フロレンティーヌの結婚したくない理由
どうして結婚したくない?の回っです。
「大公は憧れの女将軍と幸せな結婚生活を満喫する」に出てくる大公女フロレンティーヌの成人後の物語
幼い頃は帝室専用の幼稚舎に通い普通の皇族と同じ道を歩くかと思ったら、いきなり帝国大学付属中学院に行きたいといいだした私に、お父様は異例の事だが庶民と触れ合うのはよいと許可してくれた。
たた庶民といってもブルジョワ階級出身ばかりだから普通ではない。
一つだけもめたのは私達は成績に関してはトップシークレット成績は公開されない事だった。
ここは子供ながら強く公開を主張した。
折れたお父様の条件は常にトップであり続ける次席に落ちた段階で元の皇室専用の学校へ編入するというものだった。
当然約束は常に守られずっとトップをキープして帝国大学院まで通い学業を終えた。
今は論文を書いて偽名で研究活動中
昨年は帝室主催論文発表会で金賞受賞
一昨年は女神ディア研究主催信仰の論文で最優秀賞受賞
勿論式は欠席です。
賞金で当分働かなくてよいお気楽生活だった。
それが結婚適齢期を過ぎた頃
「なんでフロレンティーヌは結婚したくないの?
しないの?」
これは私が生涯独身皇族宣言した時に決まって求められる質問だった。
最初のうちは両親のラブラブ度にいやけがさしてとか、勉学が楽しすぎて公務や研究、教授になりたいと真面目に語ったが。
正直めんどくさいのだ。
かまってくるもの面倒だし。
かまうのも面倒。
そして人間関係がもっと面倒。
義理の両親。親戚。面倒でしかない。
としか思えないし。
その根源はやはり面倒な我が家のせいか。
とにかくこのクールな性格には家庭は合わないの
たいてい私の考えは理解されずに今の皇族や貴族の価値観を力説され続けた。
それすら煩わしいので途中から男は顔だから、
「私に相応しいイケメンじゃなきゃしない!」
とやばい奴高飛車皇族を演じる。
すると不思議と顔におぼえありと勝手に思っている貴族達がわんさと押し寄せた。
一成に始末したが。
これには隣国の王族に飛び火して同じく滅多刺しにされて帰国の途についていった。
さすがにこれ以降は皆私にドン引きで、国内外問わず私のお見合い話は全くなくなった。
よかったと思った。
しかしそのせいでついたあだ名が。
「氷の大公女」
別にいいが。
どうとでも言ってくれ。
そんな矢先の結婚話。
とにかくさっさと勉強して、さっさと帰ってきてやる。
お気楽生涯独身皇族生活をエンジョイするのよ。
邪魔しないでください!
次はいきなりの出発日に懐かしい顔ぶれも揃ってます。
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