第十話 近くのホテル
病院を出ると‥すっかり暗くなっていた。
カウンセリングは1時間くらいだった。
敏志に病名がついた‥重度のうつ病だった。踏切の遮断桿をくぐった事もあり、入院の話も少し出たが、そばにいた茜が‥珍しく‥
「私がお父さんを支えます。」
っと言った、敏志も感動をしたが、それ以上にカウンセリングの先生が、
「素敵な娘さんですね‥‥ゥッ」
と少し泣いていた。メガネをかけた、オバサン先生だったが、敏志の話も真剣に聞いていた。
薬局で薬を受け取り‥暗い夜道‥父と娘を街頭が照らしている。2人の影がユラユラと帰路へと‥向かう、だが敏志の足取りは重い‥かなり重い、、、
「家に帰りたくない。。。」
敏志がポツリと答えた。。。50手前の薄はげた頭が、街頭に照らされ光っている。
「お父さん‥気持ちは分かるけど晩御飯食べて、お薬飲んで眠らないと‥」
茜は当然だと思った。家に帰れば、不倫をしているお母さんがいる。もう何年も溝ができてしまった夫婦、そんな人と顔合わせるなんて、鬱が悪化しそうだ、、、
「茜‥こんなお父さんで、すまない‥ちょっとお父さん‥少し休憩をして帰るよ‥」
茜はある決心をして、答えた。
「お父さん‥それなら、どこかに泊まって帰ろう‥近くにホテルあるよ、、あたし、知ってる」
この後、茜は友達にメッセージを送った。
(お父さんとセックスするかもしれない)




