<異大陸の冒険譚> 最悪な旅立ち
潮の香りが鼻を突いた。
冷たい海水に濡れた身体は重く、砂に覆われた目を開けると、そこには見知らぬ空と異国の浜が広がっていた。
「……ここは、どこだ」
青年はゆっくりと上体を起こす。
名を――レイ。
故郷にある東の島国では剣術を学び、試練に挑んでいた若き武人。
剣術修行を終え、国を離れ冒険者として自力で船を漕いでこの大陸に挑みに来たのだが…
道中、嵐に襲われ、船は砕け、気づけばこの見知らぬ大陸の浜辺に打ち上げられていた。
「やはり、自力の船旅は無謀だったか…」
辺りを見回し自分の荷物を探していると
愛刀「霞斬」は鞘ごと奇跡的に流れ着いていた。
武器は見つかったが、それ以外用意していた食料や衣服は見当たらなかった。
「まあ、武器があるだけましか……」
沈んだ気持ちを切り替えて
初めての大陸、異国に期待を膨らませる目の前の森に足を進める
異国の地で、彼の冒険者としての物語が始まった。
この冒険譚の主人公
名をレイという
東の島国で育ち、剣術を修行を収める
冒険者になるため、この大陸にやってきた
冒険者とは各々武術、剣術、スキル、魔術を駆使しモンスターを狩り、時にはダンジョンに挑み宝や名声を得ている
レイの武器は刀、
スキルは抜刀(抜いた刀は再度鞘にしまってからではないとスキルは発動しない)