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入れ替わったら戦争 行かなきゃならなくなっちゃった  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
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第33話〜最終話復讐のはじまり

前話では温かい応援をありがとうございました!

ついに第一部、最終話となります。

己の肉体を失い、親友の姿となったハンス。激しい雨が降り頻る中、彼が下す決断とは――。

最後まで駆け抜けますので、どうぞ見届けてください!

胸元のマイクロフィルムを、雨に濡れた指で強く握りしめる。ハンスはアルトの身体を突き動かし、荒れ狂う海へと繋がれた脱出艇へと飛び乗った。

 エンジンが咆哮を上げ、黒い波濤を引き裂いて加速する。背後に残された廃港が、遠ざかる視界の中で雨の彼方へと消えていく。

 水面に映る男の顔を見た。そこにあるのは、もう二度と戻らない親友の――アルトの顔だ。

 己の肉体を失い、親友の肉体を得て生き残った男。「一人であり二人」となった彼は、冷たい海原の先にある、すべての元凶への復讐を誓う。

「待っていろ」

 アルトの声で、ハンスは静かに呟いた。

 引き裂かれた二つの魂は、今度こそ完全に一つとなり、容赦なき闇の向こうへと消え去った。


      【第一部:了】

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

ついにハンスとアルトの「身体」を巡る秘密、そして二人が一つの存在として生きるに至った絶望の夜が明かされました。親友の顔で復讐を誓うハンスの胸中は、書いていて私自身も胸が締め付けられる思いです。

激動の過去編が終わり、次回からは再び現在へと時間が戻ります。冷たい海原の先で彼を待ち受ける運命とは――。

今後とも、この歪で切ない二人の旅路を見守っていただけますと幸いです。感想や評価なども励みになりますので、ぜひよろしくお願いいたします!

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