第三話 死に場所探し
結局、遺書と書かれた封筒の中身の便箋には生きる事に疲れました。という、つまらない文章になり終わった。
きっとつまらない人生だったから終止符をうつ事になった、敏志はそう心に言い聞かせ、死に場所を探しに喫茶店を後にした。
オフィス街の最寄りの駅から三つ目の少し大きな街で降りた、ここは若者に人気のある街だ、さっきの街とは違い、今度はスーツを着てる人なんて見当たらない、
皆が最先端のよく分からない服を着ていて、よく分からないお店で、よく分からない甘ったるいスイーツを食べ歩き、よく分からないキャラクターの椅子に腰かけ、よく分からないスマホの機種で、よく分からないアプリで写真をとり、よく分からない感情で、はしゃいでいる。
敏志もよく分からないまま歩き出した。
ふと、持っていた、バックが邪魔になり、そのままバックをゴミ箱の中に捨てた。一応財布と遺書だけはポケットの中にいれた。バックの中には今日のお弁当や会社の重要な書類、その他もろもろ入ってる、たが、もう必要ない。
ついでに、つけていたネクタイも外し、空き缶が山のように捨ててあるゴミ箱に捨てた。どんどん体が軽くなってくる。ついでに心に抱えている重たい荷物もどこかに捨ててしまいたい。
もう何も怖くないのか、敏志は急にスキップをしだした。街ゆく若者がジロジロと見てくる。街の真ん中でハゲかかったスーツオジサンの、スキップは疲れきった現代の若者にとっては、格好の笑いの種らしい、スマホで写真を撮ってくる若者もいた。
敏志はスキップをしながら、街ゆく人に手をふり、死に場所を探してキョロキョロした。
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