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第二話 遺書
娘、2人の成長と伴い、家庭での居場所がなくなっていた。次第に娘達とも口数がへり、いつのまにか妻との間にも次第に溝ができ、敏志は家庭の中でも背中を丸めて1人でご飯を食べ、1人で寝る毎日が続いていた。
オマケに会社での立場も窮屈になり、いよいよ人生が行き詰まっていった。
敏志はゴミ箱に入れたスマホも取らず、フラフラとオフィス街の駅前にある、小さな喫茶店に入った。小さなテレビが備え付けられている店内は外回りの営業のサラリーマン達がパソコンを立ち上げパチパチとキーボードを奏でていた。小さなテレビでは何やらニュースをやってるが、そんなものはどうでもいい。
適当な椅子に腰をかけ、、、コーヒーを頼むと、バッグから封筒と便箋を出した。
「遺書」
と達筆とは程遠い字で書いた。
死ぬ場所は決めてなかった。だけどその実行が今日であることは間違いない。
悔いのない人生だったとは言えない人生、
後悔がないといえば、嘘になる。
何も成し遂げないまま‥この世が終わる。
本当にいいのだろうか。。敏志は自問自答をして、便箋を眺めていた。
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