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第29話 せっせとお弁当を

第3章のスタートです。

今回はちょっと短いです。

 朝からせっせとお弁当作り。

 ちなみに普段は給食です。

 今日は日曜日、翔吾くんのサッカーの応援です。

 昨日のうちにお弁当のリクエストはもらってあります。試合の合間のお昼ごはんだから、軽めがいいかなって聞いたんだけど、ガッツリ食べたいそうです。いつも給食必ずおかわりしてるもんね。すでに成長期始まってるようで食べただけどんどん大きくなっていく感じ。このまま身長とかも引き離されていくんだろうなぁ。


 朝からハンバーグ作りなんて、自分のためなら絶対しないね。お弁当作ったことはあるけど、自分用となると前日の残り物がほとんどで手抜きしまくり。

 でも、翔吾くんに食べてもらうと思うと、一寸の手抜きもしたくない感じ。

 今日のお弁当で胃袋を掴んでやるんだからね。


 こう見えてもお料理は得意だったりする。まぁ自炊が長かったからねぇ。

 和食を始めとして、中華、イタリア料理はお手のものです。

 とはいえ、リクエストがハンバーグ・玉子焼き・ウィンナーソーセージとかなかなか腕のふるいどころがなさそうなものばかりな気がするが、それでも手は抜かない。

 匠の技を見せてくれよう!


 まぁ将来、一緒に暮らすようになったら、もっといろんなメニューを食べさせてあげればいいや。今はこういう子供っぽいメニューで。


「日曜の朝から張り切ってるねぇ」


 眠そうに目をこすりながら、亜紀さんが起きてきた。


「起こしちゃったかな? ごめんね」

「いやまぁ、別にそれはいいんだけど……

 美味しそうにできてるねぇ」

「実際、美味しいはず!

 余った分、冷蔵庫に入れておくから、お昼にでも食べてね」

「おっと、そりゃごちそうさま。ありがたくいただかせてもらうよ。

 それより時間は大丈夫なのかな?」


 そう言われて時計を見る。

 おっとそれほど時間に余裕はないや。


「ありがとう。急いで準備しないと」


 わたしは完成したお弁当を手早く盛り付ける。そして昨夜のうちから冷蔵庫に仕込んでおいたもろもろを取り出して、カバンにいれる。

 なんかずいぶん荷物が増えてしまったなぁ。


「じゃ、いってきます!」


 元気よく、小走りで翔吾くんの家へ向かった。

ここまで読んでいただいてありがとうございます!


少しでも「面白そう」と感じていただけましたら、『ブックマーク』や下の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』に評価していただけますと嬉しく思います!


皆様の応援がモチベーションに繋がりますので、よろしくお願いいたします!

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