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第1話:リスタート

 翌日、俺はレベルを上げるために町の外に繰り出した。

 俺が向かったのは町から一番近くにある《ルーゼンフォレスト》。この森にはゴブリンやオークをはじめとした初級のモンスターが多く生息している。序盤のレベリングにはもってこいの場所だ。

 現在、俺はレベル1。聖剣があるとはいえ、オークに勝利するのはやや困難なのでゴブリンを狙っていこう。

 森を探索していると、テクテクと呑気に森を歩いているゴブリンを発見した。こちらには気づいていないようなので俺は自分のスキルを確認した。


 攻撃スキル。

 ニュルンベルク:三日月形の斬撃波を飛ばす。

 スティンガー:直線上に突き攻撃を放つ。

 クロスエッジ:斜め方向へと交差するように攻撃を放つ。



 どうやらレベル1になった事で俺が使用できるスキルはこの三つに減ったようだ。

 レベル99になれば255個のスキルが使用できるようになるので、今はスキルをおさらいする意味も込めて練習していこう。


 ゴブリンの背後からそっと近づいて、不意打ち攻撃を放つ。

 使用スキルは《クロスエッジ》。特殊な効果はない代わりに使いやすくて癖もない。ゴブリンの体をバラバラにする。その数秒後、ゴブリンは炎となって消えた。


 ドロップしたのは《ゴブリンのパンツ》


「鑑定!」


 俺はゴブリンのパンツを鑑定する。


 ―――――――――――――

 ゴブリンのパンツ(品質 低)

 :虎柄のパンツ。鬼のパンツよりも強度が低く非常に安価。市場で売っても大した価値はない。

 ―――――――――――――


 いつ見てもぼろくそ書かれている……。

 ゴブリンのパンツは基本的に価値がないので俺は手に入れても燃やすようにしている。

 ゴブリンはたまに魔石を落とす事もあるのでこれを拾っていきたいところだ。


 一体目のゴブリンを片付けたので新しいゴブリンを探しに行く。

 今度はゴブリンが二体同時に見つかった。あちらもこちらを発見したようでゴブゴブと叫びながら襲い掛かってくる。


 俺は《ニュルンベルク》を真横に放ってゴブリンを二体同時に真っ二つにした。


 爆発後、魔石とゴブリンのパンツを落とした。


 ―――――――――――――

 魔石(品質 低)

 :紫色の鉱石。市場で売るとそこそこの金額になる。

 ―――――――――――――


 二体目で魔石が手に入った。魔石を落とす確率は体感で10%くらいなので今日は運がイイネ。

 その後もゴブリンをサクサクと狩っていく。

 すると森が開けて大きな湖が視界に広がった。

 湖の前には看板があって、そこが釣りスポットだと記されていた。へえ、釣りかー。最後にやったのはいつぶりだろうか。勇者になってからはあんまりやってなかったし、気分転換に釣りに挑戦してみよう。


 異次元ポーチの中を探してみると釣竿を発見した。

 売国者クラウドは始末して、ロザリーとも仲直りした。

 レベル1という状況さえ気にしなければかなり順調だ。


 しばらく水面に糸を垂らしていると、釣竿がピクピクと動き始めた。

 おっ、これは結構大物かもしれない。勇者紋を開放して釣竿を一気に引っ張るとドカーンという音と共に金色の魚が釣れた。


 こ、これは伝説のゴールデンフィッシュ!? 10年に一度しか釣れないとされる魚でマニアに売りつけると金貨100枚にもなるとされるほど珍しい魚だ。


「ギョギョギョギョギョギョ!」


 ゴールデンフィッシュは声を鳴らしながら地面の上でバタついている。

 俺は聖剣の側面でゴールデンフィッシュを何度も殴って弱らせていく。


「ギョ!?ギョ!?ギョ!?ギョ!?ギョ!?ギョ!?」


 聖剣でぶっ叩くたびにゴールデンフィッシュは悲鳴を上げていく。

 一分ほど叩くとほとんど動かなくなったので、俺はそれを異次元ポーチにインした。


 異次元ポーチの中は時が止まっているので、次出した時にレスティアから治癒スキルの《ヒーリング》をかけてもらえばOK


 ゴールデンフィッシュを手に入れて満足したので俺はルーゼンベルグに引き返した。






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