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2ch風SS集

男「一目惚れしました」 女「はぁ…」

作者: 菊江 静

2chのSS風に書いてみました。

ほぼ全部会話文のみです。


短編で10000文字を超えたのは初めてで書いてて自分でも驚きです(笑)

少々長めですが、読んで頂けたら幸いです。

アドバイス、御感想お待ちしておりますm(__)m

女「で?」


男「ですから、一目惚れしました」


女「ああ…うん…」


男「…」


女「…」


女(えーと…何だ?今何がおきてるの?私は普通に学校を終えて家路に着つこうとしてただけのはず…ナニコレ?いきなり告白されたとかえ?マンガ?アニメ?ラノベ?)


男「…」


女(うわぁ…じっとこっち見てるよガン見だよ~これ返事待ってんだよね…)


男「…」


女(イカン、そろそろ何か言わないと…)


女「ええと…き、今日は風が騒がしいですねぇーへへ…」


男「…」


女(うぇぇ…私の精一杯のボケを無視ぃ?…ちゃんと返事しろって事ぉ?…)


女「…あのー告白したんですよね?今」


男「はい」


女「私に…一目惚れしたと」


男「はい」


女「…」


女(非リヤ充脱却キターーー!我が夜の春――…って言いたいけど落ち着け私、こんな上手い事ある訳ないでしょ、何かあるわ…何か…)


女「率直に聞くわ、何が目的?」


男「はい、貴女に一目惚れしました、つまり貴女が好きになりました、是非とも結婚を前提にお付き合いして下さい、というのが目的です」


女「丁寧なご説明どうもありがとう、でも少し…いやかなりぶっ飛び過ぎじゃない?」


男「はい、急遽このような事言われて困惑されるのも無理ありません、しかし、このように少々強引にいきなりアタックすれは大抵の女性はおとす事が出来る、と友人に言われたもので」


女「な、なるほど…」


女(確かに危うく即効「ハイ!」って言いそうになったわぁ…いきなり過ぎて)


女「…あのー……返事、は…また今度でいいですか?…」


男「はい、何時でも構いません」


女「じゃ、じゃあまた今度…あ、私の名前は女って言います、貴方は?」


男「男って言います、よろしくお願いします、女さん、それではまた」


女「うん、さよなら」

ーーーーー

次の日――学校


教室


女「はぁー…」


友1「どーしたの?女、ため息なんてらしくない」


女「ああ友1…いやね昨日」



友1「ふむふむ…状況は把握できたわ、要するに昨日見知らぬ男子に一目惚れされたと言われて告白された、と」


女「うん」


友1「はぁー…このリヤ充めぇ(怒)」


女「ちょっ…友1!そんか怒らないでよぉ!、別に付き合う事になった訳じゃないから」


友1「私は告白されたことも無いわよー…グズゥ…」


女「ああもう、泣かないでよ」


友1「で、その彼はどう?イケメンだった?」


女「切り替え早っ、まぁそこそこ…」


友1「じゃあ付き合えば良かったじゃないよー」


女「いやぁ…そんな急には無理だよ」


友1「何余裕?へいへい羨ましい限りですよーだ」


女「だからそんなんじゃないわよ!もう…」


女(…ホントどうしようかなぁ…返事)


そのころ、隣のクラス


男「友A」


友A「おお男、おはよ」


男「おはよう、早速昨日言われたとうりに告白したよ」


友A「おおマジか!でどうだった?」


男「急には無理だからと言われ返事はまた、と」


友A「まぁそうなるわな」


男「どうすればい?」


友A「そりゃ…待つしねぇだろ、返事を」


男 「そっか」


その日の放課後


女「一体返事どうしよ…」


男「女さん」


女「ひやぁ!お、男君か驚かさないでよ」


男「すみません、それで、ちょっといいですか?」


女「い、いですよ…?」


男「昨日の返事、聞かせて貰っていいですか?」


女「え!?あのぉ…すぐじゃないとダメですか?」


男「いえ、別にすぐじゃなくて構わないんですが、出来る限り早く返事が聞きたかったので」


女「ああ…も、もう少し待っててもらっていいですかですか…?」


男「分かりました、ではまた明日」


女「うん、また明日…」

ーーーーー

次の日


女「返事…」


男「女さん」


女「うえぁ!お、男君…おはよ」


男「おはようございます、女さん」


女「ど、どうしたの…?」


男「この間の返事を聞きに」


女「あーホントごめん!もう少し、ホントにもう少しだけ待っててくれる?」


男「はい、全然いいですよ、それではまた」


女「…また」


学校――教室


友1「…で、朝も返事を聞かれたと」


女「…うん」


友1「はぁー…あんたねぇいい加減にしないとホントにチャンス無くすわよ?今はまだよくても、向こうが諦めたり気が冷めたりしたらどーすんのよ?」


女「うう、まったくそのとうりです…」


友2「そんな悩むなら友達から始めたりとかは?」


女「友2…それめっちゃいいかも!」


友2「でしょー?アタシ天才?てきなー」


友1「おいおい、でもそれも断られたらどうするの?」


友2「ええー?そんなネガティブなこと考えなーい♪」


友「ネガティブな事か?これ」


女「…とりあえず次そう言ってみる」


そのころ、隣の教室


男「という訳で、いまだ返事は聞けずじまいです」


友A「そうか…こりゃ相当手強いな」


友B「もー諦めれば?女なんて星の数ほどいるしよんだけ聞いても返事くれない=ダメってことだろ?」


友A「まぁ、これだアタックしても返ってこないんだ、そうとってもおかしくは無いが…男はどうなんだ?」


男「どうって?」


友A「このままだと、いくら聞いても返事は返ってこない可能性も否定できない…それでも諦めない自信は…?」


男「うーん、断られたら素直に諦めるけど、返事聞かなきゃ諦めろって言われても諦められないよ」


友A「そうか、なら俺も行くとこまで協力するぜ!」


友B「俺も!」


男「友A…友B…ありがとう、とりあえず今日の昼また聞いみるよ」


友A「よし、その意気だ!あと、ここはもっとテンション上げていいとこだと思う」


その日の昼


ガラリ(ドアの開く音

男「女さん、ちょっといいですか?」


女「はひゅう!あ…男君」


友1「お、あれが噂の彼か」


女「かっ彼って…別にまだ付き合ってる訳じゃ…」


友2「へぇーまぁまぁイケてるじゃん彼、さっさと付き合っちゃいなよー」


女「いや、だからそんな…」


男「女さん?」


女「あ、ヤバい、それじゃ!」


友1「ガンバれよー」


友2「カップル成立したらパーティするからねー」


屋上へ


男「すみません、急に」


女「ううん、大丈夫だよ、ちょっとびっくりしたけど…へへ」


男「それで返事――」


女「あのね男君!」


男「はい、何ですか?」


女「ああえと…付き合うっていうのはちょっといきなり過ぎだからその…と、友達からというのは…?」


男「すみません女さん、悪いんですが僕が聞いてるのは付き合えるか付き合えないか、恋人に成れるか成れないか何です」


女(うう…やっぱり失敗しゃった…)


男「友達というのも確かに魅力的ですが、僕は貴女と恋人同士になりたいのです、貴女がすきなんです」


女(そ、そんなストレートい言われると)ドキドキ


男「勿論強制なんてしません、是非正直に答えてください、断られたられたら僕は素直に身を引きます」


女「…」ドキドキドキドキ


男「女さん、僕と付き合ってください」


女「……もう少し…待ってください…」


男「…」


女「すみません…で、でも…」


男「大丈夫です、いつまでも待てますから」


女「男君…」


男「それでは、また」


女「…また」


教室


女「という訳です…」


友1「まーた逃げてきたのか」


女「に、逃げてなんか…」


友1「逃げるじゃない」


友2「うーん…トモダチ作戦は失敗かー」


友1「どうすんの?」


女「とうするって…」


友1「何度も言ってるけど、そろそろ返事しないとさ…」


女「…うん」


隣の教室


友A「うーむそう来たか」


男「まぁ断ったけどね」


友B「やっぱ人間諦めも大事だよ、だから諦めちまえってオレが他にいい女探してやるからよ」


友A「黙れナンパ野郎、でお前はまだ諦めないよな?」


男「うん」


友A「よし、ならこれからも変わらずアタック仕掛けるこった」


その日の放課後


女「…返事…」


イケメン「女さん」


女「ぽぴー!あ、君は同じクラスの…」


イケメン「イケメンです、女さん」


女「あそうそう、イケメン君どうしたの?」


イケメン「女さん、単刀直入に言おう、俺と付き合ってくれ」


女「え?…」


イケメン「俺女さんが好きなんだ」


女「ええーーー!」


イケメン「女さん、返事を聞かせてくれ」


女「そ…そんな急にわぁ…」


イケメン「僕のどこが不満なんだい?家は金持ちで成績優秀、スポーツ万能、そしてイケメンなこの僕の一体どこが不満なんだい…?」


女「(自分で言っちゃうんだ…)いや、別に不満がある訳じゃ無くて…」


イケメン「じゃあ返事を聞かせてくれよ」


女「い、今すぐ?」


イケメン「うん今すぐ、さあ」


女「あの…な、何で私なの?私なんかより可愛い子いっぱいいるよ?ビッチさんとか…美人ちゃんとかさ」


イケメン「ああ、あの二人とはもう付き合ったよ」


女「ふぇ?」


イケメン「そしてもう別れた」


女「…」


イケメン「だから付き合ってくれ」


女「…理由になってませんよ?それじゃ私は代わりってことですか?」


イケメン「まさか、そんな理由で俺は女の子と付き合った事はないぜ、言ったろ?俺は女さんが好きなんだって」


女「…」


イケメン「もう一度言おう、女さん俺と付き合って――」


女「ごめんなさい」


イケメン「…は?」


女「その…私、イケメン君とはその…付き合えない、ごめんなさい…」


イケメン「……へぇー…男君にはすぐに返事できないのに俺にはできるだへぇー」


女「そ、そんなつもりじゃ…」


イケメン「いやいいんだよ別に、すぐ返事くれてありがとう女さん、でも、俺は絶対に君のこと諦めないから」


女「…失礼します」


友A「…」


そのころ、男の教室


友B「だぁー!誰だよ赤甲羅投げたの! 」


男「ごめん僕」


友A「テメー!食らえ青爆弾!」


男「キラー」


友B「一位でキラー!?なんでや!チートやチート!」


友A「うーい、お菓子買ってきたぞー」


男「待ってました」


友B「さんくす」


友A「ああ、そーえば男」


男「ん?」


友A「さっき女さんが同じクラスのイケメンに告られてたぜ」


友B「マジかよ!あのクソ女垂らし野郎…」


友A「なんてお前がキレてんだよ」


友B「アイツだけは許せねぇ!俺がナンパした女の子何人取られたか…」


友A「はいはい、で男お前はどう思う?」


男「どうって?」


友A「お前の女さんがイケメンに告られたんだぞ?なんとも思わないのか?」


男「うーん…女さんがそのイケメンって奴の事が好きならそれで構わないよ」


友A「お前…」


男「それで、女さんは何て答えたの?その…」


友A「イケメン」


男「そうそうイケメン、僕には無縁の言葉だったからつい…で女さんは?」


友A「付き合えないって断ってたぜ」


男「…へぇ」


友B「おいおい!これはお前にも可能性有るんじゃね?」


男「…うん………!」


友A(お、珍しく嬉そ)


友B「でも何でイケメンの野郎を蹴ったんだ?俺が女さんなら速答でイケメンを取るな、お前とイケメンじゃ、月とスッポンもいいとこだぜ?」


友A「何だよ、お前イケメンの事好きじゃん」


友B「す、好きじゃねし!」


友A「何故噛む?そーゆのは余所でヤレ馬鹿が」


男「…ホモォ」


友B「うるせぇー!」



次の日


女「き、今日こそは返事を」


男「女さん」


女「おっふぅ!もーう男君!いつも後ろから声掛けないでよー」


男「すみません、でもこういう強引なアタックがいいと友達が言っていたので」


女「はぁ…それで?用件は?」


男「はい、返事を聞きにきました」


女「…放課後…」


男「え?」


女「放課後…まで、待っててくれる?そしたら絶対に返事するから!だから…」


男「…分かりました、でわ放課後………!」


女(あ、ちょっと嬉しそう)


教室


女「という訳です」


友1「やっとか」


女「うん…」


友1「こんだけ待たして期待させて、そんでお断り何てしたら男君自殺するわよ?」


女「あひゅう…そんなムダなプレッシャー掛けないでよぅ」


友1「…ま、頑張りなさいよ」


女「うん!」


友2「女ー!もし男君の事フッたら私の事紹介しといてー!」


友1 「あ、次いでに私もお願い」


女「ええ…」


そして、運命の放課後


男「お、女さんからだ」


友B「あれ?お前いつのまにメルアド交換してたんだよ」


男「ああ、この間の昼休みにね」


友B「ふぅーん、でなんて?」


女メ『男君、校門辺りで待っていますね 女より』


友B「おお!つきに来たじゃねーか!」


男「…うん」


友B「どうした?」


男「き、緊張してきたぁぁぁぁぁ!」


友B「お、おいどうした!?頑張れよろ!何時もどうりクールに行けよ!」


男「ぐおあぁぁ…なんかお腹痛くなってきた…」


友B「おいおい…」


男「と、トイレェェェ!」


友B「あー行ちまった」


友A「…」


友B「どうした友A?さっきから黙って」


友A「いや、イケメンの事なんだが」


友B「何だよお前もホモに目覚めちまったか?」


友A「誰がだ馬鹿、つか「も」ってなんだよ「も」って」


友B「…!今のは妄言だ!忘れてくれ」


友A「別にどうでもいいけど 」


友B「でイケメンが何だって?」


友A「ああ、アイツ自分の欲しい女の為なら手段選ばねぇ奴だからな、ちょっとググって見たんだが」


友B「え?ググるって…」


友A「アイツ金持ちだからな、その金使っていろんな不良グループと絡んでるらしい」


友B「マジかよ!」


友A「ああ、2chで入手した確かな情報だ」


友B「2chかよ…ってそんな事より、ヤベーんじよねーか?男」


友A「ああ、男もだがコイツ女さんにも手出しかねんぞ」


放課後、校門付近


女「…メールもしたし、今日こそ必ず…!」


不良A「オイ、お前さん」


女「のぅ!誰っ誰ですかぁ?」


不B「カワイーね君!今から俺達と遊ばねぇ?」


不c「悪いよーにはしねぇからよ」


女「その…私人を待ってるので…」


不A「そんな連れない事言うなよー」


不B「そうそう、大丈夫だよ別にイケメンって奴に拐って来いって言われた訳じゃねからよー」


不c「そうそう、因みに俺達は金で雇われててとか、この事は絶対にばれないよーにしろとか」


不B「そーゆう事じゃねーから安心してくれよー」


不A「言ってんじゃん!」


不B.c「あ!ヤベ」


女「え?イケメンって一体どーゆう…」


不A「ええい仕方ねぇ!とっとと拐っちまえ!」


不B「おう!」


不c 「そら、おとなしくしやがれ!」


女「え?…きゃ!だ、誰か…ムグゥ」


不A「そのまま口押さえとけよ、おい早く車出せ!」


不B「分かってるよ!」


ブゥゥゥンン…


ガリ勉「あわわわ…」


暫くして、学校のトイレ


男「ふひー、やっとスッキリしたー」


ガリ勉「お、男君!」


男「ん?君は同じクラスのガリ勉君じゃないか、どうしたんだい?トイレ?あ悪いけど…今臭いが充満してるから――」


ガリ勉「大変だ!女さんが拐われちゃった!」


男「は…?」


ガリ勉「僕、塾行く途中に変な奴等に女さんが絡まれてるのを見て…警察に電話しようかと思ったんだけど充電切れで…電柱の影から見ててさ、それで――」


男「…うん分かった、で車のナンバーは見れた?」


ガリ勉「一応見たけどあれ盗難車だよ、ナンバーに沖縄とか書いてあったもん」


男「そっか、それで何時くらいか分かる?」


ガリ勉「20分くらい前だと思うよ」


男「分かった、ありがとう」


ガリ勉「で、どうするの…? 」


男「決まってるだろ、女さんを助けるんだよ」


ピッ


男「あ、友1?緊急事態だ」


その頃、女は


女「うーん…むにゃむにゃ…あれ…?ここは…?」


イケメン「気が付いたかい?」


女「…イケメン君」


イケメン「あれ?何時もみたいに驚かないんだ?」


女「イケメン君でしょ?こんな事したの」


イケメン「まぁね」


女「何でですか?これはゆーかいですよ」


イケメン「ふふ、何でって?それは君が俺物にならないからさ」


女「は?」


イケメン「本当はこんな手荒なマネはしたくないんだけど、僕の告白を振ったのは君が初めてでねぇ…つい手も出るってもんさ」


女「…」


イケメン「女さん…いや女、もう一度だけ言う、これがラストチャンスだ、これを断ったら実力行使といかせてもらう、別に付き合えとは言わない、俺の物になるんだ、そうすればとりあえず逃がしてやる」


女「…」


イケメン「女、俺の物になれ」


女「いやです」


イケメン「…!」


女「絶対に、いやです!…」


イケメン「…何?そんなに男の事が好きなの?」


女「よく分かりませんが…もしかしたらそうかも知れません」


イケメン「ふ、ふふふ…あはははは!」


女「びくっ!」


イケメン「いや~たまげたねー、まさかこの俺が振られたしかも絶対やだってさ~あはは、まったなーこりゃ」


女「…」


イケメン「仕方ないね、こんだけ言ってもダメなんだから、こーなったら直接体に分からせないとなぁ!」


女「いやっ!…」


イケメン「お前等!押さえつけろ!」


不ABc「うーい!」


女「いやっ!離して!」


イケメン「とりあえずこの薬で眠らしとくかな、おい俺が先にヤったら、後はお前等の好きにしていいからな」


不A「おお!マジっすか?」


不B「へへ、楽しみだぁ」


不c「さっさとしゃってくださいよーイケメンさん!」


女「いや…いやぁぁぁ!」


パァン!!!


イケ.不ABc「!?」


女「じゅ、銃声…?…あ!」


男「ふぅー間に合った」


女「お、男君!」


イケメン「な!?バカな!何でテメェがここに…」


男「何でって…まぁ愛の力?的な?」


イケメン「ふ、ふざけた事言ってんじゃねーぞ」


男「冗談冗談、実は女さんのケータイからGPSとか何とかで」


イケメン「…訳わかんねぇ」


男「僕もだよ、全部友1に任せっぱなしだったからな、あと、お前がこんな事する奴って事もな」


イケメン「ぐっ…ヤレお前奴!」


不A「え?ヤレって…」


イケメン「奴だ!アイツを叩き潰せ――」


パァン!!!


不ABc「!」


不A「ひぃ!コイツ銃もってやがる!」


不B「ヤベーよ!ヤベーよ!」


不c「に、逃げろ!」


イケメン「バカ!何逃げてんだテメェら!」


男「嫌われてんだな、お前」


イケメン「うるさい黙れ!何なんだよお前!俺の邪魔ばかりしやがってよぉ!」


男「まぁまぁ、そう怒らないで」


イケメン「クソッ!…」


男「えっと…イケメン君、だっけ?」


イケメン「…ああ」


男「僕は女さんを助ける為にここに来ました、このままだと僕は女さんを連れてここから退散するつもりです」


イケメン「…」


男「一応警察には予め通報しときました、警察が駆けつけるのも時間の問題です」


イケメン「な…!」


男「それは困りますよね?そこで提案です」


イケメン「提案? 」


男「はい、僕も仮に女さんを連れここを離れる事が出来てもまた貴方に邪魔されるのではと心配なんです、ですから賭けをしましょう」


イケメン 「賭け?」


男「ええ、方法は簡単です、この銃を使います、さっき弾丸は抜いて一発だけ残っています」


イケメン「…?」


男「俗に言うロシアンルーレットってやつですね、こうこめかみに銃口を向けて…」


イケメン「…!!」


男「イケメン君が勝ったら女さんは貴方の物です、女さんもイケメン君と幸せになると約束してください」


女「え…」


男「僕が勝ったらイケメン君、素直に諦めてください」


イケメン「ち、ちょっと待よ、負けたらまさか…」


男「そうですね、十中八九死にます」


イケメン「あ、頭可笑しいんじゃねぇかお前!?第一、もう警察は呼んだんだろ?こんな事したら」


男「大丈夫、仮に僕が負けて死んじゃったら、女さんを拐ったりした事を全部僕に押し付ければいい」


イケメン「…?」


男「僕が女さんを拐って、イケメン君が助けに来た、そして僕は追い詰められ、持っていた銃で自殺、と言う事にすればいい」


イケメン「…!」


男「分かって頂けましたか?」


イケメン「…俺が死んだら何て言うんだ?」


男「勝手に自殺した、ですね」


イケメン「…やってやるよその賭け!」


男「では早速」


女「ちょ、ちょっと待ってよ二人とも!ダメだよそんな危ない事!」


男「女さん、大丈夫です、すぐ終わります」


女「男君!」


男「さて、始めましょうか」


イケメン「どっちが先だ…?」


男「…声が震えてますね」


イケメン「オメーもどうした?顔色悪いぜ?」


男「…流石に余裕はかませませんよ……順番はイケメン君が決めていいですよ?」


イケメン「ならお前が先だ」


男「…即答ですか、分かりました」


グッ


男「……」


イケメン「オイどうした?早く引き金を引けよ!」


男「…僕だって普通の人間ですからね…恐くなることだってありますよ」


イケメン「けっ、いいからさっさと引きやがれ!」


男「…く!」


カチッ!


イケ.女「!」


男「ふぅー不発のようです…」


イケメン「…」


男「次は貴方の番ですよ?」


イケメン「わ、分かってら!」


グッ、ガタガタ


男「どうしましたか?そんなに震えて」


イケメン「うるさい!ぐっ…」


カチッ!


イケメン「はぁはぁ…ふ、不発か…」


男「…」


イケメン「おら!次はテメーだぜ?」


男「はい…」


グッ


男「…」


イケメン「おらどうした?ビビってんのかぁ?」


男「まぁ…ビビってますよ…」


イケメン「はは、テメーから言い出しておいて、ビビってんじゃねーよ、さっさと引け!そして死ね!死ね!」


男「…悪いけど」


イケメン「あ?」


男「僕は女さんと付き合いたいんだ、幸せになりたいんだ」


女「…男君」


男「だからさ、簡単には」


カチッ!


イケメン「!!」


男「死ねない!」


イケメン「ぐ~!」


男「これで3分の1、さどうぞ」


イケメン「…うう」


男「なんだか顔色が優れませんね」


イケメン「くっ…!畜生…」


グッ


イケメン「ふー、ふー……」ガクガク


男「なんだか足も震えている、寒いんですか?」


イケメン「ぐっうう~…黙れ!!」


カチッ


男「…!」


女「あ…」


イケメン「うう…ん?……ふ、不発…?」


男「…その様です」


イケメン「は、はは…あーははは!あははは!!ついてる!ついてるぜ俺!あひゃひゃはゃ!」


男「……」


イケメン「けけけ…これで2分の1だ…死ぬぜ?お前」


男「……」


イケメン「はは、恐くて声も上げられないか?ムリもねーな、はは!」


男「恐いよ…」


イケメン「んん?何だ命乞いかぁ?」


男「そんなんじゃない…僕は…」






























男「絶対に女さんと幸せになるんだ、女さんに好きになってもらうんだ」


女「男…君…」


男「絶対に諦めない…!どんなに確率が低くても…絶望的でも!」


カチッ!……


女「!……男君?」


イケメン「ウ、ウソだろ…」


男「……不発ですね」


女「やったー!やったよ男君!!」


イケメン「ば…バカな…こんな…こんな」


男「さぁイケメン君、早く引き金を引いて下さい」


女「お、男君!もういいでしょ?このまま引いたらイケメン本当に死んじゃうよ!」


男「ダメです、僕は許せないんです」


女「男君!」


男「女さんを傷付けたコイツを、僕は絶対に許しません」


イケメン「…う、うう…」


男「さぁ、早くやってください」


イケメン「ば、バカじゃねのお前!?正気かよ?」


男「ええ、正気ですよ?」


イケメン「ぐぐ…お、おい女!いや女さん!助けてくれ頼む!!」


女「あ…男君!」


男「女さんは下がってください」


女「男君!!」


イケメン「うぐぐ…」


男「…」


イケメン(マ、マジかよコイツ…このままだと俺は確実に死ぬ…ヤダ!そんなのヤダヤダ!もう女なんてどうでもいいから…クソッ!一体どうすれば…)


男「早く引いてください、警察が来てしまいます」


イケメン(ぐっ…野郎、次に弾出るって事はテメーが一番分かってるだろうがよ…マジでイカれてやがる…狂ってる)


男「さぁ早く」


イケメン「クソッ!…あ…」


男「?」


イケメン「…分かったよ、引いてやるよ」


女「イケメン君!」


イケメン「もう腹は括った!」


グッ


男「…」


女「イケメン君止めて!男君もお願い!止めさせてよ!」


男「女さん…」


イケメン「なぁんてな!!」


女「あ!銃口が男君に…男君危ない!」


イケメン「死ねぇぇぇ男ぉぉぉ!!」


バキッ


イケメン「ぐぇあ!」


男「…」


女「ぱ、ぱんち…」


イケメン「ぬぐぐ…テ、テメェ」


スチャ


イケメン「ひっ!」


男「…人間て醜い生き物ですよね、貴方を見てるとつくづく思いますよ」


グイッ


イケメン「な、何を…もがぁ!?」


男「こう口に突っ込めばもう大丈夫、弾が出てば完全に即死です」


イケメン「ひぁ…ひゃめへ(や…やめて)」


男「ん?何言ってるか分かりませんね、まぁ大方想像出来ますが…」


イケメン「ひゃめへ…ひゃめへ…!!」


男「ヤです」


イケメン「ひゃめへぇぇぇぇぇぇ!!!」


カチッ


イケメン「あ…ああ…」


ドサッ


女「…え?不発って…?」


男「ふぃ~やっと気絶しましたか」


女「やっとって…え?男君一体どういう」


男「この銃、実は最初から入ってなかったんですよ」


女「ええー!」


男「はは、驚きました?全部演技ですよ」


女「うん…でも音は?最初のやつは凄い音したけど」


男「ああ、それはコレです」


カチ、パァン!!!


女「あ…」


男「このケータイから出してたんですよ」


カチ、パァン!!!


男「ここ狭いからより音が反響して響くんですよ」


女「す、凄いですね…」


男「へへ」


女「…男君」


男「はい?」


女「ありがとう」


男「いえいえ、どういたしまして」


女「…男君」


男「はい?」


女「…返事、何だけど」


男「あー…いいですよ今じゃなくても、それに今日は女さん疲れたでしょ?」


女「…今じゃなきゃダメよ」


男「女さん…?」


女「この気持ちがちょっとでも冷める前に、言わせて」


男「……」


女「ゴメンね、随分待たせちゃって、でも今ちゃんと、ちゃんと返事するね」


男「…はい」


女「男君、こちらこそ、よろしくお願いします!」


男「…!」


女「大好きです、男君!」


男「あ…ありがとう、女さん、僕も大好きだよ!」


女「…男君」


男「…女さん」


ギュッ


ーーーーー

その後――学校にて


女「男君おはよ~」


男「おはよう、女さん」


女「…もう私達付き合ってるんだよ?彼女彼氏なんだよ?なのに『女さん』は仰々しいよ」


男「それはそっちもでしょ、『男君』って」


女「お、『男君』はいいんですよ!」


男「はぁ…分かりました、じゃ……女…?」


女「あ、うん…おっ…男………君、やっぱ恥ずかしいよぅー!」


男「ちょっ、ズルいですよ!僕だって恥ずかしかったんですよ!」


女「じゃ、じゃあもう一度…男……」


男「え?お、おう」


女「な、何ですかその反応!」


男「いゃあ…やっぱ今までのままでいいでしすよね?女さん」


女「そうですね、男…」


男「え!…」


女「…な、何ですか?」


男「女…さん」


女「はい?」


男「一目惚れしました」


女「…はぁ……私もだよ!」


男「これから、また色々な事が有るかもしれないけど、よろしくです、女さん」


女「こちらこそ、男君!」



お・わ・り。











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― 新着の感想 ―
[良い点] 会話だけっていうのは、テンポが良くていいかもしれませんね。 [気になる点] 会話だけなら、どこかで笑えるやり取りは欲しかったです。 あと、ストーリーがお決まり過ぎる展開だったかと。 …
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