調する辺り、なんか知らんけど、作れないとは認めたくないらしい。どうも、ネフィリムさんは負けず嫌いなようだ。



「まぁいいや。わかったよ。素材手に入れたら、そのときにはメッチャクチャ強くて格好いいの作ってね」

「了解しました」



 白猫ちゃんは嬉しそうに目を瞑ったあとで、そう言えばと付け加えた。



「あの天空城では見かけたことはありませんが、遙か古の時代、空に浮かんでいた巨大帝国が保有していた浮遊大陸のどれかに大宮殿が建てられていて、その内部にとてつもないものが隠されていると噂されていたことがあります。今は既に墜落してしまっていますが、もしかしたらそこに、今でも能力値の高い武具などが眠っているかもしれません。もしそれらを手に入れ、補修強化や、制作方法の解析を行えば、あるいはご主人様がお望みのものが作れるかもしれませんが」



 そう白猫ちゃんは言葉を紡いだ。



「大宮殿か……本当にそんな巨大遺跡が今でもどこかの大地に眠っていたら、今すぐにでも飛んで行って荒しまくるんだけどな」



 俺はまだ見ぬ大冒険を夢見て、一人ニヤニヤするのだった。




―― 了 ――

本作を最後までお読みくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。

本作はこのエピソードをもちまして一旦、完結となります。

もしコンテストなどで受賞するようなことがありましたら、最優先で続きを執筆させていただきますので、それまでは連載休止となります。


今後は別の作品を執筆連載する予定(真面目な異世界転生物)でいますので、もしよろしければ、そちらも愛読してただけたら幸いです。

そんなわけで、しばしのお別れとなります。


また、ここまでお読みくださって「面白かったよ~」「続きも期待しているよ~」と思ってくださった方、『★★★★★』などを付けて応援してくださると嬉しいです。


ご愛読ありがとうございました。

それではまた~。

ぺこり

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